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初の著書、発売しました/「集客できる展示会ブースづくり」-展示会に関わる全ての方々へ

2023年4月12日、初の著書「集客できる展示会ブースづくり」が発売されました。出展者の方だけでなく、展示会設営会社、代理店の方々、そして主催者の方等、展示会に関わる全ての方に参考になるように執筆いたしました。

「集客できる展示会ブースづくり PENGUIN METHODと店舗への活用」BY スーパーペンギン

1.書籍概要

書名:「集客できる展示会ブースづくり PENGUIN METHODと店舗への応用」
出版社名:PHPエディターズ・グループ
ページ数:528ページ

展示会ブースデザインに特化した空間デザイン会社、スーパーペンギンの代表、展示会デザイナーの竹村尚久(本記事の著者)による初の著書。
「目立つようにして集客する」「インパクトあるブースで集客する」という集客手法が一般的な展示会業界において、「空間デザイン思考」という考え方によって、周囲より常に圧倒的な集客を実現する手法とはどんなものなのか。実際の成功事例を交えながら、具体的に解説をしています。
ページ構成は、展示会初心者のための展示会に関する基礎知識の他、具体的にブースデザインを考える手法の他、展示会デザイナーの視点から見た展示会場構成のデザイン手法や今後の展示会業界の在り方まで言及。特にブースデザインの手法については、レイアウトや外観デザインの考え方だけでなく、商品陳列の手法、キャッチコピーの考え方、会期中の待機方法など、常日頃実際にブースをデザインし、会場で設営し結果を目の当たりにする中で得た気付きを具体的な事例を基に解説しています。
2010年の展示会ブースデザインへの業務特化以降、13年に渡って蓄積してきたノウハウ。構想・執筆に6年。常に周囲のブースよりも圧倒的に集客を実現し、商談件数・成約金額を常に2倍から3倍に押し上げるスーパーペンギンの手法を、528ページに渡って解説します。

※Amazonでのサイトはこちら。試し読みもあります。電子書籍版も有り。

■設置されている実店舗情報
全国の丸善・ジュンク堂、青山ブックセンター本店、代官山蔦屋書店、銀座蔦屋書店等

2.執筆の背景、その他

こちらのnoteでは、プレスリリースなどには書いていない書籍執筆の背景などを書いてみようと思います。
今回、本書のような書籍を執筆しようと考えたのは、2017年頃でしょうか。当社はもともとインテリアデザイン事務所として会社を興したのですが、業務をどのように特徴づけるべきか、悩んだ時期がありました。このことは本noteの別記事に詳しく書いています。(本項末にリンク有)結果として、2010年に展示会ブースに特化することになるのですが、毎週のように展示会ブースをデザインして会場でブースを作っていると、自然な流れで、どんなブースが集客ができてどんなブースに来場者が集まらないのかが分かるようになってきます。毎週のように会場を歩いて様々なブースを見ることになるのですが、パット見るだけで、どこをどうすれば集まるようになるのか、その改善点が見えてくるのです。本当はそんな出展者さんにお声がけして、アドバイスをしてみると良いのですが、出展社さんからするとどこの誰だか分からない人に、急に言われても半信半疑と感じることでしょう。「もったいない・・。もっとこうすればいいのに」と感じるようになった中、2014年にセミナーを思いつきます。「セミナーをすれば、より多くの出展者の方々に成功のポイントを伝えることができ、展示会出展に成功する企業が社会に増えてくるのではないか」と感じたのです。
セミナーを始めた頃は、参加人数も数名でしたが、1年後には常時30名を超えるまでになり、当社のHPを見た方々から問い合わせをいただくようになりました。その結果、実現したのが、中小企業基盤整備機構の販路開拓ブース、「NIPPON QUALITY」です。これは、会場内でも最大級の集客実績を達成することに成功しました。この物件をきっかけとして、様々な自治体等からセミナーの依頼が来ることに繋がり、結果的に石川県ブースへと繋がります。
書籍は2017年の頃から、書こうと考え始めました。書籍になれば、さらにより多くの出展者の方々に役に立てると感じ、また、社会に書籍が広がることで、「展示会」というビジネスの販促手法がもっと世の中に広がるのでは、と感じたのです。
展示会は、3日間という僅かな期間で、自社の商品・サービスを販促する有効は販促手法です。一見、社会的に有名なようですが、実際のところは、この「展示会出展」という販促手法を知らない、もしくはどこか別世界の話、と感じている方はまだまだ多いと思うのです。
そこで、書籍を執筆し、社会に広がれば、展示会の有用性をもっと多くの人に認知してもらえるのではないか、と感じていました。
とは言え、構想からしばらくは、どんな構成がいいのか、どのようにして出版すればいいのかも分からず、一方で、毎週のように行う展示会ブースデザインとセミナーとで展示会ブースの集客ノウハウは日々進化していきました。セミナーを行う度に、今回の書籍に記載した項目を少しずつ書き留め続けて、今回ようやくまとめ上げることができました。
それが、今回出版した本書になります。本来であればもっと図解を多くした書籍にするべきなのですが、初出版となる今回は、図解よりも「考え方」の方を広く知っていただこうと文字を基本として書籍にしてみました。
今後、機会があれば、図解入りの展示会ブース集客の手法の解説本やビジネス空間デザインをさらに突き詰めた本を書いていきたいと考えています。
それにしても、今回の出版のために文書を入稿した直後から、新たに、「ここはこうした方がいい」という気付きが展示会場内で生まれます。例えば、展示会におけるプレゼンテーションは、MCさんによるプレゼンが多いのですが、最近では実演販売士さんによるプレゼンも増えてきています。ブースのつくり方として、MCさんの場合のステージの作り方と実演販売士さんの場合のステージの作り方は、実は異なるのです。どんなスケジュールでプレゼンを始めればいいのか、など、最近になって学んだことがまた出てきました。
「もっとこうした方が・・・」というのを書籍に追記していたらきりがないですね・・・。ですので、数年後、新たに「改訂版」またが「追記版」的な内容で書籍を書き直すのもありかな、と感じています。
ともあれ、今回のこの書籍は、展示会に初めて出る方や、何度も出展した経験を持つ方、それだけでなく展示会の設営会社や代理店の方々、デザイナーの皆さん、そして展示会主催者の方々にまで、参考になるような内容にしました。しかも、この先10年経っても古く感じない内容構成にしています。
今後、展示会に関わる全ての方々の教科書になるような書籍にしましたので、多くの方の展示会計画のお役に立てればと願っています。
そのような背景の下、気が付いたらページ数が528ページになってしまいました。厚さも4㎝近くあるし。様々な知り合いから「分厚い」「運べない」などといった愛ある意見を頂戴しています。そんな時は皆さんに「電子書籍版も是非買ってくださいね!!」と返すようにしている次第です。
・・それは程ほど冗談としても、本書によって多くの展示会関係者の方がより展示会出展に成功しやすくなってくれたら、と思っています。
まだ、本書をお読みでない方、是非一度手に取ってみて下さい。

