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聖書と南米と細菌の言葉を語る[死のオーケストラ]

こんにちは。
葬送のオーケストラ「墓の魚 PEZ DE TUMBA」
作曲家です♪

近況報告ですが、
現在、次の動画を作成中です。

南米の牧草地に蔓延る
ナス科植物の毒草についての
(私の)
紹介する動画になる予定ですので、
楽しみに(?)お待ちいただけますと嬉しいです。

Solanum aculeatissimum

ところで、
「墓の魚 PEZ DE TUMBA」という
オーケストラについて、

古楽なのか?
クラシックなのか?
ファドなのか?

などの疑問を
投げかけられる事が
最近でもありますので(汗)
今日はここで
簡単な説明をしていこうかと思います。

まず、
「墓の魚 PEZ DE TUMBA」は、
私のオリジナル曲や、
オリジナルの詩
のみを演奏する
オーケストラですから、
古楽ではないですね(笑)

古楽というのは、
あくまで
中世ヨーロッパの音楽を演奏する
ジャンル
なのだと思います。

私は
[虚栄]と呼ばれる
動物の死骸に纏わる
[虚しさ][忌わしさ]を題材にした作曲家ですが、
元はリュート演奏者でもあるので
古楽器をふんだんに
自作の曲に使用しています。

また、
地下墓地(カタコンベ)で響く様な対位法による
古楽風の作品を作曲したり、
そう考えると、
確かに古楽的な
宗教作品も作るのですが、
同時に
南欧のキリスト教文学
というものを軸に、
ファドフラメンコを取り入れた
19世紀風の作品も
メインとして作っています。

「墓の魚」の舞台

中世から近代まで・・

これは、
日本人にとっては、
わかりにくい混ぜ合わせ方に
なるのかもしれません。

ところが
南欧のポルトガルや、
スペインや、
あるいは南米では、
それほどおかしなジャンルではなく、
要は、
古都ポルトガルでは
今も中世の街並みや精神が
生きていますし、
その精神の中で・・
メメントモリを内包して、
ファドは流れるのです。

メメントモリとは[死の美術]

「墓の魚」の
黒い風刺を語る
道化の舞台(Los nematodos)も、
コメディア・デ・サントスや、
サイネーテや、
コメディア・デッラルテ
道化芝居の中では伝統ですし、
それは個々に途切れた文化ではなく、
あくまで[南欧ラテン]という
一つの時間の中に息づいた
[匂い]なのです。

その感覚を、
タバコの煙の様に
魂の衣服に染み込ませた者しか
わからない
サウダーテ的な詩というものがあり、
それこそが「墓の魚 PEZ DE TUMBA」
伝えていきたいものです。

作曲家(私)の部屋

すなわち
中世の世俗的な死と生の詩から、
フラメンコの皮肉たっぷりの痛みの詩、
タンゴの貧困の中の誇りの詩、
ポルトガルの亡命と喪失の詩・・
と、
そういったラテンの[感覚]
詩人として作り、歌うのが
「墓の魚 PEZ DE TUMBA」であり、
[音楽の形式]ではなく、
[生きたラテンの感覚]としての
一ジャンルである為に、
日本では、なかなか理解してもらうのが
難しい音楽ではあります。

「墓の魚」の道化師[錆びた釘]

例えば、
今、動画として作っている
南米の牧草地に蔓延る
ナス科植物
の詩
にしても、
そこにはキリスト教聖書の言葉や、
サウダーデ
独裁政治への風刺
などが込められています。

Solanum aculeatissimum

細菌や、植物や、海洋生物
まるでミサの様な
数値的な世界を描きながら、
そこに聖書的な言葉と、
死の哲学を散りばめるのが
「墓の魚 PEZ DE TUMBA」作品の特徴なのですが、
そういった世界には、
まるで洋画の様に、
ホラー映画の様に、
ラテンの精神と共に
皆様の魂に浸透していく
[仕掛け]が施されているのです。

という訳で、
本日は私の作品について、
徒然と語ってみました。

こんな作品を日本で制作していく
私や、私のオーケストラ
「墓の魚」

これからも
よろしくお願いいたします~。




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