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詩 | 木の実と葉 [シロ芸応募作]

木の実と葉で覆われた道が
目の前に広がる

まるで新雪が汚れていくみたいだ

つぶれた木の実の白と
粉砕された木の葉の茶色が
小径を舗装してゆく

落ちたばかりの時は
ドングリはドングリの
木の葉は木の葉の原形を
保っていたことだろう

人と車の往来が
君たちはもう用済みなのだと
語っている

早晩取り除かれて
肥料になるか
焼却されるか
そのまま朽ち果てるか
いずれかなのだろう

よく見ると
小鳥たちが
すりつぶされたドングリを
ついばんでいる

地に落ちてなお
生きる者の糧になるのは
木の実と木の葉の宿命か?

僕もやがて死ぬ
僕の亡き骸は
きっと焼却されるだけだろう

自分のために生きてきたが
誰かのために死ぬわけじゃない

けれども木の実と木の葉のように
死してなお
生きる者の糧となるような道を
僕は歩むことを願う

僕の命は
残りあと2年だから…
もう少しだけ精一杯…






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山根あきら | 妄想哲学者
記事を読んで頂き、ありがとうございます。お気持ちにお応えられるように、つとめて参ります。今後ともよろしくお願いいたします