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財務人材に告ぐ。求人に惑わされるな

こんにちは。ペルソナの中村です。

最近、ペルソナのいちコンサルタントとして、経理/財務の案件を担当することが増えています。

経理については、「経理とは」「経理のキャリアパスは」など、沢山のブログや書籍が存在している印象ですが、財務については、見かける機会が少ない気がしています。

そこで今回は、これまでの支援体験をもとに、
「財務」について、考えてみたいと思います。

財務のミッションとは

経理部門が作成した決算書をもとに、財務戦略の立案や予算の管理、資金調達などを行って、「これから動かす予定の資金を管理する」ことを求められるポジションです。

突然ですが、、読んでいただいているみなさんにクイズです。

以下のAとBは、それぞれ、別々の企業の「財務」という職種名の求人です。
いずれかは、東証プライム上場企業の求人ですが、AかBどちらでしょうか。

A
財務管理体制の仕組みづくり、その他以下業務を担当していただきます。
・事業計画の策定・予実管理
・全社資金計画の作成、シミュレーション
・全社資金の管理、財務状況管理
・金融資産(現預金、債権債務、有価証券等)管理に関する業務
・コベナンツ等、銀行政策に関する業務
・ファンド対応等の特命事項

B
業務目標達成と最適な財務構造実現に向けて、財務戦略策定を推進いただくことを期待します。
・事業計画の策定・予実管理
・全社資金計画の作成、シミュレーション
・全社における業績管理業務全般(予算策定、予算管理)
・部門別採算、コスト管理
・資金調達、グループファイナンス、為替管理

正解は・・・

プライム上場企業の求人の正解は「B」です。

Bは、為替管理と記載があり、グローバルに展開している企業であることが読み取れます。その中で、今回の募集ポジションに最も求められることは、海外売上比率が非常に高い中で、グローバル子会社への財務ガバナンスをきかせることが一番重要視されている要件です。

AもBも、求められる業務は、いずれも類似する部分もあり、
違いは、Aには、銀行政策に関する業務や、ファンド対応が入ってくることでしょうか。

求人の職種名に惑わされるな

上記のAとBともに、同じ「財務」という職種名です。

「これから動かす予定の資金を管理する」ためには、共通して、
まず、事業の計画を立てて、それを実行するための資金をどうするかの計画、資金をどのように引っ張ってくるか、引っ張ってきたら部門別にどう分配して、計画通りに実行されているかを管理しながら、企業価値を向上させていくことが求められます。

実は、「A」の求人は、特殊なフェーズにある企業です。上場廃止後、ファンド傘下で再上場を目指すフェーズにあります。

そのため、
・ファンドが入ってきて、明確に会社も変わらないといけない状況
・全社の資金管理のスリム化や企業価値向上のための財務戦略など、ファンドから求められる特命事項に対応していかなければならない
・一方で、金融機関からの借入を行う際の財務制限事項などを検討しながら銀行政策も考えていかないといけない
という採用背景でした。

求人内容だけ見ても、なかなか分かりかねるミッションかと思います。

経理財務キャリアの方々の転職理由はそれぞれ

面談でお話を伺う中で、見えてくるご転職理由はそれぞれです。

・業績悪化に伴い、資本となる不動産などの売却を進めていて、企業価値向上を目指すにも限界だ
・会計業務に関わっているけれども、ゆくゆくは、管理会計やファイナンス領域に挑戦をしたい
・M&Aなど、積極的な会社で、難易度の高い論点を検討してみたい
などなど

求人の職種名や、業務内容だけに留まらず、
企業がどんなフェーズにあって何に困っているのか、なんで採用をしているのか、を理解した上で、ご経験やスキルがどのように活かせるかをしっかりと理解して、求人選定をしていくことが大事です。

もし、これまでのご経験の棚卸し、経験を活かせる企業はどこなのか悩むことがありましたら、是非私たちにご相談ください。

ペルソナ株式会社 中村

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