【厳選】 PMスキルをアップさせる7冊の本
以前、下記の記事でPMの仕事の一つである「プロダクト開発」に関して解説した。そこでは4つのステップに分けていたので、それぞれのステップで参考になる本を紹介していく。
《参考》 プロダクト開発のサイクル
1. イシューを見極める(2冊)
【1冊目】イシューからはじめよ
世の中で問題かもしれないと思われているもののなかで、今この瞬間に解を出すべき問題というのは100個のうち2、3個だ。
「それは本当に解くべき課題なのか?」を自分に問い続け、価値の高い仕事だけにフォーカスし、生産性を高めていく。
このスキルを身に付けられるかどうかで、ビジネスパーソンとしての成果は100倍以上変わってくるだろう。
【2冊目】UXリサーチの道具箱
発見・仮説を得るための定性的なリサーチについて深堀されている。
内容は、ユーザー調査概論から始まり、「ユーザーインタビュー」「データ分析」「ペルソナ」「シナリオ」「ジャーニーマップ」「ジョブ理論」「キャンバス」の7つの手法について、初学者にも分かりやすい分量で解説がある。
UX関連の手法は数ある中で、とても重要な考え方がシンプルにまとまっている。UXの勉強のファーストステップとして、時間を効率的に活用できる書籍だ。
2. 機能コンセプトの作成(2冊)
【3冊目】ジョブ理論
ジョブ理論とは、人がどのようなものを買い、どのようなものを買わないのか、を説明する理論。
企業が考えるニーズと、実際の顧客ニーズは、基本的に乖離しているとよく言われている。
「ニーズのずれ」を解消し、顧客のジョブを特定し、プロダクトを買いつづけてもらうための原理原則が書かれている。
【4冊目】なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?
問題を解決するときに、問題の理解が浅いまま解決策に飛びつくと、成果が出にくい。
例えば、「短期的には解決するが、長期的にはさらに問題が深刻化する」「思わぬ副作用が出る」などなど...
このような事態を避けるため、問題をまずは構造的に把握し、構造的な原因に対して施策を打っていく。その考え方の枠組みを「システム思考」と呼ぶ。
システム思考のべースとなる氷山モデルを理解したうえで、解決策を考えていかないと失敗に繋がっていくだろう。
3. プロダクトのデザイン(1冊)
【5冊目】インタフェースデザインの心理学
各トピックが見開きで簡潔にまとめられていて、専門的な知識がなくても読めるように配慮された構成。
デザイナーが心に留めておくべき指針を、最新の研究で明らかになった事実とともに紹介されている。
人の心理を元にしてデザインに落とし込んでいくことで、本質的な機能を設計出来るようになる。
4. 開発・リリース(2冊)
【6冊目】エンジニアリング組織論への招待
事業を最速かつ生産性高く成長させるには、「未来」と「他人」という2つの不確実性をマネジメントすることが必要不可欠。
本書では、「不確実性に向き合う」というたった1つの原則から、エンジニアリングの課題解決が体系化されている。
その為のメソッドが凝縮されており、マネージャーはもちろんのこと、エンジニアやデザイナーにもおすすめの一冊。
【7冊目】HIGH OUTPUT MANAGEMENT
インテルの元CEOアンドリュー・グローブ氏が、後進の経営者やマネージャーに向けて書いた本で、FacebookのCEOであるマーク・ザッカーバーグ氏や、シリコンバレーの経営者たちに絶賛されている。
プロダクトマネージャーとして求められるスキルの一つに「マネジメント力」がある。
この本では、チームとしてアウトプットを最大化するための基本原理を教えてくれる。
終わりに
本は一回読んだだけでは、身につかない。得た知識を実践で活用し、定期的に読み直し、新たな発見をし、また実践する。
一歩ずつ地道に、スキルを身につけ、良いプロダクトを創っていこう。