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物流のキャリアパスを検索しても見つからなかったので自分で書いてみた

ペルソナでは物流職種の方々の転職支援もおこなっており、物流のキャリアを歩んでこられた方からのご相談も受けております。近年では「ラストワンマイル」「2024年問題」「物流DX」といったワードが話題になっていますが、物流職をめぐるキャリアパスもここ10年でずいぶん変化が生まれています。

そのようなこともあり、物流職の方々、特に若手の方々からすれば、どのようなキャリアパスが存在するのかは気になっていることかと思いますが、「物流 キャリアパス」をキーワードとしてウェブサイトを検索してみても、具体的なキャリアパス事例が掲載されているウェブサイトが少ないのが現状です。そこで今回は、2023年現在での物流職のキャリアパス事例について、物流職のキャリア支援を得意としている古賀が紹介していきます。

実は多岐にわたる物流職のキャリアパス


ひとえに物流といっても職種は多岐にわたります。すべてを説明していくと膨大な文量になってしまいますので、今回は倉庫現場での物流スタッフを起点としたキャリアパスについてご紹介します。

<センター長>
スタッフ職から順当に上がっていけばたどり着くのがこの職種です。スタッフとして現場のオペレーションに慣れてくると、少しずつ業務改善の幅が広がっていきます。そこから、今度はメンバーマネジメントやコスト管理などを任され、倉庫全体のマネジメントを担うようになります。また、センターが新設される場合、新センターの立ち上げ、それに付随する庫内レイアウト設計なども任されるのが特徴です。

<エリアマネージャー>
センター長の経験を経て、エリアマネージャーになるケースもあります。複数拠点を束ねるため、管理する項目はセンター長よりも増え、3PL企業や顧客との商談が増えたりもします。

<物流営業>
3PLや倉庫、あるいは物流系のスタートアップ企業などで存在する職種です。顧客の困りごとやかなえたいこと、ありたい姿などをヒアリングし、ニーズに合う要件を定義して、プロダクトをカスタマイズして提案していくといったような顧客の課題を解決していく仕事です。コンサルティング要素の強い職種といえるでしょう。

<物流コンサルタント>
物流営業と似通う部分もありますが、物流コンサルタントの仕事は大きくわけて2つあります。

[荷主向けコンサルティング]
荷主企業の物流部門や倉庫を対象に、物流戦略を練ったり、コスト改善を提案するお仕事です。

[物流企業向けコンサルティング]
物流会社専門の経営コンサルタントという言い方が分かりやすいかもしれません。運送事業や倉庫事業を行う企業向けに、経営者とともに業績向上のための戦略立案を行うお仕事です。

<SCM>
SCMの業務詳細の説明はここでは割愛しますが、上記職種と比較すると、日系外資問わず人材を求める企業が多い職種といえます。外資系企業が以前から採用を続けてきましたが、近年ではグローバルにビジネスを展開する日系企業も増えてきたことから今では採用が激化しています。

<システム営業・ITコンサルタント・その他DX関連職種>
物流職においては、マテハンやWMS、さらにはSAPなどの導入経験を経ることでシステムの知見が深まることから、IT職種へのシフトも可能となります。昨今、DXのニーズが高まっていることから、DX関連の職種へシフトする動きも出てきています。

<物流不動産>
数としては少ないものの、物流不動産やディベロッパー企業などで、物流センターの立ち上げやマネジメントの経験を活かし、物流施設へのテナント誘致、開発および企画などのお仕事に携わることのできる求人も出てきています。

<カスタマーサクセス>
これまでに紹介してきた職種とはやや一線を画していますが、いわゆる物流系スタートアップ企業にある職種です。売り切り型ではなく、定期購読(サブスクリプション)型サービスを提供する企業にとっては、顧客にサービス利用を継続してもらえなければ売上につながりません。解約防止や顧客満足度を上げるために、顧客に能動的にアプローチをかけ、顧客のビジネスを成功に導いていくことがミッションとなる職種です。SaaS系企業に多い職種で、職種を軸に業種をピボットしていくことも可能です。

どんな選択基準を持っておくと良いのか?


上記のように職種でいえば多岐にわたるのですが、「職種の選択肢が多い=良い」とはいえません。大事なのは、自分にとっての最良の選択肢とは何か?を明確にしておくことです。そのためには何を考慮すると良いのでしょうか?

①転勤あり or なし
②グローバル or 国内特化  
③専門を突き詰められる or 広範囲を見れる
④物流業を極める or 物流からピボットできる

ここにおさまりきれない選択基準もあるかと思いますが、代表的なものでいえばこれらが当てはまるでしょう。自分はどんなタイプの人間なのか?どのような生き方、暮らし方、働き方がしたいのか?というところまで考えたうえで求人や企業を選んでいけると良いですね。

何を身につけておけばいいのか?

選択基準がはっきりすると進むべき道も明確になりますが、自身が望むキャリアを歩んでいくためには相応にスキルも必要です。最も分かりやすい例が英語力です。

今の業務においては英語を使う機会がない方もいらっしゃるかもしれませんが、ビジネスレベルでの英語力の有無によって応募できる求人数も大きく変わってきます。今40~50代でグローバルに活躍されている方々からは、1~2社目では英語をめっきり使わなかったけれど、当時英語力の向上に時間を費やしたことで、今の仕事に携われているという声も多く耳にします。

また、DXが叫ばれている昨今では、システムの知見はもとより、分析ツールを用いたデータ分析経験、さらにはエンジニアリング能力、プログラミングスキルなどの習得によって、稀少人材として年収の大幅アップや、職種・業種のピボットに成功した人も増えてきています。世の中がどのような人材を求めているのかという潮流を知ることが、自身のキャリア実現をかなえる大きな一歩となるでしょう。

大事なのは可能性を知っておくこと


高度経済成長期のような働き方とは大きく変わり、今の会社で働き続ければ未来が約束されているという時代ではなくなっています。新卒から入社した会社で着実に昇級・昇格ができてはいても、その実、今の会社でしか通用しづらいキャリア開発が進んでしまっているということもありえます。今の仕事をひたむきに頑張ることも大事ですが、自身のこれまでの経験が、自社以外にとって需要のあるものなのか?を振り返るのも大事です。振り返りは早いに越したことはありません。転職相談ではなくキャリア相談から、まずは始めてみませんか?お気軽にご相談ください。

ペルソナ株式会社 古賀

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