ハウス・オブ・グッチ個人的な感想
先日、ずっと観たかった映画をみた。
タイトルにある通り、ハウス・オブ・グッチである。
まず、グッチについてそもそもよく知らない人間だった私だが見ているだけで、ある程度の歴史や背景を理解することができた。
シンプルにレディー・ガガの演技力の高さに驚かされた。最初の年齢設定には見た目的に限界を感じたが時間の経過とともにレディー・ガガの老け方がリアルでプロフェッショナルを感じた。段々と太っていく中年女性な感じがすごくリアルだった。
極力ネタバレは避けるが若干のネタバレが含まれているのでこの先見るか見ないかは自己判断でお願いします。
同族経営の限界を見せられた感じがした。自分が仮に経営者だとして子供がいたら自分の後を継がせたいと思うし、一族で繁栄させたいという気持ちはかなり理解できる。しかし同族経営には限界があるし、一族で経営をしていこうとなると権力欲しさに家庭が崩壊しうるということがまざまざと表現されていた。血縁だけでもこうやって争いが起こるのに、レディー・ガガが演じるパトリツィア・レッジャーニがグッチ創業者の孫で3代目の社長となったマウリツィオ・グッチをうまく操り自分の欲望のために行動する構図がすごくリアルで人間の欲深さを感じた。
愛を知りパトリツィアのめり込んでいくマウリツィオだったが、パトリツィアの欲深さを感じだんだんとその愛もさめていった。パトリツィアが最終的に殺し屋かマフィアに依頼し旦那を殺させてグッチ家に戻ってくるシーンで権力、富、名声に執着がすごくあったことが理解でき、そこまで人を虜にさせるブランド、グッチに私自身少しばかり憧れを抱いたのも事実である。
私が一番印象に残っているのはラストの裁判のシーンである。パトリツィア・レッジャーニが裁判官に名前を呼ばれたのに対して「グッチ夫人と呼びなさい」と言い放ったシーンで、捕まってもなおグッチに執着する姿に清々しさを感じ、カッコいいとまで思ってしまったのである。
経営を学ぶ大学生の私からすれば同族経営のデメリットが嫌と言うほどわかる作品だった。エンドロールの前に今のグッチには1人もグッチがいないと書いてあり、それもそうだよなと思った。けど世界的ブランドを作りだしたグッチ家は偉大だなと感じた。
これまで、個人的な感想を述べてきました。
映画や音楽、美術はあくまで自分がどう感じるかが重要であると私は考えます。
こういった意見や感想をもつ人もいるんだな、くらいで思ってもらえれば幸いです。
映画を見るのが好きなので定期的に感想を書いていきたいと思います。
それにしても実際に存在したグッチ家の人物やパトリツィアの写真と役者を見比べたら想像以上に似ていて驚きました。そういった観点でも見れるから事実を元にしたストーリーはとても面白いですね。
では、また。