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【まずは私自身が楽しむこと】氷室ユリ インタビュー

「GLAS展」にご出展中の氷室ユリさんにインタビューしました!

GLAS展は、6名のアーティストがリベラルアーツの7つの学問「文法、修辞、弁証、算術、幾何、天文、音楽」をテーマに制作したガラス作品を出展する企画展です。

深く複雑に混ざり合う色彩と、艶やかな造形が美しい氷室ユリさんの世界観。ぜひじっくりとお楽しみください!

氷室ユリ「修辞:心から尽くされる言葉」

ー読者の皆様に、簡単な自己紹介をお願いいたします。

氷室ユリ (以下:氷室):10代で諦めたガラスの世界の扉を40代で叩き、じっくりゆっくりと魅了されていきました。

現在は、対人援助の仕事もしながら、創る世界にシフト中です。
ガラスが1番好きで、思いもありますが、様々な素材で創作しています。

ー今回の作品が生まれた背景を教えてください。

氷室:今回の展示へのお誘いから、概念的なものを物体、立体にする表現というものをあらためて考える機会を頂いたように思います。

とても深遠で哲学的なテーマでしたので、身近な世界に引き寄せてみるところから始めました。

氷室ユリ「幾何:はじまりは いつだって あたたかい」

ー現在用いている素材や、表現ジャンルに行きついた理由を教えていただきたいです。

氷室:子どもの頃からガラスや石が好きでした。もしかすると、それが理由の一つかもしれません。

ー普段作品を制作する際、参考にするものやインスピレーションを受けているものはありますか?

氷室:植物、ウミウシ等の海洋無脊椎動物、細胞、女性の肉体などなど……違うときもありますが、それらから受け取るものが多いです。

ー作品を制作する際に心掛けていることや、作品に込める想いをお聞かせください。

氷室:まずは私自身が楽しむこと。楽しさも様々ですが、それは大事だと思っています。

ガラスはいつも私の意図や自意識を超えてくるので、敵わないなぁ、と苦笑しつつ、最近はそれも楽しめるようになってきたところです。

氷室ユリ「天文:内なるもの、外なるもの」

ーGLAS展にご出展いただいた作品、それぞれのコンセプトを教えていただけますか?

氷室:見てくださる方々が、自由に感じてくださればと思います。

私個人のその時その時の暫定的な思いは、Instagramのほうに綴ったり綴らなかったりなので、お時間が許す方にはそちらにアクセスしていただければと思います。

▼氷室ユリさん Instagram
https://www.instagram.com/yuri4morpho/

ーGLAS展の出展作品をどのように楽しんでいただきたいですか?

氷室:どなたかと一緒にご覧になって、語らいの時間などを持っていただけたら嬉しいなぁと想像します。同時に、その方なりの鑑賞を好きなように楽しんでくださればと思っています。

ー最後、読者の皆様に向けて一言、メッセージをお願いいたします。

氷室:気楽に、ラフな感じでご覧いただければと思います。

作品との密接な時間を自由に楽しんでいただければ、創り手冥利に尽きます。

氷室ユリ「弁証:解法と理解」

皆様はどのエピソードが印象的でしたか?

ピカレスクスタッフは、氷室さんが作品制作の際に参考にするものや、インスピレーションを受けているものについてが特に印象に残りました。
「植物、ウミウシ等の海洋無脊椎動物、細胞、女性の肉体などなど…」と、一見するとガラスとは結びつかない、どちらかというと有機的で柔らかなモチーフが多いように感じます。

しかし、氷室さんの作品は確かに生き生きとした生命が宿り、まるで意志を持ってそこに存在しているかのように思えてなりません。
重なり合う色彩の美しさはもちろんのこと、その流動的な魅力に日々心惹かれております。

氷室さんの7つの作品を鑑賞して、あなたは何を想像しますか?

氷室ユリ「音楽:天と地と結ばれて」

氷室ユリさんは現在、「GLAS展」にご出展中。

ぜひ会場でも作品をお楽しみください!
皆様のご来廊を楽しみにお待ち申し上げます!

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「GLAS展」

〈会期〉
2023年7月1日(土) 11:00 – 7月30日(日) 18:00

〈詳細〉
https://picaresquejpn.com/glas_2023/

◇氷室ユリ 公式SNS

Instagram https://www.instagram.com/yuri4morpho/

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