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『長生き地獄にならないための老後のお金大全』

経済アナリストの森永卓郎さんが書かれたこちらの本を読んでみました。


タイトルにある「長生き地獄

長生きして資産が底を尽き、路頭に迷う。
想像しただけで怖くなります。

老後の収入といえば年金ですが、高齢者の生活を支えてきた年金が、今後ずるずると減り続けていく。それは誰もが想像するところだと思います。

日本の年金制度は賦課方式
その時に働いている現役世代が支払う保険料で高齢者の年金を賄っているので、2025年には、超高齢化社会に突入する(65歳以上の人口が、全人口の約30%に達する)ことを考えるとやむを得ないのかもしれません。

でも、日本政府は少子高齢化が加速するということを理解し、少子化対策が急務と言いながらも、これまで少子化対策に本気で取り組んできたようには思えず、今になって、子ども関連予算を倍増し「異次元の少子化対策に挑戦する」と表明しています。
本気になるのが遅すぎたのではないのかなと、その点については残念に思います。

私自身、年金を受け取る年齢になるのはまだまだ先ですが、それでも老後のことを考えると今も不安がよぎります。

この本では、平均的サラリーマン世帯夫婦2人の年金が、現在の月額22万円から13万円まで減るということを前提に、年金減に対処するための方法が書かれています。

いま政府が勧めているのが、「死ぬまで働き続ける」という選択肢です。
私も働けるカラダがあるうちは、働きたいとは思っていますが、この本によると、働いて収入が増えると、社会保険料や税金の負担が増えるだけでなく、住民税非課税世帯が受けているさまざまな恩恵を失うことになるそうなのです。

老後に「住民税非課税世帯」になるといかに得かということが書かれていて、
住民税非課税世帯がこんなにたくさんの恩恵を受けられるのなら、老後はちゃんと調整しながら働らかないと勿体ないと思ったのが正直なところです。(ただ、私が年金を受け取る頃にはいろいろ制度も変わってるとは思いますが)

本書は「長生き地獄」と不安を煽っているだけではなくて、「長生き地獄」を避けるために、私たちは、具体的にどう行動すればよいのか、また将来の年金減に対して今からやっておいたほうがよいことなども細かく具体例を出しながら書かれていたのがとても勉強になりました。


ここまで、読んで頂いて本当にありがとうございました♡

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