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ソトデクラスワカモノ

フードバンク
住所がないと言う方が来ます。
直接お話しする機会は少なくても
そういう方がいるのは知っている。

ちょっと遠くの存在だと思っていた人たち。

ある方は私と同じ年でした。もしも友達だったらと、
長髪と髭の飛び出たマスク姿を覗き込んだ私。
知り合いではなかったけれど
同じ年というだけで心配が増すのはなぜだろう。

同じ時を重ねてきたから
一緒に時代を背負ってきた同士
みたいな感覚なのだと思う。

その人が困っている。
それだけでソワソワする。
自分にもあり得た。いや、
これからだってあり得るのだと、
同じ年の人から伝えられている気がする。


そしてもっと若い人も、、
ある方は家を出たばかり、或いは
「もう実家はないかも」と仰っていたので
一家がちりじりになったばかりなのかもしれません。

事情がどうあれ、私達は今
食べ物に困っている方に食料をお渡しします。

意欲や気力を失っている方に、安に
「職業を探したら」とは言えません。

まずは少しでもエネルギーをつけて欲しい。
そして食べる時に誰かの顔を浮かべて欲しい。
孤独はつらいです。
ここで一言でもお話をして
話したことを思いながら笑顔で食べて欲しい。

生命活動を維持するには、
たとえ一時でも
誰かの支えのような言葉が必要だと感じます。

文章だけで「その人は家がない」を読むと、
「まずは働いたら?」」と思ってしまうかもしれない。
けれどその方と直接向き合うと、何かを勧めたり
こうした方が良いよなどとは、とても言えないです。

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酷い仕打ちに合うから家を出て自活を始めた若者が来ました。
うんうん。
帰らなくて良い。

だけど

食べていかないといけないもんね。

フードバンクではとりあえずの食料を渡します。
数日で食べ終わってしまうかもしれないけれど、集まる食品数の関係で、
今は1人に対して月に一度しか配布出来ません。
それ以上のこと→職も住まいも提供できません。

役所に行って、住まいなのか金銭的な支援なのか、職の案内なのか、
希望する支援を受けて頂くようにお願いします。

そして言います。

また顔を見せて下さい。


来る人の気持ちを察することしかできない。
心を向けて聞くことしかできない。
けれどあなたに会えて良かった。



・・・・   ・・・・   ・・・・・・
家族が大変。

家庭に居場所がない。

ついこの前までは普通に暮らせていたのに
何かのきっかけで上手くいかなくなる。

家庭の収入がなくなった途端に別世界になる。

家族が不仲になった途端に窮地になる。

親から酷い目に遭っていたけれど
年を重ねてみてそれに気がつき
一文無しで家を出る。



経済活動も、家庭環境も
一寸先は未知。


たくさんの試練が人生にはある。

セイフティネットは広くなってきただろうか。
コロナによる収入源の支援は充実してきたかな。

そもそもの収入が少ない人は
申請に当てはまらないこともある。


お金は大切。

それにしても

お金に頼りすぎている社会じゃない?


収入がなくなったからと言って
食料を得る資格がなくなってしまう。

そんな一本道は踏み外すのが怖い。


「足りなかったらここで調達しよう」って

気軽にいける場所があったら良いと思う。


それぞれに素晴らしい人間なのに
お金が無いというだけで
頭を下げて、お願いして
食料を頂かなければいけないのは
寂しい。


働かない。
動きたくない。
誰とも話したくない。

その期間があったとしても

きっと人は

働きたい。
動きたい。
人と話したい。

と思うのだから。


ケチらないで いっとき 助け 

自分も 落ち込む時には 助けられる

それが良い。


なんとか

お金に振り回されない場所を作りたい。





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