中食の活用を勧めます
1.中食とは
みなさまは「ハモンズの法則」というものをご存じでしょうか。わたしは昨日知りました。初めて知った言葉ってなんだか使いたくなりますよね。
ハモンズの法則
全ての世代は、食事にかける時間をその前の世代の半分に短縮する
買い物、下ごしらえ、調理、盛付と食事をするには手間がかかる。20世紀の初めのうちは全部で4時間かかる、と言われていました。ですが最近では、それらにかける時間が15分になっている、と言われています。
それは「中食(なかしょく)」がどんどん発達しているからです。
中食、というのは外食、家庭内食、その中間にあたる存在。お弁当やカップラーメンなどを店で買って、そのままオフィスや家で食べたり、簡単な仕上げをして食べれる食事のことを指します。
家庭内食、外食、とあるが最も「便利」を司っているのが「中食」。売り手からしてもそうだし、買い手からしてもそうだと言えます。
売り手からすると、パッケージなどで「栄養表示」や「謳い文句」などで顧客を口説くことが可能。また、購入者が誰かに渡したり、手に持っているだけで「宣伝」に。
買い手からすると、料理を作る手間が省ける、というのは大きいです。お取り寄せなどで、外食で行くにはちょっと遠いと感じる距離のものを食べれたり、シェアしたり、持ち運ぶことができるという点も、「中食」は便利といえます。
今回はそんな中食の話を。
2.コンビニで中食
先日コンビニエンスストアで購入したサンドイッチ
初めて購入したときは「そういえば最近野菜を食べていない」という理由から「食物繊維」の4文字が手招きをし始め、購入。税込み345円。おにぎりが3つ買える値段。ちょっと高い…。私の価値観でいえば、ちょっと高い…。おにぎり3つ買えば良かったかな。
まあつまりこれは「美味しそう」だから購入したのではなく、パッケージに書いてある「情報」に惹かれて購入したものです。
食べてみると、海老とブロッコリーの歯ごたえがしっかりしていて、そんじょそこらの見栄え詐欺をしているような輩とは違い、具材もぎっしりと詰められていました。そして何より味が美味しいのです。
その上タルタル仕立て、と書いてあるけど「海老もブロッコリーも入って、その上タルタルまで入ってるなんてそりゃ嘘だよ~」と思っていたのですが、ちゃんとタルタルが入っていました。なめらかでクリーミー、優しい甘みと控えめな酸味。このサンドイッチの核の部分となっています。
コンビニのサンドイッチなんて、という考えはお門違いでした。「スーパーやコンビニで売られている料理」独自の、あのなんとも言えない無機質で機械的なイヤ~な感じのする味、ではない。品の良い友人の家にお呼びしてもらったときに出てくる料理、そういう味がしました。こんな身近で手に入るんだ、この味、と感じさせられる味。仕事中に食べる美味しいものって、なんてありがたいんだろう。
情報に惹かれて買ったものの、最近は味が好きで買ってしまいます。恐るべし。
3.喫茶店で中食
続いてこちらが、他のスタッフにおすそ分けして頂いたサンドイッチ
☝頂いた状態(中食)
☟もらう前の実寸大(外食)
パン、何枚分の量であろうか。(調べたら約半片使っているんだそうです)
東銀座にある「アメリカン」というお店のサンドイッチ。
いきなり「たまごのサンドイッチ食べる!?」と聞かれ、「えっあっはい」と答えると差し出されたのがこれでした。
「たまごのサンドイッチ」という前情報だけで渡して良いシロモノではないんじゃないでしょうか。「情報」がなさすぎる。つい調べてしまいました。
量。味。店構え。値段。
なんだか魅力がつまりすぎていて、どうしたら良いのか分からなくなる。
訳が分からぬままサンドイッチを食らい、訳が分からぬまま、またもう一口。一体どういうことなんだ、と、もう一口。なんなんだこれは、と、もう一口。誰か教えてくれ、ともう一口。訳を知るためにムシャムシャ食べてしまうが、ずうっと何もわからぬまま。
つぶされたたまごのペースト状になった部分、歯ごたえが残された部分、大きめにカットされてある、すこし乾いた黄身の固さが、舌には喜ばしい。不揃いな口当たり、歯ざわり。こんなに量があるのに、飽きない。パン生地も分厚い上にもちもちしており、「もし羽毛布団が食べ物だったらきっとこんな感じだろう」と思う歯ごたえ。クセが無くて、奥の方にほんのりとあるす甘み。おいしすぎました。
そんでもって、これを頂けたのが嬉しすぎる。こんなに美味しいものを…。お店にも行きたいし、私も何かあげたくなります。
4.中食を勧めます
大抵わたしが「中食」をするときは、仕事の休憩時間などです。忙しいときにこうやって気軽においしいものを手に入れられるって、なんて素晴らしいことなんでしょう。それに、今回のように、人に分けてもらえたり、そういう嬉しさもあります。
メニューを考えなくても、台所に立たなくても、皿洗いをしなくても、十分な時間が無くても、人と分け合いたいときでも。
いまコロナ禍でなかなか人を外食へと誘うことが憚られるので、一緒に行きたいお店のご飯をプレゼントして、「落ち着いたら一緒に行こうね」と約束出来たらいいな、と思いました。
コロナ以前から「飲食店で5年以上経営できるのはたったの2割、10年以上は1割」と言われています。このコロナ禍で更に経営の厳しい飲食店はあったことでしょう。
お持ち帰りメニューなどを始めているお店がほとんどです。そういうお店を応援する、という意味でも、もっと「中食の活用」が広まればいいなと思います。
飲食店も、忙しい人のことも、応援してくれる存在ですよ。
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