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【前編】「好き」を「好きなまま」に。“副業”で叶える理想のフォトグラファーライフ|フォトクリエイト:インタビュー

現在、フォトクリエイトでスポーツ案件をメインに撮影をしている廣瀬佑太さん。

週末は全国を巡り活動の場を広げる一方、平日はフルタイムでカメラメーカーに勤め、製品開発を担当する“副業フォトグラファー”です。

【廣瀬佑太(ひろせ・ゆうた)】1994年生まれ。香川県出身。
大学4年時にWebメディア「Yeast」で記事の写真担当として活動。地元のライターにスカウトされ、業務として東広島市の広報誌の撮影を始める。大学院に進学後、2020年からフォトクリエイトで撮影をスタートし、現在はカメラメーカーで働きつつ、フォトグラファーとして活躍中。趣味は写真撮影とスノーボード、PCの自作。

撮影1本ではなく副業としてスキルを磨く、廣瀬さんの“こだわり”について、話をうかがいました。

──現在フォトクリエイトのフォトグラファーとして大活躍中の廣瀬さんですが、最近はどんな撮影を担当されることが多いですか?

いろんな撮影に入っていますが、メインでは『グラフィックブック』の案件で、スポーツの撮影が多いです。北は秋田から南は沖縄まで、週末のスケジュールが合えば、遠方に行ったりもしてます。

──沖縄まで!
普段はカメラメーカーで働く“副業フォトグラファー”ですが、両立できるものなんでしょうか?

いろんな働き方に合わせて対応してくれたり相談に乗ってくれるので、両立しやすいです。撮影の依頼を受けるか受けないかは自分で選べますし、終わったあとに時間があれば観光もできちゃう(笑)楽しみながら撮影をしています。

──カメラや写真が好きになったきっかけは?

もともとスマホで写真を撮ることは好きだったのですが、はじめてカメラを買ったのは大学2年生のころ。クラシックギターのサークル仲間との活動を「せっかくなら、ちゃんとしたカメラで撮りたい!」と、思いきって一眼カメラを購入したことがはじまりでした。

はじめは写真をお仕事にしようと思っていたわけではなく、ただ仲間が楽しそうに笑っているところを写真に残したくて、演奏中よりも練習の様子とかサークルの交流イベントばかり撮ってました。

自分が撮った写真で話題が広がるのってうれしいですよね

1日の終わりにLINEで写真を共有すると、SNSに載せてくれたりアイコンにしてもらえることがうれしくて、いつの間にかハマってましたね。

──今の本業もカメラメーカーで、「PCの自作が好き」というのも気になるポイントなんですが、「メカ好き」としてカメラに興味が沸いた部分もあったんでしょうか?

メカもたしかにずっと好きで、高校の時からパソコンはずっとつくっていたし、大学の専攻も機械科です。たしかに自覚してはいなかったですけど、カメラに興味をもった理由のひとつなのかもしれないですね(笑)

──はじめは“趣味”の範囲だった。でも、大学4年生になってから少し違った撮影を始めたんですよね?

友達に誘われて、学生団体が運営する「地域の人」にフォーカスするメディアの写真を撮るようになりました。

それまでは自分の写真は仲間内で見られるだけでしたけど、いろんな人に記事を読んでもらえるように、しっかりと事前に打ち合わせをしてどんなカットが必要かを相談しながら撮影をしてました。ほかにも写真係がいたので、初めてのライバルといいますか。「もっと上手くなりたい!」と思いはじめたのもこの頃からでした。

趣味がだんだんとお仕事になっていく過程で「もっと上手くなりたい!」が強まった廣瀬さん
勝ち負けじゃない向上心が芽生えたことで写真にも変化があったそう

──“趣味”から飛び出す第一歩だったんですね!特にどんなことを意識して撮影していましたか?

オーダーに沿った上で「どう個性を出すか」を考えて写真を撮ることを心がけていましたね。そこから、僕が写真を撮った記事を見たライターさんが「今度、有償で撮ってもらえませんか?」と声をかけてくださって。市の広報誌を書いている方だったんですが、定期的に依頼をしてくれるようになりました。

──それが、フォトグラファーとしての初のお仕事。オファーをもらった時はどんな気持ちでしたか?

本当にうれしかったですけど、同時に「まさか自分の写真に価値を感じてくれる人がいるんだ!」という驚きも大きかったです。

お金をいただきながら、温かい言葉喜んでくれる方の笑顔を見ることができる。意識だけでなく実際に“趣味”が“お仕事”になってみて、フォトグラファーというお仕事の魅力に気づけたし、続けていきたいなと思える、大きなきっかけになりましたね。

──依頼を受けはじめて、特にうれしかったエピソードなどはありますか?

市の広報誌だったので、Web媒体ではなく紙の冊子に写真が掲載されるんですが、僕が撮った写真に映っている方の表情が「自然ですごくいい」と褒めていただいて、表紙に使ってもらえたことがありました。その時は目線をもらって“キメ”で撮るだけではなくて、より自然な瞬間を撮れるようになりたい!と思って意識していたので、すごくうれしかったです。

──その後も学生をしながら、広報誌のお仕事をずっと続けていたんですよね?

そうですね。大学院に進んでからはスキルアップも兼ねて自分でスクールフォトサービスに登録をして、幼稚園や保育園で写真を撮るようになりました。

──スクールフォトは、よりスキルや慣れがないとかなり大変そうなイメージです……。

最初はかなり戸惑いました。「止まって」と言ってそのとおりにしてくれ子もいれば、そうではない子もいるし、先生でもない大人が来て人見知りをする子もいれば、「自然な表情を」というオーダーに対して逆にハイテンションになりすぎてしまうパターンもある。写真を撮りに来ているのにカメラを奪われそうになったりもして……。お子さまと仲良くなりすぎても逆に難しいというのは、やってみないとわからなかったことでした。

──フリーでお仕事をする道もあったと思いますが、副業で「フォトクリエイト」のフォトグラファーとして活動することを決めたのはなぜ?

理由としてはまず、ずっと独学でステップアップしていくなかで、「もっと上手くなりたい!」、「いろんなシチュエーションや現場を経験して、幅を広げたい!」という気持ちが芽生えてきて……。たまたま撮影現場で一緒だったカメラマンさんに相談したら、「ここ受けてみたらいいんじゃない?」と紹介されたのが、フォトクリエイトだったんです。

──カメラマンさんからの紹介だったんですね。

大学院1年目の冬とかですかね。教えてもらって、すぐに応募して面接を受けにいきました。思い返すと懐かしいですね(笑)

フォトグラファー1本にしないのは、「しんどくなりすぎないようにする」ことがかなり重要なポイントで……。

写真が大好きで、いいものを届けたいと思うからこそ追い込みすぎてしまうこともあるし、逆に本業で行き詰まった時に羽を広げて好きなことをして、いい1枚が撮れることもある。もちろん1本にすることのメリットもありますけど、このバランスでふたつのお仕事ができるのは、すごくいいなと思っています。


次回の後編の記事では、「フォトクリエイトでどんな撮影をしているか?」「これからフォトグラファーとしてどうなりたいか?」など、さらに突っ込んだ副業フォトグラファーのリアルを探ります!

後編はこちら

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