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【PERSIA FES 2023】 ボランティアレポ


 10月14日・15日と港区芝公園4号地広場にて、PERSIA FES(ペルシャフェス)なるものが開催されました。私はイランに1ヶ月短期留学していた&イランの文化が大好きだという想いから、開催中の2日間ボランティアスタッフとして活動しておりました。

 当日まで開催に向けてご準備下さった杉森さんをはじめとした実行委員の皆様、出店頂いた皆様、そしてご来場頂いた皆様、本当にありがとうございました。

 今回は、その様子を書いていこうと思います。

参加のきっかけ

 参加しようと考えたきっかけは偶然でした。
 Instagramを何となく眺めているとこんな画像が。

PERSIA FES フライヤー

 『えっ?ペルシャフェス、、、行きたい!!』

 私の心はこんな感じでした。笑


 元々私は大学でペルシア語を習っており、その折でイラン・イスファハン大学への語学研修も経験しました。しかし、3年次の終わりにペルシア語の講義が廃止になったことに加え、大学卒業後はペルシア語を全く使わないガチガチなアナログ企業に新卒で入ったため、話す機会はもちろん読む機会自体もあまりありませんでした。そのため、会話のフレーズもボロボロと頭から抜け落ち、単語もほとんど忘れてしまっていました。

 ですが、ペルシャ文化に親しみを持つという気持ちは変わらず、来年以降も開いて欲しい想いからボランティアスタッフとして2日間参加することで何か得られるのではないかと考え、活動することを決めました。
 あと、大学の同期に声をかけても結局1人でまわることになりそうで、それも心細かったってところもあります。笑

 今回のイベントに関しては大成功だったと思いますので、気になった方は是非、XやInstagramで #persiafes などから2日間の様子をご覧いただけたらと思います。特にInstagramでは当日の様子などお越しいただいた皆様が動画を載せておりますのでそちらからご確認頂けたらと思います。


ボランティアスタッフとして初日

 朝起きた私は久々のペルシア文化に触れられることへの高揚感に満ちている一方、スタッフとしてなにするんだろうなどと一抹の不安を抱えていました。

 天気は晴天。イベントが開催されるには絶好の天気でした。ボランティアスタッフの集合は9時だったので、少しだけ余裕を持って向かい無事に合流。開始までの時間でステージ設営・飾り付け、椅子やテーブルの設置、その他諸々行い、あとは開始時間を待つだけ。

 なんだが色々バタつきはじめ、椅子が足りない、テーブルが足りない。来場者数が想定よりも多く、フードも初日に関しては数時間でケバブ以外が売り切れ。私もお目当てのBolbolのケバブが売り切れてしまい、なんで早く買いに行かなかったと悔やむ程でした。
 シーシャも待ちの列ができるほどの大盛況。

 ボランティアは久々だったため、こんなにも忙しいものかと常にバタバタしていました。


実は開始してまだ数分。テントに隠れたフードの列は凄まじかったです。
トークショー。
楽器の演奏や文化の説明など非常にためになる。

 あまりの大盛況っぷりに加え、写真を撮り忘れてしまったために開始時間の写真しか無いのが心苦しいが、ケバブ待ちの列がかなり長く1時間待ちでした。

 あとは、正直忙しすぎて記憶にないです。
 強いて断片的に残っているものとすれば、1日目のラスト、音楽を流してイラン人たちと踊り倒したくらい。
 あっという間に時間が過ぎ、暗くなり東京タワーにも灯がついた頃、1日目がようやく終了。
 2日目が雨予報ということもあり、雨除けの幕を張るなど準備も欠かさず、真っ暗の中で1日目の活動は終わりました。

2日目


 そして2日目。会場に向かうまで、最寄りの駅に着いてからは土砂降りの雨。Instagramのストーリーズには2日目の実施可否を決めるとの記載があり、こんなにも準備して下さった方々の苦労を考えると中止という判断はもったいないと思いながら向かいました。

 会場に着くと案の定コンディションは最悪。所々ぬかるんだ地面に足を取られ、転びそうになりながらも各ブースを周りながら物品が濡れていないかの確認もしました。

15日9時ごろ。歩いたところには水溜まりができ、履いてた靴はぐちょぐちょ。足元は最悪でした。


 幸いなことに、昼頃から雨が止むとのことだったので、開始時間を13時からにずらして行うことに決まり、そこに向けてアナウンスと舞台キャンセルの演目の告知、雨除けの張りが甘い箇所の補修など皆さんが怪我なく楽しめるよう準備を行いました。

