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俳句、短歌、エッセイ

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#俳句

桜の俳句🌸

桜の俳句🌸

桜まじ
 桃色の雲に
  乗ってみる

桜の花の咲く頃、
薄桃色に染まった柔らかい雲に乗って、
暖かい 穏やかな風に 
ふわ~っと運ばれてみたら、どんな心地がするだろう? 

そう思って詠んだ句です🎵

「桜まじ」は、晩春の季語で、桜の咲く頃に南からそよそよと吹いてくる暖かい風のことをいいます。

「まじ(真風)」は、
南寄りの風という意味があるそうです。

この「桜まじ」という季語のことを知っ

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蝉は昼 夜は鈴虫 だんだんと

昼はまだ蝉たちが鳴く日もあるけれど、夜になると秋の虫たちが心地よい音色を響かせてくれるようになってきた‥ そんな今日この頃を詠んだ句です。

雷鳴と
 代わりばんこで
  蝉時雨

今年の夏は、毎日のように雷さまがゴロゴロなっていて、その合間合間に蝉たちが遠慮がちに鳴いている••• そんな感じでした。

虧月(きげつ) 見ゆ
 足並みそろえ
  夏がゆく

「虧月(きげつ) 」とは、欠けていく月のことで、満ちてゆく月のことは「盈月(えいげつ)」と言います。
月が満月から少しずつ欠けていくのに合わせて、夏も次第に秋に移り変わっていっている(去ってゆく)ように感じられて詠んだ句です。