共感と同感2


「聴き上手になるには共感することが大事だ」ちょっとでもコミュニケーションの勉強をしたことのある人は、こんな言葉を聞いたことがあると思います。ではそもそも、「共感する」って具体的にどういうことでしょう?…意外とあやふやだったりしませんか?

コミュ障さん相手の話に対して「わかる~!」って言ってあげること?
いえいえ、それは実は「同感」なんです。
本当の共感とは、「理解を示すこと」です!
今回は共感のコツと、共感力の鍛え方について詳しく解説していきます。

共感ってどうやるの?「同感との違い」と「共感力の鍛え方」|コミュ障の治し方大百科




⚫︎ これが共感?
『月曜の午前中ってホントだるいよね~』
わかる~!めっちゃだるい』
実際、こういう認識の人は多いと思います。
でも実は、「わかる~!」という反応は、共感を超えた「同感」になります。

もちろん、素直に同感できたときはどんどんしてみてください。似た者同士をアピールしていけば、相手は「この人とは気があうな♪」と親しみを感じてくれます。

でも、何でもかんでも同感できるかと言えば、それはやっぱり無理がありますよね。ときには「考え方が違すぎてウソでも『わかる〜』なんて言えない!」なんて場合もあると思います。

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例えば
●価値観の違い
●自分の人生とは縁のなかった体験談
などがそうです。


⚫︎ 価値観の違い
『靴なんて5千円以内で十分だよね。何万も出すなんて信じられない!』
『へ、へぇ〜』(僕の革靴、3万円するんだよな~)

⚫︎ 自分の人生とは縁のなかった体験談
『うちのお父さん、私が小さいころに出ていっちゃって…。
 あの頃は貧乏でツラかったな。』
『そ、そうなんだ』(軽々しく「わかる」なんて言えない…)

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このように、相手に「わかる〜!」と言ってあげられない場面は無限にあります。人間なんて一人一人、人格も、考え方も、今までに歩んできた人生もバラバラなんだからそれは当たり前です。だから、無理にそこまでしなくて良いのです。

むしろ何でもかんでも同感する人は
自分の考えがない人
八方美人で誰にでもいい顔する人
というマイナスイメージにつながる危険もありますから。

「同感」はできないときでも、「共感」はできます。なぜなら共感とは、「相手の気持ちや考えに理解を示すこと」だから!

共感ってどうやるの?「同感との違い」と「共感力の鍛え方」|コミュ障の治し方大百科



共感=理解を示す行為
共感とは、
あなたはこう思ったんですね」
あなたはこんな考えを持っているんですね」
あなたはこんな人なんですね」
といったように、理解を示す行為です。

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先ほどの例で考えてみると、
⚫︎ 価値観の違い
『靴なんて5千円以内で十分だよね。何万も出すなんて信じられない!』
○○さんはあまりファッションにお金はかけない人なんですね

⚫︎ 自分の人生とは縁のなかった体験談
『うちのお父さん、私が小さいころに出ていっちゃって…。
 あの頃は貧乏でツラかったな。』
『そっかぁ。今までたくさん苦労してきたんですね…』

といった感じです。

共感ってどうやるの?「同感との違い」と「共感力の鍛え方」|コミュ障の治し方大百科


共感は同感と違い、自分の考えと相違があるときでも使うことができますです。たとえ同意できなくても共感を使って理解を示していけば、「この人は私のことをわかってくれるんだな」「私と真剣に向き合ってくれるんだな」という信頼を得ることができ、今まで以上に心を開いてもらえるようになります。

同感=「わかる〜!」と同意すること、
共感=「あなたはこんな気持ちなんですね」
   「こんな人なんですね」と理解を示すこと

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