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「これから、いろんなことができる」コロナ禍直前の私は、明るく思っていた


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全くのゼロからスタートした「ペナンでヨガ」だったけれど、2020年の秋には、5クラスになっていた。

それ以外の活動にも、私は着手していた。

銅鑼(Gong )の講習を受け自分でも購入し、癒しの効果を期待する「サウンドバス」を始めた。日本でほとんど知られていないし、参加者全員が初めてだったけれど「とてもよかった」と喜ばれ定期的に行うことにした。

アロマオイルの専門店 ’Indochine Natural ’とは、一緒にワークショップを作った。経営者でベトナム人のリンとは、文化的背景も違うからだろうけど、コミュニケーションも最初は苦労した。

そんな新しいチャレンジは、やりがいがあった。結果的に、彼女も参加者もみんなが喜ぶイベントとなりいつも満員となった。

制限令の直前、欧州で活躍するプロのバレリーナが生徒になったことがあった。「ペナンにいる日本人に、自分のバレエを観て欲しい」という彼女のために、バレエの発表会や子ども向けのイベントを主催した。

リンのレクチャーを日本語で受けられたり、プロのバレリーナのレッスンを日本の子どもたちが受けられたりという企画は、多くの人に喜ばれた。

私は嬉しかった。私が間に入ることで、その人がやりたいことが可能になり、たくさんの人が喜ぶものを作ることができる。

自分のできることをして他の人に喜ばれることが、私には、ほとんど初めてだった。


自分のできることを形にすれば、他の人の喜びに変わるのか。

コロナ禍の前、私は、明るく思っていた。

「これからいろんなことができる」。


2020年のはじめだ。

それから何が起こるかなんて、全く知らなかった。



<3話へ続く>

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