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名前を変えてみた日。九州上陸。

榛名いろは

中学一年生のわたしが考えた名前。

もしね、いつか、わたしが文字を書いていける日が来るとしたらこの名前がいいな。

と思っていた。

そんなことを、ハウステンボスにて、ふと思い出した。


※※※

作家 綾崎 隼

綾崎さんの小説に初めて出会ったのは、中学校に入学して間もなく、初めて図書館に足を運んだ時のことだった。

のちに、わたしのお気に入りの本となる「命の後で咲いた花」という綾崎さんの作品が入口に置かれていた。

ぱっと、そのタイトルとワカマツカオリさんによる切り絵タッチの表紙に惹かれた。


命の後で咲いた花

たとえば彼女が死んでも、きっとその花は咲くだろう。
絶望的な愛情の狭間で、命をかけて彼女は彼のものになる。

この二文で物語は始まる。

この物語は読むのに少し体力が必要で、何回読んでも胸が締め付けられるんだ。



物語終盤、とある一文により状況は一変する。

えっっっっ。

ページを捲る手が止まる。

何度も、その一文を読み返す。


そのときの、わたしの感情は今でも確かに、残っている。
きっと、いつまでも薄れることは無い。
わたしの根本で有り続けるのだろうと思う。



そして、この作品には榛名という名字の女の子が登場する。


そう、そこからとって、「榛名いろは」と当時のわたしは考えた。
それだけ、影響が大きい作品だった。

ちなみに、「いろは」は響きが好きという理由だった気がする。
いや、その時、国語の教科書でいろは歌を読んでいたからだったかも。


HUIS TEN BOSCH

ずっと、行ってみたかった長崎県。ハウステンボス。


このnoteにも書いたのだけど、わたしは「ふたりclip」のおふたりのもつ雰囲気が素敵だな、と思っている。
ふたりを知って、ハウステンボスという場所を知った。そのことが、ハウステンボスに行ってみたいという気持ちを加速させていた。

だから、カメラを持って行くことができたことも本当に嬉しかった。

きっと、そんなことが重なって、観覧車からハウステンボス全体を見下ろしたとき、かつてのわたしを思い出したのだろう。



ゆらゆら列車

繁華街を抜けると、緑の木々に囲まれた集落がたくさんある福岡。
緑の田が見渡す限り広がり続けている佐賀。
どこを見ても家の上に家があるように見えるほど坂が多い長崎。

やっぱり、在来線に揺られるのが好きだなあ、ってね。


(花粉症のわたしは九州の春に鼻と目を攻撃されましたが、こちらはまだ寒いです。もう少し、冬は続くみたいです。)

※※※


話がたくさん脱線してしまったけれど、九州にて、かつてのわたしが降ってきたお話でした。



長崎のスーパーを添えて。

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