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特許調査でわかる製品の情報と信頼度

本日は、普段の仕事で行っていることが日常生活で役立った経験について書いていきたいと思います。自分はエンジニアをしておりますが、製品を設計するときは、製品に組み込まれた技術が他社の特許を侵害していないか調査をします。実は特許というのは一般に公開されていて、インターネット環境さえあれば誰でも見ることができます。この特許調査が、購入を迷っている商品について一歩踏み込んだところまで知る手がかりになるとわかったので実例を踏まえてご紹介します!

背景|評価の高いドライヤーがほしくなったけど…

プレゼント用のドライヤーを探していたところ、美容師さんおすすめでネット販売のレビューも高く、良さそうな製品を見つけました。しかし、一部口コミではアフィリエイトの還元率が良いから売れているだけだ、との記載もみられ、製造元の企業のHPを見ても技術の原理について触れない、少しぼかしたような説明ばかりで少し心配になってしまいました(実際はとても良い製品です)。

なぜ髪の潤いを保てる素晴らしい効果がでるのか?他社のドライヤーとどこが違うのか?よいお値段がするのはなぜなのか?笑 という疑問が湧いてしまい購入を迷ってしまっていました。そんなとき普段行っている他社特許調査のことを思い出しました。

目的|他社特許調査で製品のことを知る

特許調査によって製品に用いられている技術を知り、本当に価値や効果のある製品なのかを知る手がかりを得られるのでは?と思い、家のPCから調べてみることにしました。以下にその手順をご紹介します。

手段|特許庁のHP内"J-Plat Pat"で検索

特許庁のHPに"J-Plat Pat"という特許情報のプラットフォームへのリンクが掲載されておりますのでアクセスします(Google検索ででてきます)。

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簡易検索で企業名を入力すると、ドライヤーの技術に関する特許がでてきました。

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一部抜粋していますが、このように一覧を表示できます。特開…という公開番号を選択すると…

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特許の公報を表示することができました。公報はおおまかに請求項(権利の範囲)と明細書(新規性や進歩性、具体例などの説明)にわかれており、明細書は誰が読んでもわかりやすい形になっています。ご自身が背景知識を持っている分野であれば、意外なほどすんなり理解できると思います!

ドライヤーの話に戻ると、内部に設置された多角形のセラミックスが発生した風を整流し、髪の成分を保つことで潤いも保たれるそうです。企業のHPに書かれた説明より一歩踏み込んだことがわかり、購入の手がかりを得ることができました。(最終的に購入し満足しています!)

結論|特許からわかること

特許は出願人(企業)の持つ権利であり、実はどの製品にどの技術が使われているか、ということまでわかるものではありません。しかし、製品の説明と照らし合わせてみればどの技術が使われている、とわかることもありますし、特許を持っているということ自体が企業の技術開発力を示し、信頼につながります。

多くの方には馴染みのなかった話と思いますが、特許は実は誰でも調べられるものであり、理解しやすいものと伝われば嬉しいです。興味を持たれた方はぜひJ-Plat Patにアクセスしてみてください!身近なゲーム機(switchなど)の特許も公開されておりおもしろいと思います。

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ここまで読んでくださりありがとうございました。では^^

お読みいただきありがとうございます!この記事が皆さまのお役に立てたらとても嬉しいです。コメントもお待ちしています^^