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女子大学院生が【できたての学生コミュニティ】を運営した記録
できたてホカホカの学生コミュニティで、私が組織のためにした活動は試行錯誤ばかりで結果がいまいちだったこともありました。その強烈な原体験の中で学んだことを記録していきます。
これから教育系の活動を始めてみたい学生の方やコミュニティ運営をしている方に何か参考になればと思います。
★マークつけたところが私が大事だと感じたポイントです。
私の文章は冗長なので読み飛ばして【Ctrl+F】★推奨。
表と裏というのは次の2つで、オモテとウラで活動内容の違いを比較していきます。
オモテ:学生コミュニティのメイン活動
ウラ:組織運営
ちなみに…この学生コミュニティのメインは
【博士学生のアウトリーチ活動】と【子どもたちへの科学教育】をかけ合わせた授業の提供です。
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私の担当業務【オモテ】
私はスライドを作り授業をしたり、博士女子会でオーガナイザーを務めたりしてきました。
対象は中学生や高校生だったり、ときには学部生や社会人も集まってくれたので、けっこう幅広い世代に向けた発信をしてきたと思います。
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①アウトリーチ的授業
私の専攻は皮膚免疫なので、皮膚のことなら論文を読んで得た知識、実験で気付いたことなどをお話できます。
この知識を活かしたい→どうしたら広く色んな人に発信できるか?と考えたときに、難しい話ではつまんないので、身近な『美容』というテーマに絡めて発信することにしました!
そして次はゴールについて、つまりこのアウトリーチ的授業で何を得たいか(相手に何を持って帰ってほしいか)を考えました。
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実はこういう授業したいと案は練っていたものの実行に移せず、
コミュニティに所属して勇気が出たおかげで開催できました!
私は別に美容家になりたいわけではないので、単に美容の話をするにはモチベがないなぁと授業スライドを作成しながら感じていました。
で、作りながら徐々に気付いたのですが、この授業をして、「少しでも皮膚研究を面白いなと思ってほしい!」という希望があることに気付きました。
そして願わくば、授業を受けた人たちの日々に活かされたらいいなと思いました。(例えば、皮膚のメカニズムを知った上で自身の美容に取り組んで、怪しい美容商法にひっかかるなどのトラブルも回避につなげてもらう、など)
☛余談ですが・・・
実はこの想いに至るエピソードがあり、それは大学院での友人のウイグル族の子との会話です。
その子はインスタやTikTokで美容広告を結構見ていて、常々影響されているなぁと感じていたのですが、ある時、ペン状の機器を見せてくれて「ほくろを取る機器」とのことでした。
台湾製で、いくらしたのか聞くと「2000円くらい」と、機器にしては安すぎると不安になりました。しかもその後試した腕に小さなやけどを負ってしまって、いきなり顔にしなかっただけ不幸中の幸いでしたが、腕でも目立つところだったので、防げたらよかったのにと後悔しました。
『せっかく学んできた自分の知識を、身近な友達を助けるためにも使えたら良かったな』という後悔を原動力にアウトリーチ的授業に注力してきました。
★私だけでなく、博士課程まで進んだ人たちは、その深い専門知識を分かりやすく広く発信することは重要な役割の1つなのではないか?と考えています。
★博士あるいは大学生でも、自分のテーマを設定して研究している経験を、ただ実験して学会発表して業績にする、というだけでなくアウトリーチして活かすことを広めていきたいです。
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実験は安全のために他イベントよりも準備が必要です!
