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My(mai) story. ①

「人生は旅である」松尾芭蕉の考えのように、私も人生を味わいたいな、と思っています。
その土地で出会った風景や感情、諸々。人生にも様々な分岐点がその都度あって、いろいろな感情を味わいます。
「ifもしも」(そんなドラマ?昔ありましたね。分かる方いるかな)じゃないけれど、もしかしたら、あの時こうしていれば、違う人生を過ごしていたのかも。
でも、結局は選んだのは私だから。どんな今でも、大丈夫。世界は優しいんだ。そう思って、目の前のことをどう面白がれるか、なんだと。
そんなことを思いながら、改めて、植物療法士、創香スタイリストとして活動するに至った、
私自身の旅の過程をお伝えできれば、と思っています。

「何も無い」と思っていた私

長男がまだ幼稚園だった当時は、2歳差の次男と産まれたばかりの長女を抱えて、子育て真っ只中。

小さかった男の子2人の子育てに専念しようと、小学校教員を退職したものの、すぐに3人目を妊娠し、ゆっくり…とはいかず。
それは幸せなことなのだけど、周りの友達や雑誌で見る世界は、しっかりとした「自分の世界」が在るように見えて、何だか置いてきぼりのような閉塞感。誰かと比べては、私には何も無いな、なんて凹み、何か見つけなきゃと焦るばかり。
幸せなはずなのに、自分の気持ちとなかなか折り合いをつけられない。
そんな時期が数年ありました。

今では私を見下ろす身長の次男を、
抱っこしていた頃。

今の私に繋がるきっかけ

そんな中、友達に誘われたアロマ教室で、フッと力が抜けて心が緩み、救われたような気持ちに。
香りを感じながら、話を聞きながら、いろんな想いが溢れ、気付けば涙する自分が。
「自分をさらけ出す。溜まっているものを出す。」
自分が見えないというモヤモヤの中で、「本当にやりたいことは?私の喜びは?そういうことを知る必要があるよ。」
そんな言葉との出会い。そして、心惹かれたフェンネルやオレガノの香りに在る意味。
勇気や自尊心を高めて、人生を創り出す。「意図すること」
力強い安定感と「共に喜び、分かち合う」

当時と根本は変わらないけれど、
今なら当時の私に伝えられることがたくさんあるな。

その出会いから、精油ってすごいな。心に沁みるぞ。そして、何気なく手に取った精油には、その時々で意味があるんだ。そんなことを知っていきます。
「意味がある」そこに魅力を感じて、しばらく経ってからにはなりますが、アロマリーディングを学んだことで、もっと大元の植物についても学びたいと、フィトテラピー(植物療法)を学び始めたのが、今の私に繋がる一つの点に。

そして、7年前の言葉を読み返して思うこと。
今の私に繋がっている。響きが形になっている。驚きと嬉しさで、心が震えています。

「まずは自分」との出会い

フィトテラピーを学び始めて、繰り返し聞くのが「まずは自分」という言葉。
その言葉と出会い、目から鱗。小さい子どもたちを抱えて、自分のことは後回しが当たり前だった私には、「自分が優先ってどういうこと?」となり、ただ驚きました。

初級のテキストを開いてすぐに書かれている
「まずは自分」という言葉

自分のコップが空っぽなのに、誰かのために何かのために、なーんてしていても、結局疲弊して、自分ばっかり、となる。まさに当時の私はそうだったように思います。
まずは自分のコップを満たして、溢れた分で、大切な周りの人に愛を配る。何かをしてあげる。それが、きっと回り回って自分に返ってくるんだ。そんな「愛と優しさ」の循環の話。聞けば聞くほど、「まずは自分」の大切さを実感しました。
つい、揺らぐとすぐに「誰か」の目線になりがちだった私に、この視点は、大切な大切な軸となります。
(もちろん、今も揺らぐ!どれだけ自分の心や体の声を聞くことを意識するようになっても、揺らぐもんは揺らぐ。時に凪のように受け流しながら、ど真ん中で味わいながら、そんな自分を面白がれたらいいんだ。今はそう思っています。)

「まずは自分」

そんな優しい言葉に出会って、今まで薄々気付いていたものの見ないふりをしていた、自分を後回しにしている感覚。
それを目の当たりにし、「まずは自分」と、揺らぎながらも(長年染みついた他人軸の感覚は、ちょっとやそっとでは変わらないですよね。)
新しい視点を持てるようになったことは、私の自信にも繋がりました。
そして、ガチガチになった時に、その時々で手に取った香りを纏うことで、フッと体や心が緩み、余白が生まれる感覚を何度も味わいました。

どうして、「創香」も、なのか。

フィトテラピーに、どんどん魅了されていく中、ふと学びの時間が止まりました。
当時はコロナ真っ只中で、オンライン授業。
どうしてもタイミングが合わず、次に進めない。
ハーブや精油が、当時私の抱えていた子育てのイライラや定期的にくる頭痛などの体の不調に優しく寄り添ってくれるのを体感していた私は、この学びの歩みを止めたく無い!と強く思いました。(これと決めたらせっかち👩🏻‍🦱🐆ザ関西人。笑)

そこで思い出したのが、最初にアロマの魅力を教えてくださった先生の言葉。
「舞さんは精油の効能を伝えるよりも、ブレンドする方が向いてるかもね」
精油の効能はもちろん大事。でもそれ以上に、精油に込められた意味合いだったり、歴史だったり。背景にある物語に心惹かれていたので、先生のその言葉が心に残っていたのです。

