シンガポールのオルゴール博物館でコーヒーの手焙煎イベントに参加してきた話(おまけ:当地で生豆の買えるお店も紹介)
数か月前になるけど、Singapore Musical Box Museum Founderの大類猶人さん主催の「ROAST YOUR OWN COFFEE BEANS」イベントに参加してきました。
参加者は微粉やお湯の温度で味がどうなるとか細かい事気にしてなさそうだけど、コーヒーは好き!っていう感じのシンガポリアンがメインだった気がしますが、主催者の方がものすごくマニアックな日本人でコーヒーの木の葉やコピルアックの生豆をサンプルとして見せてくれるところから始まり、さらにはインドネシアでコーヒー農園とも契約をしてコーヒー豆を作ってもらったりしているようで、とても勉強になりました。
*貴重なジャコウネコの糞から採られる未消化の生豆(コピ・ルアック)
一通りコーヒー豆ができるまでの説明を受けた後に、3種類の生豆が配られ、まずは欠点豆のハンドソーティングから。虫食い豆や欠けてる豆などを適当に取り除いていきます。
そして、いくつかのグループに分けられて焙煎がスタート。
手廻しロースターみたいな感じのこれ欲しくなりました。
焙煎については、「ハゼ(爆ぜ)る」目安についての説明がありました。
ロースターをシャカシャカ廻していると、そのうち熱で豆の細胞が膨張して破壊され、「パチっ」「パチっ」とした音が鳴ります。
この1度目のハゼ、1ハゼの最中で浅煎り、1ハゼ→2ハゼの間に中煎り、2ハゼ以降コーヒーの表面が茶色から黒く変わってくると、深煎りといったイメージになります。
一般的に焙煎度が深いと苦味が強くなり、焙煎度合いが浅いと酸味が強くなり、苦いとカフェインも多いと思いがちですが、深く焙煎した方がカフェインを含めた豆の成分は消滅していくので酸味が強い方がカフェインは多く含まれているはずです。
写真は結構深煎りの出来上がり。
なかにはコーヒー抽出グッズを持ってきているコーヒー好きも。
台湾で過去にカフェも経営していたらしいコーヒー愛を感じる抽出も上手な方もいらっしゃいました。参加者全員が目をキラキラさせながらドリップ方法に注目。僕も同じカリタの銅製ポット&ネルを使用していますが、彼女はペーパー派でドリッパーにもこだわりがありました。
焙煎したては二酸化炭素ガスが出て味が尖ってるので個人的には焙煎後3日くらいからが美味しいと思っていますが、焙煎したてにもかかわらず浅煎りのキリマンジャロがとても美味しかったです。
そしてコーヒーと合わせるのは大類さんの自家製カレー。
フランスで食文化を学ぶ傍らスイスで時計作りを知り、オルゴールに魅せられて、シンガポールオルゴール博物館を2015年にオープンされたようです。元商社マンという事もありバイタリティーあふれる面白いお方でした。
お腹がいっぱいになった後は大小合わせて200点以上のオルゴールが並ぶオルゴール博物館の見学。
かつてシンガポールでオルゴールが作られていたという歴史があったそうで、当時まだイギリスの植民地だったシンガポールはイギリスから輸入した機械で置き時計や掛け時計を作っていたそうです。その後、アジアの植民地で暮らす外国人たちによりオルゴールの輸入が始まり、そのメンテナンスを手がけるうちに当地でのオルゴール作りが始まったそう。
最後はお土産に自分たちが焙煎したコーヒー豆を持ち帰る事ができたり、大類さんが厳選したコーヒー豆を購入する事もできて、大満足のイベントでした。
ちなみにシンガポールでも生豆を買えるお店はあるので、シンガポール在住で焙煎を始めたいという方がもしいれば立ち寄ってみるのはいかがでしょうか。
Lam Yao Coffee Powder Factory
Address: 328 Balester Rd, Singapore 329760
http://lamyeo.com/
*ただし、この赤いTシャツの店主さんが居る時しか生豆は販売してくれないので要注意。
焙煎に関しては基本3点セット(全部Amazonで買えます)
「生豆」
「カセットコンロ」(もちろんガスボンベ)
「煎り網」
と冷却用の「うちわ」「ドライヤー」があれば手焙煎できるはずです。
焙煎の仕方については本だと「僕はコーヒーが飲めない6」と「中川ワニさんの本」を参考になるかと思います。
また同じようなイベントがあれば是非参加したいと思う良いイベントでした。
終わり
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