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PE面接対策21:ファンド別サーチ(MBK編)

はじめに

 本記事の対象者はPEファンドへの転職希望者です。
 本シリーズではファンド各社の特徴について記載します。
 就職活動においては転職先を知ることはとても重要な一方で、ファンド各社の情報は、各社HPおよび一部転職エージェントによるPR記事があるものの限定的な状況です。ここではネットサーチに加え、私個人の印象、社員、元社員から得た1次情報、2次情報を含め記述し共有します。
※大きく外れていないと信じている情報を書きますが、完全性・正確性については担保できない点ご留意願います
 今回はMBKについて書いていきます。過去のAPポラリスカーライルCVC丸の内キャピタルJIPNICD CapitalロングリーチCITICCLSALキャタルトンPAGIAPJGIAJ-STARインテグラルNSSKユニゾンの記事も併せてご覧ください。

外資Large Capファンド全体の特徴・論点

 ここでの外資Large Capの対象はざっくりファンドサイズ2,000億円以上を想定しています。
そうしたファンドの特徴としては
・元々本国(米国、欧州又はアジア)で複数回ファンドを組成しており、日本国外でのトラックレコードが豊富
・ファンドの投資対象はグローバルか、アジアリージョンか、ジャパンファンドか
・ICの意思決定に際しどこまで日本チームが形式的/実質的な権限をもっているのか
・ファンドとしてオークションにどんどん出ていくのか、相対案件を目指していくのか
・インダストリーフォーカスがあるか
・大きくなればなるほど、ファンドサイズ自体で一定の差別化要素ができる&競争を減らせる。超大型案件となると実際にできるファンドは片手に限られる
・PEの中でも最もcompetitiveな報酬水準

自身とのフィットを確認すべきチェック項目

 チェック項目は各自で持っていると思いますが、少なくとも下記については確認をした方がよいでしょう
1.ファンドの投資スタイル
 ー投資の意思決定方法(合議制、IC委員長一任等)、日本のみで意思決定できるのか、グローバル、アジアでICを開くのか
 ー業種の偏り(BtoB、IT、ヘルスケア、小売り・サービス、多店舗展開・・・)
 ー投資手法の偏り(事業承継/カーブアウトバイアウト、再生、成長投資)
 ー得意なアングル
2.報酬水準
 ーベース+ボーナス、イベントボーナス
3.キャリー配布
 ーディールキャリーかファンドキャリーか。どのタイトルから対象か
4.ワーキングカルチャー
5.主要メンバーのバックグラウンド

記事の対象として想定する外資Large Capファンド

・カーライル
・ベイン
・KKR
・MBK
・CVC
・EQT/ベアリング
・ブラックストーン
それでは本記事ではMBKについて書いていきます。

MBK:概略

 米カーライル・グループ出身者6名によって設立された、東京、ソウル、香港、上海を拠点に活動する独立系プライベートエクイティファンド。社名のMBKは、創設者のひとりで代表者であるMichael ByungJu Kim氏の名前からとられている。運用資産総額は150億ドル以上、インベストメント・プロフェッショナルはグローバルで50名以上を擁し、東京オフィスにはそのうち10名以上が在籍。在籍者の前職はマッキンゼー、ゴールドマン・サックス、アドバンテッジ・パートナーズなどさまざま。1件当たりの投資額は100億~500億円程度、投資期間は5年程度で、東アジアに特化したファンドとしては最大規模を誇る。韓国内のリーグテーブルにおいて、年間ベストPEハウスを2年連続で受賞。
 東アジアに投資地域を限定しており、独立系プライベート・エクイティ・ファームとして、幅広い投資を実行。 香港、韓国、上海、日本にオフィスを展開し、バイアウト以外にもスペシャルシチュエーションファンドを運用
 現在、東京のバイアウト投資プロフェッショナルは15名程度。なお、ソ
ウル25名程度、中国25名と合わせて、60-70名弱。その内約15-20名はスペチャルシチュエーションチーム。

MBK:これまでの設立ファンド

MBK Partners V USD 6,500m 2020
MBK Partners IV USD 4,100m 2016
MBK Partners III USD 2,700m 2013
MBK Partners II USD 1,500m 2009
MBK Partners I USD 1,560m 2005

投資実績(日本)

 ここからはMBKの特徴を前述「自身とのフィットを確認すべきチェック項目」で書いた5つの観点(1.ファンドの投資スタイル、2.報酬水準、
3.キャリー配布、4.ワーキングカルチャー、5.主要メンバーのバックグラウンド)+余談・噂から考察していきます。

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