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PE面接対策30:ファンド別サーチ(JP インベストメント編)

はじめに

 本記事の対象者はPEファンドへの転職希望者です。
 本シリーズではファンド各社の特徴について記載します。
 就職活動においては転職先を知ることはとても重要な一方で、ファンド各社の情報は、各社HPおよび一部転職エージェントによるPR記事があるものの限定的な状況です。ここではネットサーチに加え、私個人の印象、社員、元社員から得た1次情報、2次情報を含め記述し共有します。
※大きく外れていないと信じている情報を書きますが、完全性・正確性については担保できない点ご留意願います
 今回はアントキャピタルについて書いていきます。過去のAPポラリスカーライルCVC丸の内キャピタルJIPNICD CapitalロングリーチCITICCLSALキャタルトンPAGIAPJGIAJ-STARインテグラルNSSKユニゾンMBKBain CapアスパラントLone Star (Hudson)EQTアント野村キャピタル(NCAP)ペルミラAZ-STAR記事も併せてご覧ください。

自身とのフィットを確認すべきチェック項目(再掲)

 チェック項目は各自で持っていると思いますが、少なくとも下記については確認をした方がよいでしょう
1.ファンドの投資スタイル
 ー投資の意思決定方法(合議制、IC委員長一任等)
 ー業種の偏り(BtoB、IT、ヘルスケア、小売り・サービス、多店舗展開・・・)
 ー投資手法の偏り(事業承継/カーブアウトバイアウト、再生、成長投資)
 ー得意なアングル
2.報酬水準
 ーベース+ボーナス、イベントボーナス
3.キャリー配布
 ーディールキャリーかファンドキャリーか。どのタイトルから対象か
4.ワーキングカルチャー
5.主要メンバーのバックグラウンド

JPインベストメント:概略

JPインベストメント(以下、JPI)は、ゆうちょ銀行、かんぽ生命が出資してできた投資会社。背景として、ゆうちょ銀行は多額の資金を保有しており、その一部をオルタナティブ運用として数兆円規模を投資しているといわれ、KKR、CVC、Bainなど大手グローバルファンドにLP出資をしているといわれる。
巨額の資金があるためLP投資だけではなく、個別案件へGPとの共同投資、あるい独自に投資をしたいと考え、PE出身者を招聘してJPインベストメントが2018年に誕生した。
バイアウトファンドの1号ファンドは1,000億円、2号ファンドは700億円ファンド。投資件数の半分以上は海外GPとの共同投資になるため、英語力は必須である。日本のGP、アジアのGP、グローバルGPと共同投資を行っている。

ベンチマーク先としてのシンガポールのソブリンであるGICのような動きをしたいと考えている模様。基本的にはGPのようにハンズオンでのバリューアップは行わず、いわゆるパッシブ投資スタイルとなる
※本件についての筆者コメントは本編にて

HPより
HPより

1号ファンドから2号ファンドへは4年間というのは投資進捗が順調な証左。ただし、金額は縮小されているのでまだエグジットで明確でリターンを実現できていない可能性が高そうだ

 ここからはJPIの特徴を前述「自身とのフィットを確認すべきチェック項目」で書いた5つの観点(1.ファンドの投資スタイル、2.報酬水準、
3.キャリー配布、4.ワーキングカルチャー、5.主要メンバーのバックグラウンド)+余談・噂から考察していきます。
#PEファンド転職 、#ファンド転職、#PE転職、バイアウトファンド転職

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