3.目次

■PART1 出展成果を出す「思考法」

CHAPTER1 展示会の基本事項
「ビジネス商談会」としての展示会/展示会出展のメリット・デメリット
展示会ブースの基本構造/展示会に出展する費用は?

CHAPTER2 「展示会集客」の現在・未来
「展示会集客」の現在/「シンプルブース」が集客に成功する理由
これからの「展示会集客」とは?

CHAPTER3 出展の「成果」を考える
出展の「目的・目標」を設定する/「最強の結果」という言葉
展示会出展「4つの目標」/「最強の結果」を出すためには

CHAPTER4 最強の結果を出す「ブースの思考法」
「空間デザイン」とは何か/「オブジェ思考」と「空間デザイン思考」
これまでの「空間デザイン」/2つの「空間デザイン」思考

■PART2 ブースデザインの「手法」

CHAPTER5 展示会ブースを考える「基本概念」
「結果を出す」展示会ブースに必要なもの/来場者が「集まる」ブースの要件/「最良のプラン」を考える

CHAPTER6 ブース集客の「基本3原則」
「基本3原則」とは?
原則1:「何を扱っているか」をわかりやすく
原則2:「通路際」を活用する
原則3:「立ち方・待ち方」を工夫する

CHAPTER7 「レイアウト」を考える
レイアウト検討の流れ/「小間位置図」を読み込む
ゾーニング/詳細検討――通路幅・展示台

CHAPTER8 「外観イメージ」を考える
外観イメージの役割/ブースイメージを決める「4つの方針」
形状/空間系グラフィックの特徴

CHAPTER9 「陳列」を考える
展示会の「陳列」で知っておくべきこと/「商品陳列」の方針
陳列における「キャプション」/「展示台」の考え方

■PART3 PENGUIN METHODの応用

CHAPTER10 展示会の違いによる応用
雑貨系展示会/化粧品系展示会/機械系展示会/情報系展示会
食品系展示会/建築・建材・素材系展示会/学会系展示会

CHAPTER11 自治体系集合ブース
「集合ブース」とは/「集合ブース」が抱える2つの課題
ブース計画上のポイント/出展者に必要な工夫

■PART4 これからの展示会業界を考える

CHAPTER12 出展者が成功しやすい「展示会場」を考えるキーワード
「商空間」構築の目的となる前提条件/「出展者の成功」を最優先に考えること/出展者の成功を考えた「会場構成」に関する5つの事項

CHAPTER13 展示会の「新しい形」を考えるキーワード
これからの展示会を考える「4つのキーワード」
[キーワード1]オンライン
[キーワード2]出展フェーズ
[キーワード3]共創型展示会
[キーワード4]都市型開催

■PART5 展示会の「商空間」への応用

CHAPTER14 展示会技術を「商業施設」に活用する
「ビジネス空間デザイン」とは/「ビジネス空間デザイン」の店舗への展開
「展示会技術」の応用/「展示会技術」の商業施設への応用

4.プレスリリース等

発刊に関するプレスリリース等です。



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