【ライティングで注意】dataは単数?複数?
みなさん、こんにちは。
本日も短い単語ネタを。
本日扱うのは単数と複数のちがい。
日本語話者にとってこれは大きな課題ですよね。
厳密には日本語にも「子どもたち」や「それら」など複数を表す言葉がありますが、普段は日本語では単数と複数のちがいは意識しなくてもあまり問題ありません。
しかし、英語は基本文法のひとつとしてこの区別をしなければならず、英語学習者を困らせます。
英語の名詞の複数形は基本的にうしろに「s」をつけますが、例外もありますね。
例えば、「parenthesis (丸括弧)」の複数形は「parentheses」です。
最後が「s」で終わっているので、そのままもうひとつ「s」を付けると発音しづらいので単語の形自体が変わってしまっています。
もうひとつ難しいのが単複同形名詞…
「fish」や「deer」は単複同形名詞として有名ですね。複数形になっても形が同じとはまぎらわしすぎます泣
これらの生物は群れになって行動するので、全体を一括に表しているということなのでしょうか? 詳しいことは僕もしっかり調べていません!笑
さて、前置きが長くなりすぎましたが、本日のメイントピックは「data」です。そのまま「データ」のことですね。
この名詞、実は複数形だということはご存知ですか。
なんとなくのイメージで不可算名詞だと思っていらっしゃる方もいるかもしれませんが、この「data」という名詞は複数形なのです。
「なるほど! fishと同じ単複同形名詞か!」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、単数形は「data」ではありません。
「data」の単数形は「datum」なのです。
「millennium」と「millennia」の関係性と同じなのでしょうね。
しかし、「datumなんて見たことない…」と思われる方も多いかもしれません。
それもそのはず、現代ではほぼ使われていません。
今は「data」という形しか僕たちの前には現れないのです。
「data」は前述の通りやはりイメージが不可算名詞なので、「information」のように普段のカジュアルな英語では不可算名詞扱いされることが多いです。
ですので、
This data indicates that the population of Japan is declining.
と普段の会話で使うことは問題ありません。
むしろ、
These data indicate that the population of Japan is declining.
とすると違和感があるかもしれません。
しかし、気をつけていただきたいのはアカデミックライティングの場合です。
大学のレポートなど正しい文法で書くことが求められている場合は、文法通り、「data」は複数形扱いするべきなのです。
英語で書かれている論文はこの区別を原則しており、「this data is」のような表現は基本的に見られません。
ですので、日常会話とアカデミックライティングの英語はしっかり区別して、この「data」という言葉の使い方には気をつけてください。
「data」自体が複数形なので、決して「datas」とは表現しません。
これは日常会話であっても違和感がありますし、ましてやアカデミックライティングでは使ってはいけません。
「datum」はほぼ使われていないと言いましたが、「ひとつのデータ」としたければどうすればいいでしょうか。
これは、簡単。紙と同じで「a piece of data」とすればOKです。
日本語でも使われているおなじみの単語ですが、意外に知られていないことかと思い共有してみました。
参考になれば幸いです!
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