「ブレンドって何?」
そこから調べて、創香(調香)に出会います。
香りで救われた経験があるからこそ、誰かに香りを届けたい。
いい香りは、何となくブレンドしたって、できると私は思っていて。(ごめんなさい🫣)
だって精油自体がいい香りだもん。笑
そこから「印象に残る香り」にする。(創香を学ぶ中で教わったこと)それが難しい。

創香と言葉。今も夢中です。笑

効能が、ではなく、香りとしても不可価値のあるものに。誰か、のために香りを創る。創りたい。
そう思って創香の世界にも足を踏み入れたことが、精油の魅力を教えてくれたアロマリーディングとも繋がり、さらに「フィトテラピーの要素も大切にしたい。」そんな私自身の想いとなり、バラバラだった点と点を結ぶきっかけにもなりました。

私自身の変化

創香を学んだことで、よりフィトテラピーを大切に学びたい。
そんな想いと共に、植物療法士への学びを進めていく中で、揺らいでは「まずは自分」を繰り返し意識します。

元々私自身、いろんなことをエアドロップ並みに受信しやすい質です。
つい外側に矢印が行きがちで、人と比べて凹んだり。楽しいな、と出かけたのに、誰かの言葉や行動を必要以上に受け取ってしんどくなったり。
こんな事、学ぶ以前はしょっちゅうでした。笑

当時コロナ禍だったこともあり、会いたい人になかなか会えない中で、無理な付き合いはしたくない。大切にしたい人、大切にしてくれる人とだけ、付き合いたい。
(もちろん、そんなん大丈夫かな、悪いかな、はあったけれど、最後にはそもそも人には会えないし、いいや!となりました笑)
そんな心の声に従って「まずは自分」を感じられるようになり、随分生きやすくなりました。

その感覚を意識し始めると、心がさらに軽やかになり、気の良い場に身を置きたい。反対に、嫌だなと思う場には身を置かない。と自分の在り方がはっきりしていきます。
もちろん、そうは言うてられない場も時にはありますよね。
そんな時は、好きな香りを纏って、私の「いま、ここ」(立ち位置だったり、気持ちだったり)を確かめる。
自分のための、お守りのような香りを創って、心を調える。
そして、くそー!と思ったら(そんな時だって往々にしてあるよ🫣人間だもの。まいを。👴🏻)
我慢しない。笑顔でさようならをする!✂️笑
(そのマインドは、大好きな恩師から。)
そうすることで、自然と周りが、私を大事にしてくれる人、愛を持っている人、一緒にいてワクワク響く人…🫧🫸🏻🫷🏻そんな人たちの集まる、気の良い場になっていきました。

私の軸

こうやって、フィトテラピーで学んだ「まずは自分」というマインドと香り(創香)は、無くてはならない軸となりました。
そう、フィトテラピーを学んで、自分や家族の不調に対する手立てを知ることができたのは、それはもう大きな財産ですが、それ以上に心の在り方を知れたこと、学べたこと。
そこが、とてもとても私にとって幸せなことでした。

さて、私がやりたいこと。
PHYTO MARGE.

だからこそ、以前の私のように「何も無い」と思ってしまう人に、そうじゃないよと伝えたい。本当はすでにあなたの中にたくさん在るんだよ、と。

自分の心や体になかなか目を向けられない時、きっとそれは日々の生活でバタバタしていたり、誰かや何かのために奮闘していたり。
そこに、お守りのような、香りを纏うことで、余白(marge)が生まれて、自分の心や体に目を向けてあげられるように。
その香りが、何だか後押しになったり、新しい自分の気持ちに気づくきっかけとなったり。そこから、自分を大切にできている、という「心地よい」感覚を味わってほしい。

そのための、あなただけの香りを届けたい。そこにフィトテラピーの要素も添えながら。
そう想い、「植物の力で、自分に余白を」というコンセプトの元、立ち上げたのが、
PHYTO MARGE.  です。

女性の身体のような線で、表現して頂いた
PHYTO MARGE.  のドローイング

その中で、私が大切にしている、女性への想い。
そこには、フィトテラピーを学ぶ上で欠かせない性科学(セクソロジー)の話も含まれています。
そして、学生時代に感じた、女性に対する価値観のようなものへの違和感。
もしかしたら、原点は、そこにあるのかもしれません。

そんなことを響かせながら、30代後半から40代にかけて、心も体も揺らぐ世代である私たち女性が(ちなみに私は41歳🤭ど真ん中です。)
自分たちの体や言葉に自信を持って、どんな時でもどんな自分でも「私っていいやん」と想えるような。そして、女性としての自分を愛でてあげられるように。
今は、オーダーメイドアロマを中心に、個人の方やショップ等に香りのプロダクトを届けていますが、(オリジナルも販売しています🫧)
そんな香りはもちろん、フィトテラピー、マインドの部分をお伝えしたい。
と想っています。

どうして、私が「創香×フィトテラピー×女性」を軸に、したいのか。
女性に伝えたい、女性と分かち合いたい。
そんな想いが強いのか。
そもそも、性科学って?
それは、いろんな点と点が繋がって「だから私はここで学んだんだ」「この人から学んだんだ」という線が描かれていくのですが。

その話は、また次回ゆっくりと綴りたいと思っています。

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