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曖昧日記(定期購読)

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2022年2月の記事一覧

近況:2月

近況:2月

なんか最近すごくだめだ。いや、まあ僕はずっとだめだとかだるいとか言ってるんだけど、今回はちょっと違う気がしている。
おそらく毎年冬は調子が悪いのと、本を出した後は虚脱状態になるのと、あと加齢による衰弱が3つ重なってしまったせいで、落ち込みがひどい状態になっている。
何より文章を書いたり読んだりするのがかなり億劫になっている。僕は書いたり読んだりするのが基本的な楽しみだったので、それがなくなったら何

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[個人史]外国で暮らすということ

[個人史]外国で暮らすということ

社会に出るのが怖くて、休学(授業料がかからない)を二年して大学にとどまっていたのだけど、いつまでもそれを続けられるわけじゃない。いずれは卒業しなければいけない。
働きたいという気持ちが全然なかった。なんでみんな当たり前のように就職していくのか、まったく理解できなかった。ずっと部屋にこもって本を読んでいたかった。
でも、みんなが普通に就職して働いているということは、自分のほうがおかしいのだろう。自分

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[未発表原稿]SFと進化論

[未発表原稿]SFと進化論

  『人生の土台となる読書』では進化論の話を多く紹介した。
 そもそも進化論に興味を持ち始めたのは大学生のときに真木悠介『自我の起原』を読んだのがきっかけだったのだけれど、よく考えてみると、それ以前から興味を持つ下地はあった。
 それは中学生のときにハマっていた筒井康隆の作品の中に、「メタモルフォセス群島」と「ポルノ惑星のサルモネラ人間」という2つの小説があって、それが好きだったことだ。
 どちら

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[個人史]青春とミステリ

[個人史]青春とミステリ

今はあまり読まなくなったのだけど、二十歳前後の頃はよくミステリを読んでいた。
あの頃はなぜあんなにミステリを読んでいたのだろうか。それは、若くて人生に迷っていたからかもしれない。

最初のきっかけは、たまたま綾辻行人の『時計館の殺人』を読んだことだったと思う。予想もつかない真相にすごくびっくりさせられてしまった。そこでミステリの面白さを知った僕は、綾辻行人の他の作品も読み、そこからさらに手を伸ばし

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