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【2023本紹介シリーズ①】作家・出版・書店などにまつわるオススメ本!出版業界をもっと好きになりたい人へ。

こんにちは!
2023年の読書の中から、オススメをまとめるシリーズを書いていきます。

まず第1弾は、「出版業界」に関わる本。

作家さんが「本を書く」を仕事をしている方だけに、出版業界や執筆が出てくるお話は意外に多い。本を読む人(読者層)の一定割合は、出版の世界や執筆業に関心があるでしょうから、そこには需要もあるのでしょう。本の世界がもっと広がって欲しいと願い、以下を紹介します。

小説の登場人物が作家業をしているお話

1.僕が僕をやめる日(松村 涼哉)
「15歳のテロリスト」でも知られる、社会的問題のメッセージ性が強いミステリー小説。主人公は、作家業で忙しい大学生と同居することになるところから、物語が始まります。

2.汝、星のごとく(凪良 ゆう)
2023年の本屋大賞受賞作品として、有名な一冊です。瀬戸内海の島で育った高校生のふたりが、親の仕事や生き方に翻弄されながら30代まで、お互いを必要としながらも距離がひらき、また縮まり、読んでいて切なくなる恋愛小説です。登場人物の櫂が東京で漫画家になるところで、クリエイターとしての職業を垣間見ることができます。

3.世界でいちばん透きとおった物語(杉井 光)
ミステリ作家だった父と、愛人だった母。一度も父に会うことなく、母も父も逝ってしまう。残された主人公が、父の死後に遺族から連絡を受け、最後の遺作を探すことになるお話。大御所作家だった亡き父の知り合いを訪ねたり、編集者さん、校正の仕事などについても出てきます。そして、最後は紙に文字をを書く仕事の美しさに感動する一冊です。

出版業界が舞台になっているお話

1.女子高生社長、ファイナンスを学ぶ(石野 雄一)
経営難に陥った書店のオーナーである父が急死。高校生だった娘の主人公が、ファイナンスを学んで書店経営を立て直していくストーリーです。本のタイトルと表紙からは、「書店経営の立て直しストーリー」ということた全く分からないのが惜しい!ファイナンスを勉強したい人にとっても、ストーリー仕立てで理解しやすいのでオススメしたいです!

2.百年の子(古内 一絵)
「学年誌」という、世界的にも珍しい形態の本に光をあて、出版社の100年の歴史を振り返りながら、戦時中の世の中、子どもの人権や女性の社会的地位の変化、編集・出版という仕事の使命などが描かれています。今一冊の本を手に取ることができるのは、こんなにたくさんの人の努力の歴史があるのだ、と胸が熱くなるお話です。


以上です!
出版業界や書店、作家さんが登場するお話たち。
本好きにはたまらないですよね^^
ご参考になれば幸いです。

また次は、別のテーマで、今年読んだ本を紹介していきます。

<補足>今年の私の読書について
10月時点で
・読んだ本:63(うち、Audible28)
・読んでいる本:4
・読みたい本:5

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