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おはよう完結春風怪談多謝


※怖くないので、肩の力とか臍の力を抜いて読んでね。

春風怪談完結にそへて。

怖い話と、怪談ってなにか境界線があるのだと思う。僕が考える2つを隔てる境界線は、そこに、ストーリーがあるのかどうか。

怖い話は単に、幽霊を見たとか声が聞こえたとか、そういう突発的な怖さ。
対して怪談は、昔はここにお城があって、戦があったらしい、とかそういう話から始まり、そして現象につながるという、現象とストーリーがセットになっているもの。


ストーリーって何なのかというと、感情の裏付けなのだとおもう。王様は裸なのに誰もそれを言えない、という感情。それを裏付けるのがストーリーなのだとおもう。

だからもっと細かく言えば、現象と感情がセットになっているもの。それが怪談だと思う。

人間は、何千年も前から、唄や神話や伝承に、民族や国民の想いを込めて来た。とどのつまり、その中に込められているのは感情なのだと思う。だからこそ、感情が込められている怪談には、人間の根源的な何かが自ずと封入されているように思えてならない、みたいな真面目な文章を書いてみる。

今回、春風怪談を企画して、予想より多くの方が、ご家族のお話をあげてくださった。そして、ご家族のお話をあげてくださった皆様は口々に、

「この話をあげるきっかけをくれてありがとう」

と、言ってくれた。うれしかった。
たしかに、死んだはずの家族が会いに来た、というお話って、人を選ぶ話だと思う。だからこそ、そういう“お話”は行き場がない。

死は全員に訪れるものなのに、死を語れる場所はない。そして亡くなった家族が会いに来る話を語れる場所もそんなにない。

春風怪談がそんなたくさんの
“ご家族のお話”の行き場になれたことが僕はとても嬉しいです。


春風怪談にご参加くださった皆様。

ご参加ありがとうございました!

ゆるりとゆったりと春風のように爽やかに皆様の作品をお遍路できました。







ちなみに、ご紹介がまだの作品2つをご紹介です!


はるかぜるりいさん。

春風怪談に、はるかぜるりいさん!

はるかぜ春風!

生前と死後。

故人が何かを察知していたような、用意をしていたような形跡を感じることがあります。準備と、お別れのお話。



春風怪談最後の作品は、ご存知!
暗闇ぃぃぃ検校ぅぅぅ!(さん)

お城って、結局要塞なので、何がしかの戦の記憶というものが土地に刻まれているのでしょう。不始末があったときには切腹もあったでしょうから、お城って、現代の感覚でいえば普通の場所ではないのかもしれません。


今回は、心霊写真。

ナニカが写り込んでおります。





春風怪談にご参加頂きました皆様、そして読んでくださった皆様!
ありがとうございました!



次回の企画も予定しています!

次は怖くないよ!








もしサポートして頂けた暁には、 幸せな酒を買ってあなたの幸せを願って幸せに酒を飲みます。