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読書&フランス語事始 | フランス語教室




(1) 煮詰まった英語学習


学びはじめから脱試験の領域へ


 現在、私の英語学習は煮詰まっています。仕事で使う必要性もなければ、身内に英語を話す人がいるわけでもないし、海外旅行に行きたいという気持ちも全くないのに、我ながらよく続いているな、と思います。

 中学生時代からほぼ毎日、英語学習を続けています。

 初めてアルファベットを覚えて、
NEW HORIZONという中1英語教科書のLesson 1 のpart 1で、
This is Japan. This is Tokyo. This is America. This is New York.
を暗記してから数十年が経ちました。

 当時は、英語を話せたら良いな、という気持ちでした。
 もちろん今でも、日本語と同じようなレベルで文法をまったく意識せずに話せるというわけではありません。しかし、大学受験もとうの昔に終わり、十年近く前には英検1級にも合格した現在も、さらに上を目指して学習を継続しています。英検1級に合格したときに思ったんです。これはゴールではなく、出発点に過ぎないと。上には上がいることを思い知らされました。少なくても面接官は、私より遥かに上なわけですし。


夢は叶ったはずだが


 中学1年生の時に抱いた「英語を話せるようになりたい」という夢は、完璧ではないにしても、すでに実現した、と言ってもいいかもしれません。
 けれども、それでも学習を続けているのは、結局のところ「好きだ!」という気持ちだけ。それだけに支えられています。

 これだけの長い期間、英語学習を支えているのは「好きだ!」という気持ちだけではありますが、それでもやはり「うまくなっている!」という感覚がないと続けられるものではありません。

 別にやめてしまっても、すっかりキレイに英語を忘れてしまうことはないと思いますが、それでもやはり「もっともっと上を!」という気持ちは萎えていません。上を目指すどころか、現状維持もけっこう大変ですし。

 とはいえ、倦怠期というものは周期的にやって来ます。そのような時には、私は英語をいったん休んで、英語以外の外国語を学ぶことにしています。

 今さらどんなに他の外国語を一生懸命学んだとしても、日本語や英語以上に堪能になることはきっとない。けれども、新しいというか、あまり慣れていない外国語を学ぶと、英語を初めて学んでウキウキしていたときの記憶が甦ってくるものです。

 いま、目の前に、ずっと前に購入した、田島宏・窪川英水(著)「フランス語教室」(東京・昇龍堂出版)を机の上に置いて眺めています。

 今さら「フランス語をきわめよう!」みたいな高い理想を掲げているわけでもなく、「フランス語会話したい!」という気持ちもありません。
 ただ3日間ぐらいフランス語をかじってみることで、少しでも英語を初めて学んだときに感じた「出来るようになった!」という感覚を呼び戻してみたい、と望むだけです。

 フランス語の学習は、たとえ三日坊主で終わったとしても、英語学習への新たな「視点」を得るのが目的ですからね。


(2)「フランス語教室」を読む



 ではここからは、前掲書を少しずつ読んでいきます。


文字と発音


 最初はまず発音について。

フランス語は、16の母音と17の子音と3つの半母音の、合計36音から成立って*います。しかし、それらの36音のうち、その区別が絶対的なもの(コミュニケーションにとって絶対に必要なもの)と相対的なもの(コミュニケーションにとって、その区別が必ずしも常に必要ではないもの)とがあります。

*成立って(ママ)
**太字強調は私によるもの。

前掲書、p. vより。

 どんな外国語の入門書でも、たいてい「文字と発音」に関する話から始まります。
 「半母音」ってなんだろう?、というのが気になりますね😊。
 また、区別には「絶対的なもの」と「相対的なもの」がある、というのは、言語学の「弁別(的)素性」のことを指しているのでしょうね、たぶん😊。

 弁別素性とは、たとえば日本語で「新聞」(しんぶん)と言う場合、二つの「ん」の発音は異なりますが、間違って発音したとしても、理解出来なくなるものではありませんね。
 おそらくフランス語にも、日本語の「新聞」の二つの「ん」のような「弁別素性」のない発音の区別があるということなのでしょう。

 なんだか、言語学で勉強したことが、自然に思い出されて、いい感じの滑り出しだ。まだ、フランス語は、何もしていないけど、ちょっと楽しそう。


綴り字記号


 フランス語のアルファベットは、英語と同じ「ラテン文字」ですが、さまざまな「綴り字記号」(付属記号)があるようです。私自身の勉強のために転載しておきますね😊。


アクサン・テギュ(accent aigu)
: eの上につける。
idée (イデ、考え)、bébé(ベベ、赤ん坊)

