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ココナッツオイル、精製か未精製どっち?

先日、アトピー肌や乾燥肌対策として、ココナッツオイルをお勧めしましたが、市販されているココナッツオイルには種類があるので、簡単に説明しておきます。

先日書いたように、肌に使用する場合で特に肌の弱い人は、ココナッツオイルは食用ではなく、肌用(化粧グレード)として売られているものを選んだ方がいいです。食用のものだと、食べる分には問題なくても、肌には刺激を与えるような不純物が取り除かれてない場合があるからです。

私は肌がめっぽう弱い方なので、肌用も購入していましたが、含まれる成分や薬理効果を考えて食用のものも使っています。全身に使う時もさっと塗ってすぐに洗い流す時は食用を使いますが、私の場合は特に刺激もなく大丈夫なので使っています。人それぞれお肌の状態や、肌の弱さにもよりますので、注意しながらご使用下さい。

さて、実際に購入する際は、食用か肌用かというより、「精製か未精製か」でココナッツオイル見分け方ることになりますので、簡単に説明しておきます。

まず、それぞれの説明から・・・。

未精製ココナッツオイルとは・・・」
ココナッツの果実をコールドプレス(低温圧搾法)で圧搾した後、ろ過するだけの非加熱製法のオイルのことです。
Cold pressedや、Unrefinedと表示されています。食用のものとしてスーパーなどで売られています。未精製のものでも、コールドプレス(低温圧搾法)ではないもの(加熱処理したもの)もあるのでご注意下さい。また、バージン、エクストラバージンと種類があります。
特徴は、甘い香りがして白っぽく、常温では固形の状態です。25度以上になると液体化します。
未精製のため、まれに沈殿物や不純物が見られることもありますが、食品として問題ない程度です。
飽和脂肪酸の含有率が高く、ココナッツオイルに含まれる薬理作用(抗炎症作用、抗酸化作用、代謝機能促進、抗コレステロール作用、認知症予防など)も期待できます。
ここで言っている不純物などが肌に刺激を与えることもあるのですが、含まれる成分や薬理作用を考えると、未精製のものの方がいいのは確かです。
通常は固まった状態のため、肌に使用する場合は熱を加える必要があります。(手のひらで温めるだけで簡単に溶けます。)

これに対して、
「精製ココナッツオイルとは・・・」
加水分解し、蒸気蒸留で分別蒸留したものです。分別蒸留(分留)ココナッツオイル、またはフラクショネイテッド・ココナッツオイル(Fractionated Coconutoil)などとも呼ばれます。またRefinedとラベル表示されています。
「RBD」という文字が書かれているものは、Refined(精製)、Bleached(漂白)、Deodorized(消臭)処理されたという意味です。食用の他に肌用(化粧品グレード)などとして売られています。
精製ココナッツオイルは、色は透明、無臭です。精製過程で熱に弱い成分は除かれてしまうため、薬理作用は未精製のものほど期待できません。なので肌が弱い方はこちらの精製されたものが刺激がなく使いやすいはずです。
分子量の小さい脂肪酸のみのため、肌や髪に浸透しやすいので、マッサージオイルとして使うことができます。抜け毛や白髪予防に効果的だと言われています。また無臭のため、精油などと混ぜた時に精油の香りを邪魔することがありません。

全身や髪に使うマッサージオイルには、匂いも気にならず、刺激も少ないのでやはり精製されたココナッツオイルの方が向いているのでしょう。でも少量しか使わない場合や、肌への刺激が感じられず、匂いが気にならければ、薬理効果を考えると、やはり未精製のものの方が良いように思います。

私は未精製のものを使ってみて大丈夫そうだったので、基本的に肌へのマッサージも最近は未精製のものを使っています。軟膏などを手作りする時も未精製のものを使います。お風呂に入る前に未精製のココナッツオイルで乾燥が気になるところだけ軽くマッサージしてからすぐに洗い流せば、そんなに甘い香りも気にならず、お風呂上がりは肌はとてもしっとりしますよ。アトピー性皮膚炎や肌の乾燥などが気になる方は是非試してみて下さい。


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