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【バレエ留学】新たなステージへ、さよーならまたいつか!

新しい学校では、予定通り日本人以外の子と相部屋になった。
授業中、質問がある時は日本人の子ではなく、外国人の子に聞くこと。
自分から勇気を出して話しかけること。
そんな自分へのノルマを課して、積極的にコミュニケーションを図るように努力していた。
人間関係が一新されるのは、照れという最大の壁を越えるキャラ変には絶好の機会だったようだ。

さらに、帰宅後にはオンライン英会話のレッスンを受け始めた。
通信高校を卒業してから半年、帰宅後の時間を再び勉強に充てることにしたのだ。
安価で時間の融通が効くオンラインレッスンは、彼女にとって会話力を高めるのにぴったりだった。

新たな学校は、ドイツで2年間頑張った後に挑戦したもの。
レベルが上がっていることはもちろん、クラスには上手な子たちがたくさんいて、有名なコンクールで受賞した娘の中で憧れの子もいて、彼女のモチベーションも上がっていた。

そして、そんな新しい学校でも2度ほどコンクールに挑戦し、入賞することができていた。この学校でも充実したレッスンを受けているようだった。
1年が経った頃、「この学校が本当に気に入ってるから、B校のオーディションはもう受けない。この学校で就活まで頑張る」と連絡が来た。

そして今、この学校で2年目を迎えて、いよいよ就職活動が始まる。
「小さくてもいいから海外のバレエ団で踊って暮らしたい」というのが彼女の目標だ。

語学力も随分と上達したようで、今では英語が苦手な日本からの留学生と先生の間に立って通訳をまかされたりするらしい。
さらに、友達の国の言葉も覚えたいと、スペイン語やフランス語の勉強も始めている。

さて、これからの1年、もし行き先が決まらなかったらどうするか?
ワーキングホリデーに切り替えて就活をつづけるのか、日本に帰って新たな仕事を探すのか、あるいは新しい勉強を始めるのか。
未来は全くの未知数だ。

でも、もう彼女ならどこに行っても、どうにかできるだろうと思っている。彼女が選んだ道をこれからも応援し続けられるよう、私も少しは成長したいな、と思う。

留学したばかりの1年目の頃は、毎日のようにビデオ通話がかかってきてたけど、留学も4年目の今、いつのまにか、用がなければかかってこなくなっている。
うれしいようなさみしいような。
でも親離れができていってるということですよね、喜ばしいことだ。
私もそろそろ自分のことをがんばらないとな。

ひとまず、このノートはここで一旦区切りにしようと思います。
これまで読んでくれた皆さん、ありがとうございました。

彼女がバレエで道を切り拓くことができても、できなくても、
また書き留めておきたいことがあればその時に。
それでは、さよーならまたいつか

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