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🤔オノマトペ処理法🚮を考える💘

目次
1.オノマトペとはなにか
2.オノマトペ翻訳の試み
3.結び

1.オノマトペとはなにか?

英語学・言語学用語辞典(開拓社)より

onomatopoe(t)ic word
(擬音語、擬声語)
環境音(物音や鳴き声など)を言語音で模した語をいう: cuckoo, meow, thud, 
tick-tock, wham, など。
ideophoneと違い、擬態語は含まない点に注意。= echo-word
(前掲書p103-104)

定延利之(著)「よくわかる言語学」(アルク)より

オノマトペ(「ワンワン」「こっそり」「はらはら」)などの擬音語・擬態語・擬情語を...
(前掲書p192)

何冊か言語学関係の本をあたってみたが、「オノマトペ」の定義は必ずしも一致していないようである。

本稿では、「ワンワン」や「だんだん」、「とぼとぼ」のように同じ音を繰り返す語を「オノマトペ」と呼ぶことにする。


2.オノマトペ翻訳の試み

[case1]

日本語のオノマトペを英語に翻訳することを考えてみたい。
日本語で繰り返す音を用いているのだから、英語でも繰り返して通じるのであれば、英語でも繰り返せばよい。

例①「だんだん」暖かくなる

It is getting "warmer and warmer".

例②「ぐるぐる」まわる

go "round and round"

繰り返すだけなので比較的容易だと思う。

[case2]

日本語では「歩く」という言葉はひとつで、意味を付け加えたいときに「とぼとぼ」などのオノマトペを付加する。
しかし、英語では、動詞自体をかえてしまうことがある。これらは1つ1つ覚えるしかない。

「どしんどしん歩く」→ tramp
「とぼとぼ歩く」→ plod, trudge
「よたよた歩く」→ totter
「よちよち歩く」→ toddle など。

[case3]

英単語の「接尾語」を覚えておく。
語尾が「-cle、-kle」や「-er」で終わる動詞は、繰り返しの動作・状態を表すものが多い。

日本語のオノマトペと相性がよいのではないかと考えている。

例①(星が)「きらきら」輝く

→ twinkle(きらきら光る)

例②「もごもご」と話す

→  stutter(もごもごと話す)

例③「クスクス」笑う

→ twitter

例④「どんどん」褒める、おだてる

→ flatter

*「逆引き辞典」を見ればもっとたくさん面白い単語が見つかりそうである。


3.結び

日本語のオノマトペは奥が深い。
今回の投稿記事は、ずっと前から「下書き」に保存したままだったものである。
もっと「熟成」してもいいのだが、うまくまとまりそうにない。
熟成しすぎて、腐らせたくもないので、「未完成」ながら投稿する。
オノマトペ考察の一助となれば幸いである。



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