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かおる奥様ストーリー⑥

しかし、あの女神が突然淫魔になるとは誰が想像しただろうか。ドアを閉めるや否や、彼女は突然俺の頬に手を添えた。ドアノブを握るため一瞬目を離した隙に、その表情は一変している。
「ねえ、早く欲しい…」
 先ほどまでは優しさだけを表していたはずの瞳には色気が宿り、俺の視線を掴んで離さない。歩いている時は意識していなかったボディラインも、その妖艶さを帯びて一層主張を激しくしていた。ここでようやく、今日は彼女が俺に性的な意味で奉仕してくれるのだということを思い出す。
「あ…」
 俺が思わず言葉を失っていると、近づいてきた彼女の柔らかい唇が俺の口を塞ぐ。
言葉なんていらない、愛してほしいとでも言っているかのようだった。いくら即尺コースを選んだとはいえ、まさかここまで熱烈なキスから始まるとは思いもよらない。しかし不思議と戸惑いを感じることはなく、俺は自分から彼女の背中に手を添えた。

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