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7/22金:観光にはお城より楽器を。

弾丸一人旅の2日目は、三重県を後にして、自宅方面に向かって主要観光都市を転々とすることにした。その中でも、特に印象に残ったことだけを書くことにしよう。

まず1つは、昼ご飯に食べた豊橋カレーうどん。
あれ、とんでもなくおいしいですね。

私はもともとカレーうどんが好物であった。なぜかというと、カレーとうどんという、本来は二食分使わなければ食べることができない食事を、一度に取ることができるからである。

このような言い方をすると奇妙に思う人もいるのかもしれないが、少食の私にとってこういうお得感のある料理には人よりも需要があるのである。

その上で、今回食べた豊橋カレーうどんというものは、普通のカレーうどんとは違って、丼の奥底にとろろご飯が入っているカレーうどんのことを言うらしい。

噂には聞いて知っていたものの、食べた私は、ありがとう、という気持ちになった。カレーとうどんで2度おいしいだけじゃなくて、とろろご飯もあわせて3度おいしいってどういうこと?

私にとっては最高の一食だった。
もう普通のカレーうどんにすら戻れないかもしれない、と思った。

そしてもう1つは、閉館前に駆け込んだ浜松楽器博物館だ。

今朝ホテルを出発する前に浜松周辺の観光地を探っていて、どれも車でないと行けなかったり駅から遠かったりして、あまりピンと来なかった。

そこで、探し方を変えようと思い、「自分にとって」どこがいいのかを考える中で、ふと思い立った。

そうだ、浜松といえば「ピアノ」だ。

幼い頃から習っていて、今でもピアノが趣味の私にとっては恰好の対象だった。そこで、すぐさま「浜松&ピアノ」で検索すると、楽器博物館が見つかったのだった。

ここだ、ここしかない。そうした経緯でやってきたのだった。

中に入った瞬間驚いた。もっとこじんまりした博物館を想定していたのだが、まず目の前のフロアに広がったアジアの各種の民族楽器の数々とその迫力に圧倒された。

そこで思わず心を掴まれてしまった私は、1つ1つの展示をじっくりと見て回った。地下には現在一般的にオーケストラ等でも使われている金管楽器・木管楽器たちの前身となるような楽器がところ狭しと並んでおり、飽きさせなかった。

極めつけは鍵盤楽器コーナーだ。現在のピアノに至るまでの歴史として、中世の古楽器で手回し式の鍵盤楽器であるハーディ・ガーディから始まり、オルガン、チェンバロの類、そして様々な工夫を凝らしたピアノの前身となるような楽器たちが並んでいて、ピアノ奏者の私にとっては大変興味深いゾーンだった。

私は閉館1時間前に訪れて、広い館内には数えるほど、というかほぼ私しか来場者がいなかったので、ありがたいことに涼しい中でゆっくりと、近くで見たり遠くで見たりしながら、なりふり構わず見学することができた。

入る前は、入場料800円か…と思ったが、期待以上の楽器の数々に出会うことができて、閉館時間ギリギリまで楽しんでしまうくらい大満足の博物館だった。

実は午前中には、観光地のド定番「名古屋城」(こちらは入場料500円)にも赴いたのだが、そんなことがどうでもよくなるくらいその後が楽しかった、というと名古屋の人は怒るだろうか。

それに関しては、もう本当にごめんなさいとしか言えない。
私の興味の対象が偏っていた、というただそれだけの話だ。

さて、これでいよいよ夏季休暇も終わりに近づいている。明日は朝に出発して、静岡に住む祖父母に顔を見せてから自宅に戻るつもりだ。

元の生活に戻ったら、また改めて気を引き締めて毎日頑張ろうと思う。

ちょっと応援したいな、と思ってくださったそこのあなた。その気持ちを私に届けてくれませんか。応援メッセージを、コメントかサポートにぜひよろしくお願いします。 これからも、より精神的に豊かで幸福感のある社会の一助になれるように挑戦していきます。