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新刊 | どMの端くれ


 個人的なことであるが、先週からずっと、左脇腹痛に苛まれている。

 痛みは今も断続的につづいている。しかし、もう一度医者のもとへ行こうとは考えていない。このまま来週も痛みがつづくようならば、再度病院へ行くことを検討するつもりだ。しかしながら、現時点で病院へ行ったとしても、検査すること以外、医者にできることはないだろう。せいぜい、何か別の薬を処方されるだけだろう。

 病院へ行き、何時間も待たされ、挙げ句の果てに鎮痛剤を処方されるだけならば、現時点の私は、痛みに耐えられるだけ耐えてみようと思っている。

 何よりもイライラするのは、痛みそのものではなく、焦らされること、「医者に行け!」という当たり前のことを繰り返す言葉なのだから。

 それに比べれば、いま感じている私の痛みは、厄介ではあるが、イライラはしない。「生きているんだ!」という実感を与えてくれているようにも感じるのである。


 そりゃ~、痛いですよ。通りすがりの人の笑顔を見れば、ちょっとこの痛みをお裾分けしたくなることさえあります。だけど、私は私の痛みを、自らすべて引き受ける決断をしました。

 「どMの端くれ」では、私が最近感じた痛みについて、考察したことを書きました。
 「どうせ、あなたにはこの痛みは分かるまい!!」という自負に似た気持ちもところどころ滲む作品となりました。

「バカじゃないの?痛いのなんて、すぐに除去したほうがいいのよ!」という声も聞こえてきそうですが、こんなに痛みがつづくことは、私の今までの人生ではなかったことであり、もうちょっとこの痛みを楽しんでみたいという気持ちも頭の片隅にあります。

 誰にでも「どM」の心は宿るものです。「ドS」の方にも、ぜひ手にとって読んでいただきたい一冊です😄。



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山根あきら | 妄想哲学者
記事を読んで頂き、ありがとうございます。お気持ちにお応えられるように、つとめて参ります。今後ともよろしくお願いいたします

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