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元パティシエの新たな挑戦「クッキーを作りながら社会貢献」【わたしのキャリアストーリー#05】

パーソルダイバースでは、「障害者雇用を成功させる。そして、その先へ。」をミッションに掲げ、多様な社員がはたらいています。

”わたしのキャリアストーリー”では、多様性を尊重する組織で異なるバックグラウンドや経験を持つ社員が、どのように活躍し自己成長を遂げているのか、社員のインタビューを通して紹介します。

5回目は、パーソルダイバース 神奈川事業部 よこはま夢工房 浦舟グループに所属する シュドーズ 真理子。

彼女は、元パティシエとしての経験を活かし、現在はパーソルグループのノベルティとして活用される焼き菓子を製造する「よこはま夢工房」でチームリーダーとして、クッキーの製造や商品開発を担当しています。

※2023年10月取材当時の内容です。

【プロフィール】シュドーズ 真理子
お菓子作りの趣味が高じて、自分の好きな洋菓子店でパティシエの修行をするためにメーカーを退社。伝統的なフランス菓子を学び、パン職人のご主人と15年ほどパン・洋菓子店を営む。子育て・介護などを経て、派遣社員を経験。パーソルダイバースには、2020年7月に入社。現在は、チームリーダーとして、クッキーの製造スタッフの管理や商品開発に従事。


―よこはま夢工房とは?

主にパーソルグループのノベルティとして活用される焼菓子(クッキー、マドレーヌなど)を製造しています。
工房は、2006年に「浦舟」に開設したのち、現在は「睦町(2019年)」、「長者町(2022年)」の横浜市内3拠点で展開。2022年度の工房全体でのクッキー製造枚数は約375万枚。1枚1枚丁寧にクッキーを焼き上げています。

ー突然ですがシュドーズさんは、元パティシエだったのですね。勝手な想像ですが、クッキーの商品開発は外部の方が担当されていると思っていました。

実は私も入社するまでは、パーソルグループで食品製造の仕事があるとは、まったく想像もつきませんでした。

派遣社員として事務の経験して、正社員を目指したときに、たまたま求人サイトで「クッキーを作りながら、社会貢献しませんか?」というキャッチコピーに惹かれて、入社したんです。笑

よこはま夢工房のクッキーを食べた経験もありましたので、何かご縁を感じていました。

現在、パーソルダイバースは、パーソルグループのノベルティとして利用するための焼き菓子(マドレーヌやクッキーなど)だけでなく、従業員向けのカフェや、富岡製糸場の近くで、地元の方や観光客向けにカフェを営業しています。

私のようにパティシエの経験や、他の工房では管理栄養士など、専門的な知識や経験のある人が中心となり、自社で商品開発をしているんですよ。

ーでは、現在の業務内容を教えてください。

よこはま夢工房 浦舟でクッキーの型抜きやデコレーションをする「成型班」を担当しながら、製造全体のチームリーダーとして、障害のある社員(以下、メンバー)の技術指導と商品開発を行っています。

工房では、原材料の計量から混ぜ合わせ、焼き上げ、出荷に至るまでの全工程を、メンバーと協力して進めています。

そのため、まずは安全に作業できる工程であるか、そして技術面を考慮しながら「おいしさ」を追及し、日々業務を進めています。

ーパティシエとは、全く違う環境でのお菓子作りに、戸惑いはなかったのでしょうか?


戸惑いよりも、驚きのほうが大きいかもしれません。

例えば、職人さんでも1,000個のクッキーを作るとしたら、1個目は綺麗でも、500個目は、気を抜いたり、中だるみしてしまうことってあると思うんです。

でも、成型班のメンバーは、1個目から1,000個目まで、全てこだわって丁寧に作るんです。その集中力にいつも感心しています。

また、ノベルティとして製造するクッキーの中には、定番のものだけではなく、季節のイベントに合わせたクッキーなど、様々な種類があります。

一枚一枚手作業で丁寧にクッキーをデコレーション


新たなクッキーを製造する際に、型抜きやデコレーションの練習をするのですが、「もっと素晴らしいものが作りたい、技術を向上させたい!」という情熱や探求心は、私からみても、彼らのプロ意識の凄さを感じています。

だから私も、挑戦する機会を積極的に提供するようにしています。

―今年度は、鳥インフルエンザの影響で卵の供給制限があり、卵不使用のアイスボックスクッキーなどの商品開発を急ピッチで進めたと伺いましたが、どう乗り越えたんですか?


まずは生地のレシピを早急に策定するために、生地づくりを担当する「ミキシング班」と連携して、卵を使用せずに美味しくて満足感のあるレシピ開発を進めました。

アイスボックスクッキーを製造する際、生地を棒状にして均一にカットする工程があります。工房では効率的に量産できるように、自動成型機を導入し、適切に成型できるか、また想定の時間で焼成できるかを見極めていきました。

その後、クッキーの製造において、賞味期限の検査や、品質や味のチェック、郵送で壊れないかなど、様々な検査が必要です。

これらの検査に約1か月を要し、平日の9時から16時までの製造時間の合間を活用して、メンバーにも協力を仰ぎ、時には彼らの意見も取り入れながら、試作を繰り返しました。

展示会にも出向き、機械の選定など、複数のタスクを同時進行で進めてきました。

卵不使用のアイスボックスクッキー

こうして、製造に関わる皆が一丸となり、乗り越えることができました。

今回の出来事により、メンバーの担当業務が広がり、工房全体の結束力も向上したと思います。

ーこの仕事の楽しさは、どんなところにあると思いますか?

「現場で、メンバーとコミュニケーションを取りながら、クッキーを作れることがとても楽しいです。」

メンバーとは様々な場面でのコミュニケーションを大切にしている

一般的なパティシエのイメージは、とても華やかかもしれませんが、仕事は過酷なことも多いのが現実です。

自分が大好きな仕事でしたが、子育てや介護などの理由で、一時的に仕事から離れたことや、派遣社員としての経験を積んだ後、正社員としてのキャリアを考える際に、パティシエとしての道を再び進む選択肢はありませんでした。

しかし、求人サイトで見つけた「クッキーを作りながら、社会貢献しませんか?」というキャッチコピーは、私にとって新たな可能性でした。

今まで培ってきた自分の経験や知識を活かしながら、現場でメンバーと共に感性を磨き、よこはま夢工房ならではのクッキーを作れることが今は本当に幸せです。

ー最後に、今後挑戦したい事を教えてください。

クッキーで新しい可能性にチャレンジしたいです!

メンバーそれぞれの独自の価値や強みを、おいしいクッキーに込めて、多くのお客様に提供したいです。

例えば、メンバーの中には、絵が得意な人がいます。彼らの才能を活かして、クッキーのラッピングやシールをデザインすることで、独自の個性を表現できるかもしれません。

また、手先の器用な人もいます。これまでに試みたことのない専門的な技術や手法をクッキー作りに取り入れることで、新たな魅力を引き出すことができると思います。
こういったアイデアも現場で多様なメンバーから得たインスピレーションのひとつです。

日々の業務に加えて、新しいアイデアを実現していきたいです。
そして、よこはま夢工房のクッキーが多くの人に愛されることを願い、メンバーと協力しながら楽しく仕事を続けていきたいと思います。

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