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②キャリア授業
中高生を対象に、まずは文理選択に悩んだ時のアドバイス、リアルな大学生活の様子、大学院に進学するまでにしたことなど、経験談をメインとした授業を行ってきました。
自分の母校に直談判をして(私が在籍してた6年間ずっと学年主任だった先生が今、校長先生になっていた縁もあり)、オンラインによるキャリア教育授業をすることができました。
中高一貫というところを活かして、中3から高2までのちょうど進路に悩んでいる真っ只中の生徒さんたちに集まってもらうことができました。
母校での授業ということで、懐かしい制服、懐かしい教室風景とともに、当時の自分が無知で、家と学校と塾だけの狭い世界で過ごして、将来のことについて調べる方法すら持たずにただ漠然と不安だったことを思い出しました。
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私の両親は4年制大学を出ていないのと、身近に理系に進んだ人がいないことも重なり、「大学ってどんなところなのか?てかそもそも受かるのか?」「生物化学は得意だけど、数学は苦手。理系に進んでこの先大丈夫なんだろうか?」など悩みを吐き出す場所がありませんでした。
担任の先生と進路相談などの機会もありましたが、自分のことだけどどこか他人事で、自分が何に悩んでいるのかさえ言葉にできずにただなんとなく、大学のパンフレットを見ていた記憶です。
そんな当時の無知な自分に、どんな話をしたら響くか、どんな話を聞きたかったか、何をアドバイスしてほしいかを考えながら授業を作りました。
★参加してくれた生徒さんには事後アンケートにて、「大学のことを詳しく知れた」「進路選択で聞きたいことを聞けて良かった」「もっと文系のことも知りたい」という声をもらいました。
また進路課の先生からは「理系の学生がしている研究をもっと紹介してもらいたい」という声をもらいました。
実際の大学生活・研究のリアルな話を紹介していくことに意義があると実感でき、これからもっと高校生と大学をつなぐような教育に繋げられたら理想的です。
高校を卒業すると途端にこれまでのコミュニティとの接点がなくなってしまうと感じていて、つまり逆側、高校生の立場からすると1,2年上だった先輩が卒業すると交流が途絶えてしまうということで、
大学の話を聞ける身近な人、という存在がいないのが不安になる要素の1つだと思っています。
そこで、高大接続の教育が作られれば、高校生あるいは中学生の早い段階から自分の将来について深く考えるのではないかと考えました。
★自分自身の不安だった経験を、後輩たちの不安を取り除くための活動に生かすということができていることが嬉しいし、やりがいを感じます。
さらにこういう不安な経験は、人それぞれだと思うのでこの活動をどんどん広めていって、生徒たちの色んな不安に対応するために、講師になってくれる大学生を幅広く集めれたらいいなという展望を持っています。
③博士女子会
これが一番の私のやりたいことでした!!!
博士女子会についての熱い想いは、★別の記事でまとめているのでぜひ読んでみてください!
とくにライフとキャリアデザインについて、何かに取り憑かれたようにインタビューを重ねてきました。これらをもとに、みんなでワイワイと理想のライフパス・キャリアパスを描き、実現する戦略を練るイベントを開催したいと考えています。
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メタバースすごく楽しいです!複数人と同時に会話できて凄い!
イベントの回数を重ねるほど、次のアイデアが浮かんできてとてもやりがいのある企画の一つです!
頑張っている自覚もなく、ただ楽しんで夢中で動いて企画が進んでいくので、自分が本当にしたいことをしている実感があります。
やっぱりここでも活動の根底にあるのは自分の心細かった経験で、 「後輩にはこういう思いをしてほしくないな」という気持ちを実際の活動に落とし込めて形にできたことが一つ誇りになったと思っています。
「転んでもただは起きない」というのが私の大事にしている考え方で、自分のネガティブな経験は絶対に無駄にさせたくないし、何かポジティブなものに変えて昇華させたいというか、成仏させたいな~と思っています。
★気持ちを行動にする、ということを学んだと思います。
なのでもしこれを読んでいる人が何かモヤモヤした経験だったり、困った経験があって消化しきれていないなら、同じように悩んでいる人を助けるにはどうしたらいいか?という視点で動いてみることをオススメしたいです!
