print house session

取材等はroshin books、またはflotsam booksまでお問い合わせくだ…

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取材等はroshin books、またはflotsam booksまでお問い合わせください

最近の記事

Review by タカザワケンジ

 写真集の著者は写真家である。  しかし写真集というジャンルを育て、1つの文化にまで高めるためには多くの人の手が必要だった。デザイン、印刷、製本、そして流通。そもそも書籍がそのような文化をつくってきたのだが、写真集の場合はとくにデザインや印刷・製本の力を得て独創的な世界をつくりあげてきた。文芸書評で本の装幀にまで言及されることは稀だが、写真集の場合はむしろ装幀や印刷製本を抜きに論じることは難しい。写真評と写真集評は違うのだ。  Print House Sessionは写真

    • Live Art Books × 上西祐理 " vague "

      Live Art Booksがデザイナー上西祐理さんと制作したアートブック”vague / windows”について、制作の各ポイントを解説します。 用紙・表面加工 vague / windows、用紙・表面加工のこだわりのポイントの一つとして、ハジキニス(ザラザラ)+コーターニス(ツルツル)加工を採用しています。これは紙の上にオフセット印刷 をした windows の写真に対して、すりガラスのテクスチャーを再現できる数少ない加工手法として選定しました。

      • Print house session、ご来場ありがとうございました

        Print house session、初日は天候に恵まれたこともあり、大勢の方に来場していただきました! 二日目はなんでそこだけって言うくらいに大雨と低温な日でした。。。 しかし屋外イベントにも関わらずたくさんご来場いただけて、本当に嬉しかったです。

        • Print House Session x Yoshiyuki Okuyama x LAG

          営業時間:13:00–19:00 *定休日:日、月、祝日 会場:LAG(LIVE ART GALLERY)/ 〒151-0001 東京都渋谷区神宮前2-4-11 Daiwaビル1F Art Direction of Exhibition:上西祐理 ArtBook Collaboration Project: サンエムカラー x 岡崎真理子 東京印書館 x 田中義久 山田写真製版所 x Aaron Nieh LIVE ART BOOKS x 上西 祐理 【Print Ho

        Review by タカザワケンジ

          サンエムカラーの制作過程

          自己紹介 サンエムカラーの大畑政孝です。今回プリンティングディレクター(以下PD)として参加しました。普段は、UVプリンタを使ったアーティストの作品制作のPDや、文化財のアーカイブや複製制作の仕事をしています。また、印刷機などの色設計やカラーマネジメントの業務も行なっています。 仕様について 前回2019年のPrint House Sessionでは、印刷歴70年の経験を持つ弊社会長・松井がPDとして参加。超極小6ミクロンのFMスクリーン、無彩色のトリプルトーンといった印

          サンエムカラーの制作過程

          赤々舎の姫野さんからメッセージをいただきました

          Print House Sessionで、奥山由之さんの写真集『windows』から新たにアートブックをつくる試みは、とても嬉しく、どんな姿が立ち現れるか、楽しみでなりません。(これを書いているのは7日、もう明日にはお目見えです!) 『windows』の撮影は、奥山さんがコロナ禍の東京の街を歩きながら、窓の表情に目を留めたことから始まりました。路面に面した窓の多くは、すりガラスや型板ガラスなどの不透明な窓ガラスで、屋内にあるさまざまな日用品が透けて見えます。窓枠に沿ってトリ

          赤々舎の姫野さんからメッセージをいただきました

          Reading / windows

          手にひらサイズの丸背の上製本。what is a “window” ?から始まるテキストの型押しが印象的な表紙。開くと何も書かれていないページが連続して続く。 そう、これはアートブックというよりノートブックなのだ。何かを綴るためのノートブック。誰かへの言葉、自分への言葉、誰へともないとりとめもない言葉を綴るための1冊。連続を断ち切るかのようにそこに挿入されるwindowの写真が、言葉の記憶を繋いでくれる。
 東京のどこかの街角でwindowを目にするたびに、そこに綴られた言

