努力と諦め
おはようございます。
心理カウンセラー 池田廉です。
本日の記事は、前回記事に引き続き、
哲学者ラッセルの教えをもとに、
「努力と諦め」について記事を書かせていただきます。
皆様は、「努力と諦め」という言葉を聞いて、
どのように感じますでしょうか?
「努力」は、何か目標に向かって頑張る肯定的なイメージで、
「諦め」は、努力が結果に繋がらず、残念で否定的なイメージではないでしょうか。
この記事を最後までお読みいただけましたら、
また違った視点になっているのではないかと思います。
いつも通り、結論から先に述べさせていただきます。
この記事でお伝えしたいことは、
努力も諦めも、どちらも同じくらい大事であり、
諦めには2種類ある中で、どちらの諦めなのかが未来に大きく影響を与えるのです。
常に努力だけで、どんどん成長していけるのなら、
誰しもがなりたい自分になれて、得たい結果を得れることでしょう。
しかし、現実はそうではなく、
向き不向きがあって、適材適所があって、環境の影響によって、
それぞれ結果は異なるものです。
必ずしも得たい結果が得れるとは限らないなら、
どれだけ努力しても無駄になるかもしれないなら、最初からやらない。
と考える人もいるでしょう。
そのように考えることができるほどの熱量ならば、
最初から取り組まないでおくのも、適切な判断ではないかと思います。
思うような結果が得られないとしても、
結果を得るまでの過程が過酷で苦しいものであったとしても、
なんとしてもやり遂げたい、という熱量と努力があってこその結果です。
しかし、時には、大いなる熱量と行動量、環境が整っている場合でも、
思わしい結果が出ない時もあります。
その際に生じるのが、「諦め」という感情であり、選択です。
この諦めには、2種類あるのです。
①「絶望」に根差すもの
②「不屈の希望」に根差すもの
これらの2種類です。
望みを絶やす、と書いて絶望ですから、
もう少しも望みがない中での、諦めということです。
屈することが無い、と書いて不屈ですから、
いかなる状況下においても、希望を見つけ出す、今は止まるという諦めです。
すなわち、あなたが生きている限り、不屈の希望による諦めを選択することが
可能であるということ。
どんな状況、物事にも二面性があります。
一見、望みのない絶望的な状況であっても、何かヒントやチャンスは潜んでいます。
その時に望みは見つからずとも、場所が変わり、人が変わり、時間が経てば、
絶望的な状況も変化します。
ですので、何かに取り組んでいる、諦め寸前の人であっても、
上記のような視点、思考の持ち方を知っておいていただければ幸いです。
努力だけでもなく、諦めばかりでもなく、
その中間を意識してみてください。
努力も当然のようにする。
できるだけの努力をする。
後のことは自然な流れ、展開に委ねるといいでしょう。
「人事を尽くして天命を待つ」
という言葉が相応しい心構えです。
今のあなたにできるだけのことをする。
すると道が開けてくることもあれば、壁にぶつかることもある。
一喜一憂しすぎずに、心の中は中庸で穏やかさを保てると望ましいですね。
本日も最後までお読みくださり、ありがとうございました。
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