見出し画像

バイクで美術館巡り:笠間日動美術館

〒309-1611 茨城県笠間市笠間 978-4
http://www.nichido-museum.or.jp

駐車場

バイク:専用の場所はないが、混んでなければ問題なく駐輪できる
自転車:専用の場所はないが、問題なく駐輪できる
クルマ:無料駐車場あり
入場料:1000円 (JAF割引およびホームページの割引券ともに 50 円引き)

焼き物で有名な笠間市の、市街地の周辺部ににある。市街地には看板が多く出てはいるが、アプローチによっては分かりにくいかもしれない。そんなときは笠間稲荷を目指し、門前道を東に進むとよい。笠間バイパスと呼ばれる太い郊外の道から笠間駅北側の市街地に入ると、とたんに狭い小道のように感じられ、距離の勘を掴み直す感じになる。美術館の駐車場は三ヶ所に分かれているが、利便性はどこもほぼ同じである。

美術館

美術館は、南北に 200 m 近い広い土地に彫刻の庭を挟んで建つ三つの棟から成る。モネ、ルノワール、セザンヌ、ゴッホ、スーラなどの印象派と、そこから発展した現代美術が中心のように感じるが、ピカソ、カンディンスキー、マチス、レオナール・フジタ、ジョアン・ミロなどもあり、必ずしも印象派の枠内には留まらない。撮影可の作品も少なくない。日本の画家として佐竹徳の、印象派と写実派の両方の特色を合わせ持つ作品も展示されている。

ルノワール

女性

日本の作品は岸田劉生や小磯良平など所蔵品は多いようだが、展示数は少ない。かつて日本館とされていた棟が「パレット棟」と模様替えしたのが一因かもしれないが、この棟には、数百に及ぶ画家のパレットが展示されている。ものによってはパレットに絵が描かれていたり彫刻が施されたりしており、国内屈指の独特な常設展である。ピカソやダリのパレットもあって、それらがなんらかの芸術性を備えているようには私には感じられなかったとは言え、やはり驚く。

パレット

敷地内は全体が庭を構成しており、ところどころ洋風だったり和風だったりする。敷地の中央部にはなだらかな斜面に人を題材にした彫刻が、竹林を背景に配置してあり、その調和の様子を堪能できる。全体的に南が低く北が高くなっており、建物にはエレベータがあるが、階段や坂の上り下りがいくらかは必要になる。

庭上から

百景

食事

軽食の取れるカフェが館内 (敷地の北側の方) にあり、テラスでのんびりお茶を楽しめる。

周囲には個人経営のそば屋、洋食、カフェなどがいくつもある。徒歩 10 分程度の笠間稲荷の周辺にも多い。ネットではあまり情報が豊富とは言えないが、ぶらぶらしながらよさそうな店を見つける、という楽しみもあるだろう。なお市街地にはコンビニはあまりなさそうな気がするが、バイパスに出れば見つけやすい。

周囲

この美術館の別館として、春風萬里荘という、北大路魯山人の家を鎌倉から移築した美しい日本庭園が南に 3 km ほどのところにある。

春風萬里荘@笠間

春風萬里荘の周囲では、芸術の村として和洋の画家や陶芸家が多くアトリエを営んでおり、陶芸教室や体験、ギャラリーが多数ある。実用品も芸術作品も豊富である。

笠間城趾や笠間稲荷笠間稲荷美術館、笠間つつじ公園が美術館から徒歩圏内である。つつじ公園とその展望台は、見ごろの時期でも窮屈な混雑はあまりないようだ。笠間稲荷には美術館もあり、人間国宝の陶芸作品や水墨画などがある。また、県営の茨城県陶芸美術館も 1 km くらいのところにある。

茨城県陶芸美術館@笠間

西に 20 km 強走ると、雨引観音がある。また北西に 30 km ほどで、笠間同様に焼き物で有名な益子がある。

この記事が参加している募集

一度は行きたいあの場所

ありがとうございます!細く長く取材と執筆を継続していこうと思います。