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男のための物語に出てくる女にはなれん🙂‍↕️【映画感想文】

 これは結構前に書いた熟成下書きですが、せっかくなので放出します。笑🍷🍾
 余談ですが、下書き、私めっちゃ溜まってるんですよね〜。整理しないとね。この話はもう今の私は書かないなぁ、というものは削除しつつ、今の私にも加筆修正できるものはしつつ。
 つまり、これは今の私にも加筆できたやつってこと(笑)。賞味期限が切れちゃう前に、再生できる文章はなるたけ再生してあげたいね。なぜなら後から見返して面白いから、自分が。

 はい、ゆるゆるスタートで恐縮ですが笑、それではどぞどぞどぞ〜!🫶

***

 今更ながら、「ルパン三世カリオストロの城」をちゃんと観た。

 本作のヒロイン・クラリスは王家の血を引くやんごとなきお姫様である。若く美しく純白で可憐な、典型的なザ・ヒロイン。彼女はルパンおじさんの命を救うためにイヤイヤ悪人との結婚を決意するが、結局なんだかんだルパンに救い出される。
 クラリスは自分を助けてくれたルパンおじさんを好きになってしまうのだが、

「君は俺みたいに薄汚れちゃダメなんだ」
「やっと影から抜け出して、お日様の下に出たんだから」

そして最終的に、彼女はかつて飼っていた大型犬と昔馴染みの老庭師と共に、緑の草原の中に取り残されて、物語は終わる。

……。

 まぁ率直に言おう。私はずっとクラリスみたいな女になりたかったんよ。映画が終わった途端こうして衝動的に文章を書かずにはいられないほど、彼女のヒロイン性は私の心の琴線に(というか逆鱗に?)ビシバシ触れてきているッッ

 しかし、かつて(とカッコつけつつ、実は割と最近まで)幸薄美乙女に憧れていたイタイ私も、いよいよアラサーなのである。厳しい現実の辛酸をある程度舐めてきた捻くれ者は、こう思わずにいられない。

 この後、クラリス嬢はどうなるのじゃ。。

 もはや後ろ盾も何もない世間知らずな乙女が、文字通り草っ原に放り出されて、これからどうしろというのか。。今はほっこりしてる庭師の爺さんも、突然扶養家族が一人増えても耐えうる懐事情にはとても見えないが…。
 現実問題、二人(と一匹)で取り残されて、今結構気まずいでしょ?
「…さぁてそろそろワシは」
なんて言って、一人だけ家に帰るわけにもいかないしさぁ。てかこっからどうやって家帰るん?そもそもここどこ?


 この作品は、ルパンに自己投影できる側の人にとっては、さぞ楽しくて、気持ちいいだろうな〜と思ったわ。剽軽で、しかし実のところはめちゃくちゃ有能な男。若くて美しくて可憐で清楚な乙女にうっかり慕われて、仕方ないねェと言いながらスマートに救出。オット、お嬢さんのような人は俺なんかと一緒になっちゃいけねぇよ、明るい日向にいなきゃ… 最初で最後の男として、美女の心の中に永遠に生き続ける。そんなんなんぼあっても良いですからね〜

久しぶりにお笑い見たいな〜🥺

 メサイア願望を満たしまくった後の平坦に続く日々の暮らしについては、日々の流れの中で老いていくクラリス自身が、自分の良いように幸せになってくれればいい。そこは“俺”の管轄外なのである。

 演技性パーソナリティ障害疑い奴の私は、安易に女はかくありき、と思ってクラリス嬢を目標設定してしまうわけだが、それは非常に危険なことであった。
 清楚で控えめなクラリス嬢は、生理現象も控えめなのでゲップもオナラもしない。鼻の頭の黒い毛穴もない。すね毛も脇毛も生えない。ウエディングドレスのまま、細ヒールのパンプスのまま、高い塔のあちこちを走り回れるのである。汗もかかないし髪も乱れないし化粧も落ちない。ウエディングドレスというものは、美しい膨らみを表現するため大抵硬いワイヤーが張り巡らされているものだが、クラリスのドレスは、ルパンにお姫様抱っこされると柔らかく手に馴染む。

ハッキリ言って、奴は人間ではない。
正に、この物語はフィクションです、なのである。最初に言うたやんけ。

…ははは
はははははははははは!!!!
我こそは、アラサーになるまで現実と作り物の見分けがつかなかった女。

嗤え!!嗤ってくれよ……!!!!

 世の皆様は、こんなことにいちいちあーだこーだ言わずに、フィクションをフィクションとしてサラリと楽しんでいらっしゃることを思うと、「アタイって…どうして……」ってまーーーーじで、思う。鑑賞後に、横にいる彼氏(イマジナリー)に「ルパン面白かったねー😊」って言いてぇよ。それ以外の感想抱きたくないッ🙉🙉🙉ア゛ーーーーーーーーーーー

***

はい。
この読み苦しい(笑)記事をここまでお読みいただき、本当にありがとうございました🙇‍♀️笑

 カリオストロを観た当初は、この下書きを書き殴るくらい悶え苦しんでおりましたが、最近はそうは言っても歳をとり、ここまでの心のざわつきはなくなってきました。自身の成長を感じます。

これが若さか…


 …とはいえ。
(まだ言うんかいww)

 最近だと、ジュラワのクレア嬢もさ、「その格好じゃ(恐竜のいるジャングルを歩き回るのは)無理だ!!」って言われてんのに、わざわざ自分で肌の露出増やすからね。「準備OKよ!」じゃねぇのよwwww草木の汁で被れてまうで。。。😭😭😭

もちろん靴はヒールパンプス😉

 自己投影するかしないかを置いといても、相変わらず、こういう物語の主流じゃないところにツッコんじゃうタイプです😅もはや実在しない恐竜のリアリティ表現追求も素晴らしいんだけど、今を生きる女性のリアリティ表現にもぜひこだわって欲しいね〜。こっちはCGも技術もいらない、今すぐできることだしさ。。👕👖


おわり。

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