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英文法 | 変化を表す動詞を使い分けよう!


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#変化を表す英単語

さまざまな「~になる」を表す動詞を使い分けよう!


この記事では、「~になる」と日本語に訳せる動詞を「変化を表す動詞」と呼ぶことにします。

「変化を表す動詞」には、
become 、turn、get 、grow 、goなどがあります。それぞれのニュアンスを把握しましょう。
今回は、主として「Oxford Advanced Learner's Dictionary」(第4版、開拓社)の定義・用例を用います。
[⚠️日本語訳は拙訳]


#become


become = come to be, grow to be

They soon became angry. 
(彼らはすぐに怒った)

He has become accustomed to his new duties. 
(彼は新たな義務に慣れてきた)

They became great friends. 
(彼らは大の親友になった)

She became a doctor. 
(彼女は医者になった)

It has become a rule that we sing during our tea-break. 
(休憩中に私たちが歌うのは恒例[お約束]になった)


#grow


grow = become gradually 

grow old(er)  (年をとる)
grow rich(er)  (金持ちになる)
grow small(er)  (小さくなる)
grow weak(er)  (弱くなる)
It began to grow dark. 
(暗くなり始めた)
I grew tired of waiting, and left. 
(待つことに飽きてきて、立ち去った)


#get  


get = reach the specified state or condition; become

get angry (怒る)
get bored (飽きる)
get hungry (腹がへる)
get worried  (心配になる)
get fat (太る)


#turn


(cause sb/sth to) become: 

The milk turned sour in the heat. 
(牛乳が熱で酸っぱくなった)

He turned nasty when we refused to give him the money. 
(私たちが彼にそのカネを与えたとき、イヤなヤツになった)

Leaves turn brown in autumn.
(秋には葉が茶色になる)

The weather has turned cold and windy. 
(天候は寒くそして風が強くなった)

She turned forty last June. 
(彼女は昨年6月に40になった)


#go


go = pass into the specified condition; become

go bald (禿げる)
go blind (目が見えなくなる)
go mad (狂う)
go pale (青ざめる)
go bankrupt (破産する)


結び (使い分けのまとめ)


go」は、一般的に「悪いイメージ」の形容詞と結びつく。
「~になる」というより「悪くなる」と覚えておくと良いだろう。


turn」は、比較的短い時間(瞬間的に)に変化する様子を表す。「パッと変わる」と覚えておくと良い。イメージ的には、本の新しいページをめくるようなイメージ。
また、「turn」は、自ら変わるというよりも、外的な要因によって変化がもたらされる場合に使われる。


get」は「grow」や「become」に比べて短い時間に変化する様子を表す。
また「get」の後ろには「比較級」がつづく場合が多い。その事から、変化する前と変化した後を「比較する」ニュアンスが込められている。
「暗くなる」は「get dark(er)」だが、「暗い今」と「明るかった(ちょっと前の)過去」を対比している。


grow」は「become gradually」(だんだん~になる)。比較的長い時間をかけて、少しずつ変わっていく場合に用いられる。


become」は変化を表す動詞の中で最も一般的な動詞。

変化するのに、必要とされる時間が長い順番に動詞を並べれば、

grow > become > get 

となるだろう。

この3つは、どの単語をどの単語に置き換えても、文法的には正しいが、「イメージされる時間の長短」は意識した方が良いだろう。

特に「become」と「get」はきちんと使い分けたい。

He became interested in English. は
勉強しているうちにだんだん興味を持ってきたというニュアンスがあるが、
He got interested in English. というと、
たとえば英語を流暢に話せる人を目の前にして「急に興味を持った」というようなニュアンスになる。

get」は「急に~になる」とか「俄然~になる」と覚えておくと良いかもしれない。


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