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絶対に失敗しないプレゼント選びマニュアル考えてみた (第3回/全9回)

プレゼント成功のためのステップ2
~“リサーチ”をする~

前回の工程を経て、渡すプレゼントのテーマが決まりました。
「要件定義」を固めたところで、買い物に行きたい!とはやる気持ちも分かりますが、渡すプレゼントの成功率をさらに上げるために、もうひと工夫してみましょう。

それは「リサーチシート」の作成です。

「○○が欲しい」とリクエストを受けてプレゼントを用意する場合、そのリクエストが具体的であれば迷う必要はありませんが(例:エルメスのクラッチバッグ『メドール』が欲しい、『Nintendo Switch』の赤と青のやつが欲しい、チロルチョコのコーヒーヌガー味を100個欲しい…とか)相手のリクエストがザックリと「旅行で使う街歩き用のカバン」とか「ランニングに使うTシャツ」みたいな、どこのブランド・メーカーの何という品物なのかまで指定されていない場合や、それこそサプライズプレゼントなどを渡す際は、やはり相手の好みをもう一度振り返る必要があります。

付き合いの長い友人・恋人・パートナーに渡す場合は「何を今更」と思うかも知れませんが、それでも第1回で話した私の友人のように「嫌いだと知っていたのに、それに関連したものを渡す」という失敗は起こります。
もし、今回あなたが渡そうとしているプレゼントが失敗できないものであるならば、次のシートにチャレンジしてみましょう。

リサーチシートを作ってみよう

この「リサーチシート」は、昔流行したプロフィール帳にもよく似ていますが、プレゼントを渡す相手の好き・嫌いを一発で整理するために作られた便利なものです。焦ってプレゼントを買う前に、一度この項目を埋めることで改めて相手の好みや趣向を把握しておきましょう。
時間にして、コレもスムーズに書ければ5~10分程度で終わるものですし、分からない項目に関しては「分からない」と書いて飛ばしてください。

リサーチシート

前回の「要件定義シート」より項目が増えたことで「ギョーーーー」と思う方もいるでしょう。しかし、これも同様に慣れてしまえば書く必要もなくなります。親しい人であれば相手の好みも、言わずとも分かってくるとは思うので、どうしようもなく悩んだときや、ちょっと整理したいときに使ってみてください。

こちらも記入例を用意しました。
前回と同様に「付き合って1年目の恋人」を想定しています。
※内容はあくまでも妄想です。

リサーチシート・記入例

さて、ここまで内容を埋めた上でクイズがあります。
上記の例題の表を踏まえた上で、この人に渡すべきプレゼントは次のうちのどれでしょう?

①パーティーに最適なブランド物の赤い洋服
②新しい油絵用の画材道具一式
③クラシックコンサートのチケット
④職場で使える高級なボールペン
⑤グリーンのアウトドアウォッチ

……どれを選びましたか?
①~④を選んだ人は必ず、次の項目を読んでください。
そう、正解はです!

手を出してはいけないプレゼントを知る

なぜ、①~④はダメなのでしょうか?
確かに、どれもプレゼントとしてはかなりに素敵なようにも見えますよね。
しかし、いくら素敵だからといって、手を出してはいけないプレゼントというのも存在するということは、覚えておいて損はないと思います。

①が違うというのは大半の人には分かると思います。
この人は「嫌いな色」に「赤」と書いてありますので、わざわざ嫌いな色のものを渡す意味はありませんよね。例え、高級なものや品質の良いものだとしても、相手の嫌いな色やモノ、あるいはそれがモチーフになっているものを選ぶのは絶対にやってはいけない悪手です。

「キミは嫌いって言うけれど、良いところもあるから知ってほしくて」

という身勝手な理由で、あえて相手の嫌いなものや好みではないもの、ひどいときにはアレルギーのあるモノなどを渡してくる人がいますが、ハッキリ言ってナンセンスです。
プレゼントというのは、そもそも相手に喜んでもらうためのものです。
誕生日や記念日をお祝いして、思い出深い日にするためのプレゼントなのに、自分の勝手な思いが相手を幸せにできるわけがありません

第一に考えるべきは相手のこと。
プレゼントを成功させたいなら、これは必ず心がけましょう。

続いて②、③、④に関して。
実はこの3つの回答を選んでいけない理由は、ほぼ同じです。
この答えはそれぞれ、相手のライフワークに関するもの、熱心な趣味に関するもの、仕事に関するものだというのは分かると思います。
いずれもかなり実用性もありそうなのに、どうしてこれを選んではいけないのでしょうか?

今挙げたライフワーク、趣味、仕事というのは、その人個人の中でも特にこだわりが強いと考えられるものになります。実際にその物事に取り組んでいる当人でないと分からない利便性や、絶対に必要となる機能、どうしても譲れない好みなどが多分に含まれているのがこの項目です。

ひょっとしたら、この人は絵を描くときにある特定のメーカーの絵筆しか使わないかも知れませんし、ボールペンはゲルインクの安いものが一番使い勝手が良いと思っているかも知れないですし、クラシックの世界にどうにも気に食わない指揮者がいるかも知れません。

もし、あなたがこの相手と同じように油絵を描いていたり、全く同じ科目の先生をしていたり、同じくらいの熱量でこの趣味に興じているならば話は別ですが、まぁそんな人はなかなかいないでしょう。
ましてや、クラシックに関しては「自分はよく分からない」と書いてあります。自分が知らない・詳しくないものに手出しをするのは本当にやめたほうが良いです。さもなければ、せっかくのクラシックコンサートのデートがお通夜のようになるかもしれません。

相手がどれだけのこだわりがあるか、その深淵が分からないものに下手に手を出すと、せっかく渡したのに全然使ってもらえない……なんて悲しい結果を招きかねません。優しい人ほど、この罠に陥りがちなので要注意です。
お酒やコーヒー、紅茶の項目に関しても、相手のこだわり度合いに応じては避けたほうが良いことがあるので、よく注意して選びましょう。
逆に、そこまでこだわりが強くない場合は、新しい味や試したことのない新しいメーカー品などを渡すのはとても良いチョイスになります。

さて、相手のこだわりも何もまだないけれど、興味と好意の高い項目として「最近気になっているもの」があります。これは、まだこの分野やジャンルに詳しくはないけれど、これに関する世界にいつかは飛び込んでみたいなぁと考えていることが多い項目と言えます。この項目に関連したプレゼントは比較的成功率が高く、喜ばれることが多いです。

新しい世界の扉が開くようなワクワク感は、誰にとっても嬉しくなるものです。
そのきっかけとなるプレゼントは、忘れられないものになるかもしれませんし、自分と相手の関係を更に深く・濃くしていくものとなるでしょう。
ましてや、そのアイテムが相手の好きな色やモチーフだったら、きっと喜ばれますよね。スキのないプレゼントはこうして選ばれていくのです。

パーティー


さて、次回からはいよいよプレゼントを買いに行きましょう!
買い物をする際の小さなテクニックから始まり、それ以降は各プレゼントのジャンルに応じた、チョイスの際の注意点やTPO、コツなどを紹介していきます。

紹介予定のジャンルは以下の通りです。

第5回 『食べ物・飲み物編』
第6回 『文房具・化粧品編』
第7回 『雑貨・服飾品編』
第8回 『アクセサリー編』

それでは、また次回お会いしましょう~


※毎週火曜日更新!次回は7月27日公開予定です。

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