記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

映画『男たちの挽歌』 (ネタバレ感想文 )今となっては全てがダサい。

4Kリマスター版を鑑賞。日本公開35周年だって。
私も30数年ぶりに再鑑賞。映画館で観るのはこれが初めて。

それほど好きな映画ではないのですが、ウチのヨメが故レスリー・チャンのファンなのでお付き合いしました。

『さらば、わが愛/覇王別姫』(1993年)を上映してくれたら、率先して観に行くんですがね。あの映画大好き。
ま、ヨメは『君さえいれば/金枝玉葉』(93年)がお気に入りなんだそうですがね。これは4Kリマスターしてくれないだろうな。
『チャイニーズ・ゴースト・ストーリー』(87年)ならありそうだけど。

ジョン・ウーを世界的に有名にした映画ですが、21世紀のいま観ると、噴飯ものでダサい。一から十までダサい。音楽もダサい。大金(偽札)を見て「舌なめずり」とか超ダサい。

そもそも、「漢と書いて男と読む」的なこういう男像がカッコいいと思ってることが、今時ダサい。
とにかく全てがダサいんだけど、映画が終わってみると「面白かったー」と思うから不思議。

おそらく、「カタルシスが過剰」なんだと思うんです。
まあ、刺激物なんですよ。香辛料ドバドバ入れたラーメンみたい。
「バイオレンスの美学」とも言われるけど、私はサム・ペキンパーの方が美しいと思うんですけどね。

私は以前から「ジョン・ウーは日本映画の影響を受けている」と思っていたのですが、後に『マンハント』(2017年)の際に本人がそう言いましたね。
まあ、『マンハント』自体が『君よ憤怒の河を渉れ』(1976年)のリメイクですからね。

言われてみれば、この『男たちの挽歌』も任侠映画のフォーマットなんですよね。まさか高倉健だとは思いませんでしたけど。
私は、東映じゃなくて日活無国籍映画の影響だと思ってた(笑)。

あとねえ、長谷川和彦『太陽を盗んだ男』(79年)。
この映画の影響がある・・・と言ってるのは私だけなんですけどね。
一瞬だけど、2丁拳銃やってるんですよ。炎バックとか、射撃練習シーンのカットバックの仕方とか、対峙するシーンとか、似てると思うんです。
当時、沢田研二は香港でも人気だったそうですからね。実際、レスリー・チャンはジュリーの曲をカバーしているそうですよ。来日コンサートに行くほどファンだったウチのヨメが言ってるんだから間違いない。

男たちの挽歌
太陽を盗んだ男
男たちの挽歌
太陽を盗んだ男
監督:ジョン・ウー/1986年 香港

(2022.04.24 新宿武蔵野館にて鑑賞 ★★★☆☆)

この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?