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Contents(体幹の骨)

理学・作業療法士や柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ指圧師を目指す学生さんを始めとして、医師・歯科医師を目指す学生さん、そしてすでに現場で働かれている医療従事者の方々にとって、骨学は筋学を始めとする解剖学を学ぶ上で基盤となる必須の知識となります。スライドで赤で示した箇所は理学・作業療法師、看護師、柔道整復師、鍼灸師、はり師きゅう師、あん摩マッサージ師の過去全ての国試を分析しさらに解剖学の定期試験で問われやすいポイントを示しています。さらにオフラインでも学習できるようにダウンロード用PDFファイルも用意しました。PDFファイルは体幹の骨の説明スライド18枚、体幹の骨に関する国家試験問題と解説(作業・理学療法士、看護師、柔道整復師、鍼灸師、あん摩マッサージ師の過去問から合計29問)、体幹の骨に関する問題集と解説文を搭載しています。体幹の骨をマスターしたいあなたへ圧倒的な構成内容でお届けします!

Overview

スライド1
スライド1

体幹の骨ということで始めは脊柱の構成についてみていきます。脊柱とは椎骨が縦に連なった一続きの柱を指します。まず基本的なことですが、脊柱を構成する椎骨には上から名前が付けられていますのでしっかりと覚えましょう。上から頚椎、胸椎、腰椎、仙椎、尾椎5種類あります。さらにそれぞれが何個あるのかも必修項目となります。頚椎は7個、胸椎は12個、腰椎は5個、仙椎は5個、尾椎は3〜6個です。何で尾椎は中途半端?と思った人もいるかと思いますが、これは個人差で、3個ある人もいれば6個ある人もいます。続いて注目して貰いたいポイントとしては、正面から見た脊柱はまっすぐですが、横からみると所々曲がっていますね。これを弯曲と言います。前にカーブ(前に凸)していることを前弯、後ろにカーブ(後ろに凸)していることを後弯といいます。椎骨は上から頚椎・前弯、胸椎・後弯、腰椎・前弯、仙椎・後弯となっています。さらに前弯と後弯において最もカーブが突出している所を頂椎といいます。何故弯曲しているのか、それはヒトだけなのか、そこまで思った人は解剖学のセンスがあると思います。ちなみに私はそこまで思いませんでしたが。。ヒトは生まれてすぐの脊柱は全体が後弯の状態です。生後数か月で頚椎の前弯が作られ(首がすわるとはこのことです)、生後1年程度過ぎると腰椎の前弯が作られます。腰の前弯が完成すると立って歩き始めることができるようになるんです。これらの点から、脊柱の弯曲というのはヒトが2足歩行を行うように進化する過程で生じたものと考えられているのです。

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