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あきな奥様ストーリー⑦

私が服を脱ぎ始めると、あきなさんはさりげなく私の脱いだ服を受け取り、ハンガーにかけてくれる。
 別にスーツというわけではないから、放り出してくれても構わないのだけど、その細やかな気遣いがとても嬉しく感じた。
「……すごく、いい身体付きね。年齢よりずっと若々しく感じるわ」
 彼女の柔らかい指が私の体の筋を撫でていく。
 リップサービスであろうことはわかっていても、褒められて嬉しくならない男はいない。
「健康のために、毎日の散歩と筋トレは続けていますから、ね……わっ」
 何気なく手を挙げて力こぶを作るような仕草をしたら、腕をあげたことで空いた脇腹にあきなさんが手を当てて来た。
 程よく暖かい彼女の掌が私の脇腹を撫でている。
「お腹も出てないし、とても格好いいわね」
「きょ、恐縮です……」
 不摂生な生活を送っていなくて良かったと心から思った。
 気付けば、お互い下着姿になっていた。
 絶世の美女であるあきなさんと、同じ部屋で下着姿になっている。
 とても不思議な感じがした。

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