大量生産型の資本主義は既にオワコン化している
一昔前の日本は大量にモノを生産し、多くの人がモノを大量に買い消費する社会でした。
車や家電製品、戸建て住宅などモノを大量に持つことが社会的なステータスの高さを示していたので、日本人は物質的な豊かさを常に求めていました。
しかし、現在の日本はモノを大量に購入し、消費する人が少なくなっています。日本経済が急速な勢いでオワコン化したということもありますが、少子化により人口が減少したことも相まってモノを大量消費する人の割合がかなり少なくなっているんですよね。
そのような状況から、モノを大量に生産して資本主義経済を回していくことは合理性がなくなっていると言えます。
現代においてモノを大量に生産したとしても、結局買う人が少ないために在庫を抱えることになり、例えば食品ならば大量廃棄することになります。
大量生産型の資本主義はまったくもってナンセンス。
にもかかわらず、いまだに日本は大量にモノを作っては売れずに在庫を抱え、生産したモノを大量に廃棄するという愚にもつかないことをし続けています。
この記事を書いているのは2月ですが、2月は節分であり、日本人が特定の方角を向いて恵方巻を食べるという奇妙な行動を起こすがために、一部の日本企業は恵方巻を大量に生産し、コンビニやスーパーなどで販売しています。
結果として、恵方巻の大量に売れ残るという事態が発生しています。
あのさぁ、そもそも恵方巻なんてたいして需要がないのにどうして2月になった途端、大量に生産して売りに出すんだよ(笑)
もともと売れないものを強引に営業しまくり、客に売りつけるとか趣味が悪すぎだろ(笑)
そんなん、大量に売れ残るに決まってんだろ(笑)
と普通なら思うのですが、日本企業、いや日本人はそうは思わないのです。
とにかく
2月=節分=恵方巻=日本人が特定の方角を向いて恵方巻を食べる=恵方巻の需要が高まるに違いない=だから恵方巻は大量生産だぁぁ!!
という思考を全く変えずに何十年も同じことをしているんですよね。
大量生産型の資本主義がオワコン化しているという現実を受け入れずに。
本当に日本人ビジネスパーソンは滑稽すぎる。
だから、恵方巻を大量生産し、販売するために労働者が無駄に働きまくり、その結果としてあまり成果は出ないというクソ無意味なことをしているのです。で、食品廃棄という無駄な仕事を「創っ」てさらにクソ無駄な仕事をするというもう本当に救いがたい哀れなサイクルを続けている。
恵方巻に限ったことではないですが、モノを大量に生産したところで、それらはもはや完売するということはほとんどなく、在庫として残るのです。
つまり、モノを大量に作るという労働をして、全く成果のないことをし続けている。
日本社会は全く無意味な大量生産型の資本主義を続け、経済が良くなったとか下がったとか頓珍漢なことを議論しています。
大量生産の資本主義は既にオワコン化している。
このことを自覚しない限り、ますます日本は滑稽で愚かな国に成り下がるでしょう。
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