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お米からおもちゃができるまで。

みなさまお久しぶりです!

私、おもちゃメーカーピープル株式会社にて、”ピープル農場”プロモーション担当大臣(通称:田んぼ大臣)を務めております、入社3年目の社員です。

不定期かつ、更新頻度少なめなこちらのnoteですが、、ありがたいことに、これまでの記事をたくさんの方に読んでいただいているようで。
みなさまからいただける反応をいつもとてもうれしく思っております。

今後も不定期ながら、おもちゃメーカーピープルの田んぼ”ピープル農場”に関する情報を発信していきますのでぜひともよろしくお願いいたします!

さて今回は、新年を迎えて一発目!ということで、”お米のおもちゃ”の原料を育てた”ピープル農場”の昨年1年間を振り返っていきたいと思います!
これまでの記事を読んでいただいた方も、そうでない方も、いろいろあった”ピープル農場”の2022年をご一緒に体感していただけると嬉しいです。

そしてタイトルにもあるように、”ピープル農場”の1年を振り返りつつ、お米がどうやっておもちゃになっていくのか、その過程もあわせてご説明させていただきたいと思います。

これまでの”ピープル農場”について、「もっと詳しく知りたい!」「おさらいしたい!」という方は、ぜひ過去の記事もご覧ください!


まずは田植えを

累計ユーザー数100万人を超えたピープルのロングセラー商品”お米のおもちゃ”。
その”お米のおもちゃ”を作るうえで当然欠かせないのが、原料であるお米の栽培。

5月下旬、日本一の米どころ新潟県南魚沼市にある”ピープル農場”にたどり着いた我々は、とてもうきうきしていました。
なぜなら2020年に”ピープル農場”が発足して以来、現地に社員が足を運ぶのは初めてだったからです。

この日は、初めて”ピープル農場”と対面した日であり、そして2022年の収穫米を植える大事な日でした。

我々を歓迎するかのような快晴の青空の下、南魚沼の豊かな自然に見守られながら、現代農業ではあまり考えられない手植えという方法によって、田植えに初挑戦したのでした。

1時間以上に及ぶ必死の人力作業も、機械には当然敵わず、圧倒的な差を見せつけられる結果となりました。

「田植え(2022年5月)」

やがて稲穂が実り

季節は移り、夏の陽気となった8月の末。いよいよ収穫の季節がやってきました。2022年は雨が多かった影響で、稲刈りは例年よりも時期が早まりました。

5月に植えた苗たちは、立派に実り、辺り一面が黄金色!

「稲穂の実り(2022年8月)」

と思いきや、一部稲がまだ青い部分が、、そうそれは、我々が手植えをしたところ。

どうやら、機械で植えた場合は苗の根元に肥料をしっかり定着させることができるのに対し、手植えではそれが難しく育ちが遅れてしまったようでした。
手植えの苗はもう少し収穫を遅らせることにし、今回はばっちり育った分だけを収穫することに。

そして、当然稲刈りも手作業で挑戦!

「稲刈り(2022年8月)」

炎天下の中行う、鎌を使っての初めての稲刈り作業は想像以上にきびしく、試行錯誤を繰り返しながら、一生懸命稲を刈り続けたものの、1時間かけてようやく刈れたのは、機械を使えば十数秒で刈り終えることができる範囲だけだったのでした。

ただ、われわれが田植えや稲刈りを手作業で行ったのは、機械に勝とうと無謀な挑戦をしたかったわけではありません。
”ピープル農場”はもともと、社員がお米のことをもっと詳しく知るために生まれた田んぼ。
自らの手を使って、お米作りの一部を体験したことで、お米を作ることの大変さと楽しさ、そしてそれに携わるすべての方々のありがたさに気づくことができました。

獲れたお米は工場へ

”ピープル農場”で育ったお米は、”新潟次郎”という工業用の品種。
収穫されたのち、農場近くにある”ライスレジン”の製造工場へと運ばれます。(こちらは「株式会社バイオマスレジン南魚沼」さんの工場。)

”ライスレジン”というのは、非食用のお米から作られるバイオマスプラスチックのこと。
”ピープル農場”で獲れるお米だけでなく、精米時に発生する砕米や、米菓を製造する過程で排出される米粉などの廃棄されるはずだったお米が原料となります。
資源を無駄にせず、かつ従来のプラスチックよりもCO₂の排出が抑えられるというとってもエコな新素材。
製造工場が農場の近くにあるのも、輸送時のCO₂削減につながっています。

そんな”ライスレジン”は、工場にて、機械を使って水分量などを調節しながら、原料のお米と樹脂を混ぜ合わせて作られます。

「”ライスレジン”製造工場」

”ライスレジン”はパスタのように細く伸ばされた状態で出来上がり、細かくカットされて完成。熱を入れながら作っているので、出来立ての”ライスレジン”は少し温かいのです。

「出来たての”ライスレジン”」

写真のものは、田植えをした日の午後にさせていただいた工場見学中に出来上がった完成品ですが、2022年に”ピープル農場”で収穫されたお米たちも、のちに”ライスレジン”へと生まれ変わりました。

そしておもちゃへと

工場で作られた”ライスレジン”が成形されることで、”お米のおもちゃ”が生まれます。

田植えや稲刈りといったお米作りに始まり、育ったお米から”ライスレジン”が作られ、そしてそれがおもちゃへと。
一見結びつくことのないお米とおもちゃが、”ライスレジン”という技術によってつながります。

”お米のおもちゃ”ができるまでには、たくさんの方の手間や愛情や技術が関わっているんだなということがよく分かります。

ここまで、”ピープル農場”の1年間を振り返りつつ、お米がおもちゃになるまでの過程をご説明させていただきました。
”お米のおもちゃ”や”ピープル農場”のこと、少しでもみなさまに伝わっていればうれしく思います。

昨年の活動を通してわれわれはたくさんのことを学び、そしてものづくりの喜びを再認識することができました。
”ピープル農場”で獲れたお米は”お米のおもちゃ”として、まもなく赤ちゃんたちのもとへと届きます。
一生懸命育てたお米からできたおもちゃで遊んでもらえることを想像するととてもわくわくした気持ちになります!

さらにこれからも

”ピープル農場”は2023年も続きます。
今年はよりいっそう意義のある活動につなげていきたいと考えております。
こちらのnoteではその模様を引き続き発信していく予定ですので、みなさまにもまた楽しんでいただければ幸いです。

昨年はどうもありがとうございました!
今後ともどうぞよろしくお願いいたします!

「またね!」by ”コメちゃん”



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