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人間性、身体性、家族そしてテクノロジーが凝縮された長谷敏司の『プロトコル・オブ・ヒューマニティ』は圧巻の出来映え!

人間性、身体性、家族そしてテクノロジーが凝縮された長谷敏司の『プロトコル・オブ・ヒューマニティ』は圧巻の出来映え!

『プロトコル・オブ・ヒューマニティ』(長谷敏司、早川書房、2022年10月18日)発売と同時に購入し、一気読み………したかったのだけど、仕事がつまっていて送れてしまった。すごくもったいないことをした。本を読むのが遅くなったのをそんなに悔やむ必要はないと思うかもしれないが、限りある生きられる時間の1日をこの本を読んでいない状態ですごすことになったわけなので1日分の人生が薄くなった気分だ。
おおげさか

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レビュー:長谷敏司『プロトコル・オブ・ヒューマニティ』

レビュー:長谷敏司『プロトコル・オブ・ヒューマニティ』

コンテンポラリーダンサーの護堂恒明は交通事故で大けがを負い、右足を失う。一時は絶望した恒明だが、同じダンスカンパニーに所属し、エンジニアでもある谷口から、AIで制御される最先端の義足を勧められて、ダンサーとしての復帰を目指す。谷口はロボットと人間が共演する新しいダンスの舞台を作りたいと考えており、恒明と共に新しいカンパニーを立ち上げる。谷口は単に人間の考えた振り付けをロボットが演じるのではなく、A

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『AIとSF』収録短編、「準備がいつまで経っても終わらない件」あとがき

『AIとSF』収録短編、「準備がいつまで経っても終わらない件」あとがき

2023年5月23日、日本SF作家クラブ編『AIとSF』が、早川書房から刊行されました。
長谷も短編「準備がいつまで経っても終わらない件」を、収録いただいています。

今回は、2023年前半の今、世に出ることに意味がある短編なので、忘れないうちに作品についての文章を残しておくことにしました。
短編にあとがきをつけるのは、短編集のとき、まとめてやるのですが、今だから文章にする意味があることもありそう

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