23.妻のカッコいい女修行〜ハードボイルド編〜

"真紅のブルゾンに無垢な白いTシャツが映える。
青いジーンズは90年代の面影を感じるゆったりとしたシルエットだ。
艶やかな唇には、タバコがくわえられており、うっすら紫がかった煙が空を舞っている。
手元にはぐしゃぐしゃに握りしめられた金色のセブンスターのパッケージが覗いている。
彼女からは、流行りや時代には絶対に流されないという確固たる意志を感じられた。
何より自分以外は全て敵とみなす野性的な目つきは、見惚れるほど美しかった。
やがて彼女は、短くなったタバコを銀色の灰皿に落とし、火をかき消した。
彼女はゆっくりと歩き出す。無愛想で気怠そうに歩いて行く。自分が信じた道だけは踏みはずさないように、一歩一歩確実に。"

さて、お久しぶりの「妻のカッコいい女修行」です。

妻と一緒に生活していると、妻のカッコいいという価値観がかなり古いことに驚かされます。

一言でいうと「ハードボイルド」です。

酒、タバコ、タトゥーに車、です。

悪そうな匂いがする文化に憧れ？があるように思います。

妻さんは時々言います。

「タトゥーってカッコいいよね〜。タバコもカッコいい！！」

僕は文化には寛容です。

「どうしても入れたいならタトゥーも良いし、タバコも吸っていいよ。」

妻は言います。

「タトゥーは痛い！タバコは臭いっ！！」

僕は混乱します。

「じゃあカッコいいレトロな車でも買う？」

妻は言います。

「高いし、いらない！私、ペーパードライバーだし！」

妻は続けます。

「そんなことより、最近の私の髪型どう？」

僕は混乱しながらも、辛うじて答えます。

「に、似合ってると思うよ、、！」

妻は言います。

「でしょ。R指定とかみうらじゅんさんの髪型を意識してるんだっ！」

妻よ。僕はもう何がなんだかわからないよ！！

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新しい刺繍ピアス作りました！

名付けて！

「春の夜の星明かり」

春の夜にイングリッシュガーデンに咲き乱れるポピーの花が星明かりに照らされる様子をピアスにしました！

では皆さん！引き継ぎよろしくお願いします！