見出し画像

僕をCollegeに導き、ゲイとは何かを友達として伝えてくれたアンドレさん

アンドレさんはその頃のIT関係だろうか、僕が通うことになるカレッジで仕事をしていた。彼との出会いはどこだかは記憶にないがどこかで声をかけられたのが始めてだろう。きっとナンパなのかもしれない。男性が女性にナンパするは一般かもしれないが男性が男性にナンパするも普通の世界なのがここカナダだ。

彼はとても優しくてどんなことにも相談に乗ってくれた。特に僕がパソコンを買うとすぐにパソコンが誤作動を起こして動かなくなった時にもすぐに来てくれてそれを解決してくれた。

母国語はフランス語、そして英語も堪能な彼は時折フランス人の友達と一緒に飲みに行き、その時はよく誘ってくれるようになった。フランス人の彼、ジュエミーはアンドレと同じ職場の人でフランス出身で英語も話せる。

アンドレとはフランス語で話すが僕たち3人では英語を話す。ジュエミーはフランスから一緒に来た彼女と住んでいる。ゲイではない。その時は僕はアンドレがゲイであることも知らないがジュエミーは知っていた。

僕のアパートの下がBARになっていることと、隣にカレッジがあるということでよく彼らから電話がかかって来た。「今さ、下で飲んでるんだけどもおいでよ!」僕はその当時19歳、そして彼らは34、5だろうか。もう大人の世界だ。でもよく3人で旅行にも行ったし、ジェエミーと二人で彼のアパートにも遊びに行ったりもしたことがある。

カレッジに行くきっかけもビザの関係だが、ワーホリで行ったカナダのビザが切れるので学生ビザに変えてカナダ延長というのが目的だった。その面倒な手続きもアンドレがすべてやってくれて、カレッジの入学もスムーズに入れたものだ。カレッジ内にある語学学校が必死だったけども。。

今思い出すとアンドレとの出会いで僕の予定が変わったんだ。カナダで1年、その次はイギリスのはずだったがもうそんなことは覚えてない。1年間でものすごいことが起こり過ぎていてそんな考えもしたことがなかった。とにかくモントリオールが楽しくてもっとカナダの事が知りたくて長く入れる方法が学生になるという事だった。仕事という考えは全然なかった。頭の中では日本の大学2年生くらいだから。。

カレッジの語学学校はヘッドホンをつけてパソコンに向かってやる語学教育だった。とにかく面白くないし全く意味がなかった感じだ。中には何人か韓国人の人がいたけども僕よりも全然英語ができる。本当に僕は英語が苦手だった。意味がわからない。。そんな僕が今英語を教えているなんて信じられないけども。。できなかったからできない人の気持ちがわかるものなんです。英語の仕組みがわかるようになるまでここからあと4年!

アンドレさんはこのモントリオール近くの街出身だけどもナイアガラの滝は一回も行ったことがないようだ。その代わり富士山は2回行ったことがあるみたい。同じようにその当時に僕はナイアガラの滝は3回、そして富士山はない。不思議だね。。。

今でも思い出すアンドレさんとの1番の思い出。それは彼がゲイである事を僕に伝えてくれた時だ。

ある日の夜8時くらいだろうか。アンドレさんから電話があり近くの公園で待ち合わせすることに。もう周りは暗くて公園の光だけで、そして僕ら二人だけだった。

アンドレさんは

「僕はゲイなんだ。そして彼氏もいる」

僕はびっくりした。そしてからはこう続けた。

「僕がこの事を伝えたのは、もしかしたら君が僕がゲイであることに気づいて僕から去って行ってしまうかもしれない。そうしてもらいたくはないんだ。」

「今週末開催する僕の誕生日パーティーに君も招待したいんだ。そこに来る友達は僕がゲイであることを皆知っている。パーティーに来てくれるかい?」

「もちろん!」僕はそう伝えた。

彼はすごく嬉しそうだった。きっとホッとしたほうが大きかったかもしれない。ゲイの告白をすることはもしかしたら縁を切られてしまうかもしれない。もしかしたらそういう事があったのかもしれない。いやきっと以前には自然に気づかれて離れて行った友達もいたのだろう。そういう経験から「伝える」という方法にたどり着いたんだろうと思う。

しかもゲイ文化もないような日本から来たクルクルパーの19歳の男の子に最高の伝え方をしてくれたことに脱帽しました。彼がいうように、もし僕が気づいたのならば彼と距離をおいていたかも知れない。でもあの告白は100点満点だった。

その週末のパーティーには彼のアパートに8人くらいの友達がいたかな。同居しているアンドレと彼の彼氏がいて紹介されました。彼氏は中国人だったかな。。背が小さくて細くて可愛らしい感じの子でした。アンドレは180cm以上あってかっこいい。そこにはジュエミーも彼の彼女も来ていました。女性も何人かいたけども一番驚いたのがアンドレカップルのイチャイチャぶりでした。

男性同士がキスしてるのも19歳の僕には衝撃すぎた。でもおかげでその時からゲイについてもすごく理解する事ができたし本当にアンドレさんには本当に感謝です。

日本ではなかなかあり得ない体験。。

続く。。





全国を愛犬と旅しながら地域の習慣や食などをそこにいる人には気づかない素敵な文化などを伝えてより良い楽しい生活になったらいいなと思います。こんな美味しい食べ物や習慣、生活に気付いたらシェアできたらと思います。私たちが知らない素敵な日本を世界にも伝えたいと思います。