 正直、スタッフの中にも開催中止した方が良いんじゃないかという意見があったのも事実です。中には、このコンディションでは無理だと早々に撤収されていった出店者の方もいました。私の脳裏にも『中止』という言葉がよぎりましたが、1日目の盛況からして今日を楽しみにしてくれている方も多くいるはず、そして杉森さんをはじめとした方々がこんなに準備してきたのに中止だなんて勿体無いと思い、実施に向けてやれることをやろうと行動しました。

 実際、会場の近くまで来て地面の具合を見て帰られた方もいることでしょう。
「この状況でやるんですか?」と何名かの方が聞いて下さいました。雨がっぱを着ながらもびしょ濡れになっている私によくぞ聞いてくれました。ありがとうございました。「実施に向けて準備してますのでお待ちください」とお伝え出来たのは我ながら良かったと思います。

 しかしあの時声をかけていれば、午後の演目も楽しんでもらえた方もいるだろうとボランティアスタッフとして少し後悔しています。


2日目はご覧のコンディション。
履き物をドロドロにしながらも回られている方が印象的でした。


 当日の予報通り、12時頃には雨も落ち着き無事に開始。絨毯の展示やワークショップなど一部中止になったブースもありましたが、その空いてしまったスペースを飲食ブースとして用いるなど、スタッフ間でも臨機応変に対応できたかと思います。出店者の方にはご迷惑をおかけしたかと思いますが、人手が足りない中でも多くにご協力頂き、改めて参加者全員で作るイベント、ペルシャフェスになったと感じております。

 特に2日目のハイライトとして、初日に出来なかったズールハーネ。ステージ横のキッチンカーでケバブを販売していたヴェサリさんが店を一時的に止め、男性たちが己の肉体を鍛錬するための道場で行うトレーニングを披露した。

 ミールと呼ばれる木の棍棒のようなものは1本15〜20kg?程あるらしくこれを担いで肩周りをぐるぐると回して行うトレーニングは、ミールを扱う力も必要な上、バランスを崩さないよう体勢をキープするなど筋力以外にも必要な力が求められます。
 ヴェサリさんはイラン国内のボクシングチャンピオンという経歴もあり、流石のパワーで観客を魅了させてくれました。途中からは競技中の音楽としてイラン人の方も参加していただき、現地さながらの雰囲気を日本の港区で感じさせていただきました。(ヴェサリさん、ケバブサンド美味しかったです!またキッチンカー行きますね!)



 ラストの方はイランの古典・現代音楽と詩の朗読を聴きながら休憩がてら、シーシャを堪能させていただき、2日目も天候不良という大きなトラブルもありましたが、無事に全日程を終えることが出来ました。次の日からは普通に仕事があることを思い出し、とてつもない疲労感に襲われたが帰りの電車内では充実感に満ちていました。とても楽しかったという感情しかありませんでした。

最後に


 そんなこんなで仕事も改めて忙しくなり、レポ投稿まで時間が空いてしまいましたが、2日間の経験はとても大きなものでした。

 そもそもでペルシア語を学ぶことの出来る教育機関が少ないことに加え、あまり知られていないマイナー言語であるがゆえにコミュニティが広がりにくいことが課題でした。
 しかし、このようなイベントが開かれることで元々ペルシア語を学んでいた人と繋がることが出来、加えてイランの方との交流を含めたネイティブにも触れることが出来、新しいコミュニティの構築へと繋がるのです。
 実際私も、大学の頃にペルシア語を教わっていた恩師と3年ぶりに再会し、同期とも久々に会うことが出来ました。そして、大学のペルシア語の先輩とも知り合い仲良くなる機会を頂き、ボランティアスタッフとしても精一杯取り組むことが出来ました。

 ペルシア語という言語を学んできて良かったと心から思うことが出来ました。

 来年もまたスタッフとして、機会があれば実行委員としてペルシャフェスに携わることが出来ればと思います。


 久々にこんなに長い文章書いて、ダラついてないか不安ですが、お付き合い頂きありがとうございました。


 近いうちに私のリフレッシュ休暇を使った旅行記でも書くのでよろしくお願いします。✌️


 終わり

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