折句 | 願い事
ね 寝顔みて
が 眼前にある
い 生きがいの
ご ご飯を作り
と となりで笑う
か 叶うなら
な 何事もなく
う 梅の花
な 眺めて過ごす
ら 楽な一日
今回の短歌は、自分で作ったものだが、自分で作ったものではない。
普段、自分がよく使っている語句をつなげてみただけ。
なんとなく分かるような、分からないようなものができた。
折句(おりく)とは?
「あいうえお短歌」のようなもの。
伊勢物語第9段「かきつばた」
伊勢物語第9段に次のような一節がある。
~ある人のいはく、「かきつばたという五文字を句の上にすゑて、旅の心をよめ」と言ひければ、よめる、
か からころも
き 着つつなれにし
つ つましあれば
ば はるばる来ぬる
た 旅をしぞ思ふ
ドナルド・キーンによる英訳
ちなみにドナルド・キーンによる英訳はこんな感じ
One of the party said, 'Compose a poem on the topic "journey", using the letters
I-R-I-S, one for the beginning of each line of the poem.' The man's poem :
In these familiar lovely robes I'm
Reminded of the beloved wife
I have left behind, stretching far--
Sadness, the hem of journeys.
「かきつばた」を「IRIS」に変えて英訳している。こういう翻訳ができるようになりたい。
英訳は、Penguin Classicsの
「The Tale of Ise」(p13)を用いた
記事を読んで頂き、ありがとうございます。お気持ちにお応えられるように、つとめて参ります。今後ともよろしくお願いいたします