私の担当業務【ウラ】
①リコチャレ応援団への申請
まずは団体として周知を広めたいと考え、どうしたら良いかを私は自分の周囲の人たちに相談しまくりました。するとリコチャレ応援団というものを教えていただき、すぐに申請することにしました。
リコチャレとは「理工チャレンジ」という、内閣府の男女共同参画局が主催する【理工系分野に興味がある女子学生の進路選択を応援する】プロジェクトです。
私たちの学生コミュニティは6人中5人がリケジョ(博士)というSSRの集まり(笑)であったことを存分に生かし、未来のリケジョを親身に応援できるところをPRしました。
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★探してみると世の中には思っている以上に色んな人の集まりや支援などがあります。なので自分の活動したい内容と近いことをしている人・団体を見つけてみると、活動の方向性がより明確になったり、活動の幅が広がるアイデアが見えてきたりするのでそういう視点をもってリサーチしてみることをオススメします!
②Twitter広報
広報をどうするか?という議題の(今となっては超初期の)メンバーミーティングにて、当時の私は同人アカウントでTwitterに漫画をアップしてたので「Twitterならできる」と謎の自信で発言したおかげでTwitter担当になりました笑
そして、同人界隈で漫画をアップするのと広報するのでは「なんだか勝手が違うな?」とようやく気づいたのは、開始2~3か月後のことでした。
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私は壁打ち垢・漫画アップのときのみ浮上・フォローRTいいねしない・無言で漫画だけ…という職人気質な(?)スタイルでTwitterをしてきたので、初めてこの広報アカウントでRTしたときは指が震えました。
「変な奴にRTされたと思われてないか?」「フォローしてないのにいいね押し逃げってアリ?」とか戦々恐々としてました。
しかし人間、慣れたら強いので最近は「博士」とつくアカウントは即フォロー、いいねくれた人も即フォロー。
さらには「大学院いくの親に反対された…」など博士につながる話題には、引RTどころかff外からリプ飛ばすレベルまで来ました。
★そんな中、更新頻度が高いほど・密な交流があるほど反応が良いと気付いたので、SNSという顔の見えない場ではあるものの、人とつながりを大事にするようになりました。
そうすると、次第に「活動に興味ある!」という他県の学生さんや、スタートアップを応援している投資家の方、博士支援の民間企業の広報の方などからDMが届くようになりました。
普段の生活圏では知り合えない人たちと実際にzoomやmeetupなどでお話もさせていただいて、SNSでつながることができたことに正直驚きました。このような経験は今までなかったので、すごく楽しく感じました。
★人とのつながりをどんどん作って広げていくことに魅力を感じました。特に、相互に知り合い同士じゃないい人ばかりの、開かれた人的ネットワークをつくることで、楽しいだけじゃなくて、閉じたコミュニティだけでは得られなかった新しい刺激をもらえたり、多様的な視点をもらえたりしました。
広報業務を通じてこうしたネットワークの構築力も鍛えられたと思います。
③クラウドファンディング
詳しい経緯やトラブルは★別の記事にまとめているので、ぜひ読んでみてほしいです。
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★クラファンを通じて、審査のためのやり取りを忍耐強く進めていくトレーニングになったと思います。お金を集めるので、これまで以上に責任をもって活動していく覚悟が備わったとも思います。
社会課題の解決と、教育の意義だったり使命感だったりをもっと強く認識するきっかけになりました。
学生コミュニティの運営で学んだこと
チャンスが巡って来たら躊躇なく舞台に上がる覚悟できるようになったことが大きな変化でした。 度胸がついたと思います!
まだ完璧でなくても、スキル不足だと思っても、今できる自分の“最善” を出すことをこれからも大事にしていきます。
以下👇は私たちの学生コミュニティ紹介になります。
ビジコンやベンチャー支援申請のために私がコツコツと作ってきたスライドたち(累計100枚はくだらない量をつくってきました)なので、せっかくならもっと多くの人に見てもらえたら浮かばれます笑
【紹介】学生コミュニティについて
■パーパス『好奇心の種をまく』
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■目指すゴール『全教育課程(小~院)をつないだ学び合う教育をつくる!』
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■起業の目的『博士学生の活躍の場を増やしたいから!』
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