アクサン・グラーヴ(accent grave)
: a,e,uの上につける。
père (ペール、父)、là(ラ、そこ)、
où(どこに)

アクサン・スィルコンフレクス
(accent circonflexe)

: a, e, i, o, uの上へつける。
âme(アーム、魂)、tête(テトゥ、頭)

トレマ(tréma)
: e,i,uの上へつける。
Noël(ノエル、クリスマス)
égoïste(エゴイストゥ、利己主義者)

セディーユ(cédille)
: cの下へつける。
garçon(ガルソン、少年)、ça(サ、それ)

アポストロフ(apostrophe)
: 省略した文字があることを示す。
j'ai(ジェ、私は持っている)

トレ・デュニヨン(trait d'union)
: 英語のハイフンにあたる連続記号。
avez-vous(アヴェヴ、あなたは持っていますか)

前掲書、p. viiiより。

 一応、打ち込んで掲載しましたが、こういうのは後回しでもいいかもしれませんね。

 「フランス語教室」では、この後、綴りと発音の説明が続きます。ここらへんは、フランス語を読む上で基本なので必ず覚えるところでしょう。
 英語に流入したフランス語系の単語の綴りと発音を覚える時にも役立ちそうです。


くせ者 | 「アンシェヌマン」と「リエゾン」


 このあと、「アンシェヌマン」「リエゾン」の簡単な説明が書いてあります。
 英語でも、「Did you~」を「ディドゥ・ユー~?」という代わりに「ディジュユ~?」と読んだり、「in a city」を「イン・ア・スィティ」ではなく、「インナ・スィティ」と読むことがあります。それと似たようなものがある。

 アンシェヌマンとリエゾン。これが私のフランス語進出を阻む第一関門です。前にフランス語を学ぼうとした時、ここら辺の説明でイヤになってしまって頓挫しました。

 さきほども書いたように、英語にもリエゾン的なものはありますが、一語一語発音したとしても通じますし、必ずしもリエゾンしなくてもいい。

 私の第二外国語のドイツ語には、リエゾンがそもそもありませんでした。ドイツ語は基本的に、一語一語、辞書に載っている通りに、アクセントをつけて読めばいいだけです。

 それに対して、フランス語の場合、アンシェヌマンやリエゾンがあり、また、単語1つ1つにアクセントがあるのではなく、「固まり」ごとにアクセントが定まる。これは私にはかなり抵抗感があります。ハッキリいって「フランス語嫌い!!」と叫びたくなる。

 やっぱり、英語、ドイツ語がいい!
 なんならロシア語のほうがまだ取っつきやすい。難しいけど、ロシア語のほうがフランス語より理解しやすい!

 と言っても、ここで投げてしまっては、前にフランス語を勉強しようとした時の失敗と同じなので、もう少しだけ、先を読み進めることにします。


 いま、文字と発音に一通り目を通して、第二課の最後(p.15)まで読みました。
 最初だから、覚えることが多いです。当然ですが。
 しかし、英語やドイツ語の学習とは違うアプローチのほうがいいのかもしれません。

 いま考えているのは、フランス語を学ぶ場合は、一個一個積み重ねて文法事項を覚えるよりも、例文をある程度先に覚えてしまったほうが見通しがよくなるのではないか?、ということです。

 とりあえず覚えられそうな、よく登場するフレーズや人称変化を覚えてから、文法的な説明を読んだほうが理解しやすいのではないか?

 ということで、今日のところは、
動詞「faire」(英語の「make」に相当)だけ暗記することにしました😊。

je fais (ジュ フェ)
tu fais (テュ フェ)
il fait (イル フェ)
nous faisons (ヌフ ゾン)
vous faites (ヴ フェトゥ)
ils font (イル フォン)

前掲書、p15より。

Qu'est-ce que vous faites ? 
ケス ク ヴ フェトゥ⤵️
(何をなさっているのですか?)


 とりあえず今日のフランス語学習はここまで。あと2日だけ、フランス語の勉強をしてみます。

 もうだいぶ英語が懐かしくなってきたよ🤣。早く英語に戻りたくなってきた。フランス語を学習した効果が出始めている。

 ではまた。



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