          OPTICAL TACTILITY / windows

          表紙に触った瞬間、そのテクスチャーの肌触りにぞくぞくさせられる。奥山の「windows」の曇りガラスといえばいいのだろうか、凹凸がある窓ガラスの質感を3Dで再現するという荒技から始まる。 テクスチャーのある透明なページを捲ると本来の印刷の部分である作品が露わになるのだが、サンエム独自のチューニングが施されたジェットプレスというインクジェットの化け物のようなプリンターが描く質感がえぐい。えぐいというとマイナスのイメージだけども、えぐいと言わざるえないくらいに立体的な印刷に仕上

          OPTICAL TACTILITY / windows

          xx** / windows

          Aaron Nieh 「タイトルは「xx**」で、この作品は、奥山由之のカメラレンズを通して捉えられた窓の似た形状の「x」と「*」の繰り返しパターンを象徴しています。このジンの綴じ方は、窓が両側から見ることができるようにデザインされており、指定された開始ポイントなしに両側から読むことができるようになっています。」 アーロンのコメントにあるように、ガラス窓の模様にフォーカスを置いたページネーションで構成されたアートブック。また、ガラス窓のこちら側と向こう側からを意識された装丁

          vague / windows

          タイトルのvague (漠然)という言葉の通り、ふわりとした空気を纏った写真のセレクトと印刷。それぞれのチームはakaakaから出版された「windows」に収録された724点から写真をセレクトしているが、例えばサンエムカラーのチームのような光がはっきりと刻まれた写真のセレクトに対して、ここまで対照的な選び方をできることに驚いた。 windowsという力の塊のような質量の塊をvagueという面で受け止め包み込む。その柔らかさの中に力強いしなやかさもあるという印象を受ける。

          田中義久 x 東京印書館「reading / windows」

          東京印書館とチームを組んでデザインして頂いた田中義久さんに今回の本について聞こうと思って田中さんの事務所に話を聞きに来ました。 約束の時間から遅れること10分。 Print House Session事務局小林がようやく到着。 普通、クリエイター側が遅れることはあっても頼んでる側が遅れることなくない? とは思ったんですが。 色々こちらにも事情があったんです。 道に迷ったり。 出発時間遅れたり。 で。 さらに少し遅れて。 当日30分前に急にお願いしたカメラマン黒川くん登場。

          田中義久 x 東京印書館「reading / windows」

          山田写真製版所 × Aaron Nieh 製本風景

          手製本のスペシャリストである美篶堂での製本風景です。 こちらは会場特別価格の2,500で販売します。 来場できない方にはこちらのプレオーダーもご用意しています。

          山田写真製版所 × Aaron Nieh 製本風景

          サンエムカラー メイキング動画

          サンエムカラー メイキング動画

          OPTICAL TACTILITY / windows

          奥山さんによる「windows」の大量の写真データをいただいて、その中から今回のアートブック用のセレクトをしていく段階で、セレクトから印刷まで何か一貫した方針を持って特定の視点にフォーカスしたものが作れないかと考えました。 「windows」の写真群は、「不透明の窓」という一つの切り口で切り取られていながら、まさに東京の街のような雑多な集合体で、それが魅力の作品でもあると思います。既に発行されている写真集でその魅力は十分に表現されていると思ったので、今回はかなり大胆に偏りの

          OPTICAL TACTILITY / windows

          東京印書館 × 田中義久

          今回の Print House Session では写真家 奥山由之さんの写真集「windows」を題材に印刷会社×デザイナー4組がアートブックを制作します。Print House Session に向けた準備が進む中、私は東京印書館さんの印刷現場を見学させていただきました! 私は今、大学で写真を専攻中の学生です。写真集の印刷現場は学びや発見が多く、とても新鮮で貴重な経験になりました! 東京印書館に到着し、さっそく工場へ入るとすぐにインクの匂いが漂っていました。大きなインク

          東京印書館 × 田中義久

          LIVE ART BOOKS × 上西祐理

          今回は Print House Session 今年のゲストアーティスト 奥山由之さんの 『 windows 』(赤々舎)の印刷・製本もされた 株式会社 LIVE ART BOOKS さんと、デザインスタジオ 北極 を立ち上げ・運営されているグラフィックデザイナー 上西祐理さんのチームに同行させていただいた様子をレポートします。 株式会社 LIVE ART BOOKS さんは70年以上という長い歴史を誇る印刷会社さんで、印刷工場を大阪に構え、現場で作業を行う職人さんは皆さん

          LIVE ART BOOKS × 上西祐理